モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

西八幡平に春を追いかけて。(2016年5月15日)

2021-05-17 | 八幡平/秋田側

(本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである。)

5月中旬になると、下界はもはや初夏の様相を呈して来る。

春の女神様は少し高い山に居所を変えられたようだ。
今回は春の女神様を追いかけて、標高1000m近い八幡平西部まで足を延ばしてみた。

玉川温泉付近のブナ林は新緑の真っ最中。ブナの森越しに隣の山域の森吉山(1454m)がよく見えた。




有毒ガスの立ち込める叫沢付近(標高約850m)は
山一面にタムシバが咲く場所として以前から気になっていた。




 


この花を私はずっとタムシバだと思っていたが、
face book上にアップしたところ、樹木に詳しい(西日本の)各位から、コブシではないかとの指摘を受ける。

心外ではあったが、各位から指摘があったように「萼から葉のようなもの」が飛び出して見える。
・・・ということは此処はコブシだったのか。秋田の先人は皆、タムシバとしていたのだが・・・
個人的にはあうぅ(つдi)の気分。

その先、標高約950mの大場谷地にも春が訪れていた。
例年よりもかなり早いペースだが、ミズバショウはまだ初々しかった。

右奥は焼山火山。



ミズバショウ






奥に行くと、
ミズバショウとエゾノリュウキンカが程よく混じって咲いている。






エゾノリュウキンカ


                                                                                                                       コバイケイソウの芽だし
 



ニッコウキスゲの芽だし。



アキタブキ
 

                                             キクザキイチゲ


さらに奥の林に入るとサンカヨウやユキザサの群生地があるのだが、残念ながら今日はまだ雪に覆われていた。

大場谷地を後にし、鹿角方面に降下。
標高700m付近の林の中に開花中のサンカヨウを見つけた。

サンカヨウ


サンカヨウ
 
                                       オオバキスミレ

ニリンソウ



周囲ではニリンソウをはじめとしたスプリングエフェメラルたちがまだ咲き残っていた。


スミレサイシン
 

                                           エゾエンゴサク

エンレイソウ
 

                                               カタクリ


今年、カタクリを見るのはおそらくこれが最後だろう。

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真夏の八幡平に咲く花。(2014年7月下旬、8月上旬)

2020-08-14 | 八幡平/秋田側

本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである。


7月下旬のとある日、

大場谷地湿原(標高約1000m)を訪ねたら、ニッコウキスゲがちょうど盛りだった。



ニッコウキスゲ 
 





地味な草も幾つか。

クロバナロウゲ                                                                                                  サワラン(アサヒラン) 
 


クロバナロウゲは漢字で書くと黒花狼牙となり、怖そうな感じだが、実物は棘も毒もなく、品行方正な草。
珍しいチョコレート色の花を咲かせる。

サワラン(アサヒラン)は小さいが花の色が鮮やかなので草叢の中でも比較的よく目立つ。
こちらは園芸採取などもってのほか。けしてサワランこと(´π`;)☆\バキ


モウセンゴケ                                                                                              モウセンゴケの花
 



食虫植物モウセンゴケは低地の湿原から高山まで広く分布する。

あと必ずしも湿原ではなく乾いた裸地に進出することもあり、写真は八幡平の屁臭い(硫黄が吹き出てる)裸地のもの。


このあと八幡平の山頂に向かってみる。

7月下旬、謎の穴(小噴火口)。










山頂近くの謎の穴(小噴火口)にキヌガサソウが咲き出していた。
サンカヨウも一緒だ。
ここは有名なスポットで、人の往来も激しい場所なので、
(´π`; 小心者の私などは降りて近づいて見る勇気はなかった。このように遠目に見るだけ。




そのすぐ近く、鏡沼にはドラゴンアイの名残の雪が少し残っていた。




8月上旬に来たら、雪はみんな融けていた。

手前に咲いているのはトウゲブキとヤマブキショウマ。




8月上旬の八幡沼。





八幡沼に降りる途中の小さなお花畑。
7月下旬。
よく見ると、シナノキンバイが咲き出してる。




8月上旬になると、
モミジカラマツやニッコウキスゲも参戦。 




ニッコウキスゲの小群生。




8月上旬、八幡平の雲







真夏の湿原は思いのほか花が少なかった。




8月上旬、コバギボウシ                                                                                8月上旬、クルマユリ

 


久々に見た岩手山。左側のカーブがとてもキレイ。




アスピーテライン沿いの斜面に咲いてた花たち。

8月上旬、ミソガワソウ




8月上旬、ミソガワソウ                          8月上旬、ハチマンタイアザミ。
 
 



ミソガワソウは東北の高山では珍しいが、八幡平では道路端に咲いている。
ハチマンタイアザミは八幡平の特産種。食虫植物でもないのに花から粘液を出している。写真の花は終わり頃、開花ピークは7月下旬頃か。 


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大場谷地に春を追いかけて。(2012年5月27日)

