モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

層雲峡から大雪山・黒岳、北海岳へ(1)(2017年7月28日)

2021-07-30 | 北海道の山、湖

(本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしてアップ。その後、内容を少し改め、再アップしたものである。)


大雪山登山の二日目、7月28日はポピュラーな黒岳に登り、北海岳まで足を伸ばしてみることにした。
この日の天気は今のところ高曇りだが、午後からは雨との予報。
宿の向かいから出るロープウェイが動き出すのは午前6時。この日はのんびりと6時30分に乗車。 

黒岳七合目
から歩き出すと、北や東側の展望が素晴らしい。
まずは北の方、ニセイカウシュッペ山。


ニセイカウシュッペ山(1883m)、1800m超の無名ピーク、1811mピーク、平山(1771m) 



左から屏風岳(1792m)、武利岳(1876m)、武華山(1759m)など。



高曇りだが、視程は良好だ。
東の方、はるか遠くに富士山型の山々が見えた。

左から雄阿寒岳、フップシ岳、雌阿寒岳、阿寒富士。



当初、北見富士かと思ったが、角度がちょっと南寄りだし、富士山型ピークの数が多すぎる。
距離はかなり有るが、阿寒地方の山々と同定すると配列等も納得が行くものとなった。

八合目を過ぎたあたりからそろそろ花が多くなって来た。

最初に目に入ったのは、チシマノキンバイソウ。




チシマノキンバイソウ



似たような草姿だが・・・ 

ミヤマキンポウゲ



チシマノキンバイソウは前日の銀泉台ルートでは全く見かけなかったが、
今日の黒岳への上りでは一番よく目立つ花だった。




この斜面には背の高い草花(高茎草本)や低木が多かった。
手持ち書籍(北海道新聞社・発行、大雪山の自然2 高山植物)によると、「高茎草本群落帯」と呼ぶとのこと。

タカネスイバ                                      ウラジロタデ
 


タカネトウウチソウ                                トウヒレン属の一種
 


このトウヒレン属は初めはナガバキタアザミかと思ったが、変種のダイセツヒゴタイとすべきか。
ナガバキタアザミは早池峰でも見かけたが、黒岳のものは背が高く1m近くあった。




オオカサモチ                                                          マルバシモツケ
 


マルバシモツケは登山口の樹林帯から山頂付近の風衝地まで広く分布していた。

樹林帯では人の背丈を超えるものがある反面、風衝地では僅か数センチのものもあった。

トカチフウロ



トカチフウロは北海道に多いチシマフウロの地域品種で大雪山周辺だけに見られるようだ。
花はチシマフウロに較べると白っぽい。

 ハイオトギリ                                                                                                                                        ダイセツトリカブト
 


ハイオトギリは(国内では)北海道限定種。

ダイセツトリカブトは世界中で此処だけ。前日に見たホソバウルップソウやエゾハハコヨモギ同様、大雪山の固有種。

けっこうな枚数の写真を撮りつつも、団体客に追い立てられるようにして、一時間と少々で黒岳山頂(1984m)へ到着。


黒岳の山頂は展望が素晴らしかった。
新たに開けた西や南側に森林はほとんど見えない。途方もなく広大な高山帯ばかりだった。
気温もグッと下がり、 {{{゚◇゚;}}}ガクガク 震えながらの展望だった。
まずは真西。

真西側の眺め。北鎮岳(2244m)、凌雲岳(2125m)、上川岳(1830m)など。




時計と反対周りに、南側へ。
南西方向の眺め。御鉢平を囲む外輪山と最高峰、旭岳のアタマがちょろっと見える。




南南東方向の眺め。前日、行った赤岳や小泉岳、そして白雲岳が連なる。




いつまで見ていてもキリが無いので、石室の方に下りて行くことにした。
ご覧の通り、この先は高山帯ばかりが広がっている。今日の最終到着地は北海岳の予定。




しばし風衝地を歩く。前日の赤岳や小泉岳で見たような風景だ。




咲いている花は先ほどの黒岳上り斜面とは全く違う種類ばかり。

エゾイワツメクサとイワブクロ



エゾハハコヨモギとエゾツツジ(花は終了)                                                                                            イワギキョウ
 


石室が見えて来た。北鎮岳の雪渓もみごとだ。

黒岳石室と北鎮岳(2244m) 



途中の灌木茂みの下にゴゼンタチバナのみごとな群生があった。

どこの山でもよく見かける花だが、こんなにまとまり良く咲いてるのは初めてだ。




石室の十字路からは北海岳に向かう。

北海岳(2149m) 



ほどなく赤石川が現れ、渡渉する。

こんな高山帯によくもまあと驚くような川景色だ。
この川は巨大な噴火口・御鉢平の水を全て集めたもので、後で雄滝沢と名を変え、
流星の滝となって石狩川に流れ落ちる。




これから先、見かけた花たちを列記して行くが、必ずしも出て来た順番ではない。

理由はこの谷間の植生はモザイクのようになっており、同じ花が何度も現れては消える。
同じような環境の生育場所に現れるものを緩くまとめて列記してみる。
まずはツンドラやヒースのような植物から。

白っぽいのはハナゴケ(地衣植物)の一種だろうか。




イワヒゲ

 

イワヒゲは東北の高山にも有るが、株は小さく、花付きも良くない。大雪山のものは見応えがあった。

ジムカデ

 


ジムカデは東北の高山にもあると聞くが、まだ見たことは無い。


ミネズオウ                                                                                                 チシマツガザクラ
 


ミネズオウは東北の山でもよく見かけるが、大雪山のものは花に赤味があるように感じる。  
チシマツガザクラは八甲田や早池峰にあると聞くが、まだ見たことは無い。

ウラシマツツジの紅葉は美しいと聞くが、まだ七月なのに、一部の葉は紅葉していた。




(2)へ続く。


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