冬場の秋田市は日本海側特有の曇り空や雪降りが続くので、鳥海山の姿は滅多に見えない。
今年の冬はどちらかと言えば、暖冬だが、雪が降らないだけで、雲は張りっぱなし、鳥海山はずっと見えなかった。
今日、1月19日の秋田市は昼近くから好く晴れ、午後から(自宅二階から)ぼんやりと鳥海山も見えるほどだった。
可能ならば、おひざ元の本荘やにかほまで走って、その御姿を拝みたかったのだが、
今日は午後から5回目のコ◎ナワククチン接種があったので、そうも行かなかった。
接種後、夕方近くなったら、鳥海山のシルエットがハッキリして来た。
これは勿体ない。近所のビューポイント(堤防)まで走って撮影して来た。
私にとってはこれが今年、2023年の初鳥海山になった。
ちょうど日没間近だったので、一緒に夕日も撮って来た。
今日はご覧の通り、雪が無いが、明日以降は・・・
本格的な寒波がやって来るとか。
今のところ、注射の副作用は出ていない。どうか明日以降も出ないで欲しい。
そして冬将軍様よ。今年はどうかお手柔らかにお願いしたい。
今回は超短くここまで。
7月上旬のとある日、青森市に出張ついでに、途中にある湿原に寄ってみた。
湿原の名は田代湿原(田代平湿原)。
八甲田山の北麓にあり、標高は560~580m。
左は高田大岳(1552m)、右は大岳(1585m)や赤倉岳が重なっている。
この湿原は新田次郎の小説「八甲田山死の彷徨」
でも有名な八甲田雪中行軍遭難事件が起きた場所のすぐ近くに位置する。
夏場、天気の良い時はとても穏やかな場所なのだが、
遭難事件は、真冬、それも未曾有の寒気団が日本列島を襲っていた時に起こった。
その日は日本各地で観測史上、最低気温を更新した日だったと聞く。
入口にある竜神沼
途中、八甲田の赤倉岳がよく見えた。
ダケカンバだろうか。
気持ちのいい落葉広葉樹林を抜けると、いよいよ湿原だ。
植物案内板を見ると、いろいろな花があるようだが、今日咲いている花はとても少なかった。
ヤチヤナギ(ヤマモモ科)
それでも個人的には、まずはヤチヤナギという芳香のある低木がいっぱい茂っているのに感動した。
この木との出会いは若き日の尾瀬ヶ原以来だ。
暖地の果樹、ヤマモモと同じ仲間だが、食えるという話は聞いたことがない。
上の植物案内板にある「熱帯性スイレン」には吃驚した。
日野東、葛西英明・著、「北とうほく花の湿原」(無明舎出版)によると、
この地の池塘で見られるスイレンは在来種のヒツジグサではなく、外来種の温帯性スイレンだとあった。
昔、近くの開拓農家が持ち込んだものが、そのまま定着してしまったものらしい。
池塘越しに八甲田・赤倉岳(1548m)を望む。
池塘の様子。
この湿原の一部では、いわゆる高層湿原が発達しているが、花はとても少なかった。
特に期待していたワタスゲは今回サッパリだった。
偶々タイミングが悪かったのか、はたまた裏作の年だったのか。
キンコウカ
トキソウ
が、山岳展望はまあまあ素晴らしかった。
大岳(1585m)や赤倉岳などの重なり。
左は雛岳(1240m)、右は高田大岳(1552m)。
高田大岳(1552m)
以上。