2020-05-24 | 八幡平/秋田側

本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものです。

例年ならば、4月から5月にかけては、あちこちの山あいを訪ね、
カタクリやイチゲ類などスプリングエフェメラルの花筵を愉しむところだが、

今年(2012年)、その時期の休日は揃いも揃って天候が最悪。結局、何処にも行けないでしまった。

それからしばらく経って・・・
5月27日(日曜日)は好天に恵まれた。
山の上、標高1000mくらいのところならまだ春が留まっているかもしれん。
久しぶりに八幡平西部・大場谷地をめざすことにした。 

大場谷地 2012/05/27



途中、こんな光景に出くわしたが、皆さん、何なのかわかるかな。



答えは少し後にして次の光景は



ダム湖面に山の新緑が映っている様子を切り取ったもの。

水の色が異様に青いのは、玉川温泉の毒水(pH1.1)とそれを中和する為に加えた石灰のせいだ。
この水を引いたため、田沢湖のクニマスは絶滅した。 

鎧畑(よろいばた)ダム湖 

この写真は縦にしないことにした。 
そろそろお気づきだろうか。
二枚目の写真は次のシーン、ダム湖に映った山の写真を時計回りに90度回転させたものだ。



湖面に山や空がこんなに綺麗に映ることはそうはない。今日は特別に条件に恵まれたようだ。
玉川ダム湖(宝仙湖)。真ん中の山は男神山(859m)。

その右陰の緩やかな山の懐に大場谷地がある。 
大場谷地はこのダム湖の上流、1000mくらいの高さにある。

玉川温泉を過ぎる頃、ブナの樹海の向こうに一瞬だが優美な雪山が見えた。 

森吉山 1454m
 


いよいよ大場谷地。残雪がどっさりだった。



こんな状況下で春の女神は居るのだろうか。
木道を進んで行くと 



(^^♪居た。居た。

 

更に進むと、ほら。
ここのミズバショウは新鮮そのものだった。

 

そういえば、尾瀬もちょうど今頃が見ごろだったはず。
秋田ではその気になれば、4月から7月までの長期間、あちこちで水芭ショーを愉しめる。 

木道を更に進むと、ミズバショウとエゾノリュウキンカとの共演が見られる。


 



エゾノリュウキンカ単独

 


周囲の林の下はまだ雪がびっしりだった。
それなのに新緑している。
 


雪割り水芭ショー




キクザキイチゲ
 

この春、低山で見逃してしまったスプエフェにこんなところで巡り会えるとは!!

続いて低山ではお目にかかれない春の息吹を。何の芽出しかわかるかな。





答えはコバイケイソウ。






以上、雪中水芭ショーでした。
主な出演者: ミズバショウ、エゾノリュウキンカ、キクザキイチゲ、コバイケイソウ、ブナ、アオモリトドマツ・・・ 

 

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大場谷地に真っ白い銀河、いや綿の国星を見た。(2009年7月上旬)

2020-04-16 | 八幡平/秋田側

本ブログを始めて約三ヶ月。アップしているのは昔の山歩き記事ばかりだが、
当初、設定したブロクのカテゴリーを一通り、埋めるまでの期間はこのような古い記事が続くことをどうかご容赦願いたい。
本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである。


7月上旬のとある日、ガーデニング仲間の土樋さん(お庭はこちら)から次のようなメールがあった。

・・・大場谷地?でしたっけ 玉川温泉からもう少し鹿角方面に来た湿原に行ってきました。
キスゲ ツツジ ワタスゲ コバイケイソウが 爆発的?に咲いてました。足元にも小花がいっぱい。
毎年、今頃訪れてますが 昨年とは大違いでした。 自然の造形美には敵いません。・・・
 
ん? (´π`; ナニナニ?
今頃の時期の大場谷地はそんなにたいしたことがない筈なのにいったいどうしたことだろう。

でも沈着冷静な彼女がわざわざメールをよこすくらいだから、何か凄いことになってるかもしれん。
こりゃタイヘンだ~! ε=ε=へ(+´π`;)ノ と私も行ってみた。 

クルマを降りて、歩き出した途端、いきなり満開モードに圧倒される。




少し歩くと、ワタスゲの実(果穂)が加わってきたが


 


うわっ( ̄π ̄; おみごと! 湿原の奥に白く光るものは何だろう?




これもワタスゲの群生
とすぐにわかったものの、( ̄π ̄; こんなに密な花(実)風景はいまだかつて見たことが無かった。
 




ニッコウキスゲもほどよく混じっている。







70歳くらいの女性「(^_^;)地元なので、何十年も前から数え切れないくらい通ってますが、こんなにびっしりとワタスゲが咲いたのは初めてです。」

山慣れしている感じの初老の男性 「( ̄π ̄;今年のワタスゲは異常だ。天変地異の前触れかもしれん。」
 

┬┴┬┴┤π`;) ちなみに昨年のほぼ同時期、ほぼ同じ場所は・・・
 

2008年7月上旬某日


いかに今年、ワタスゲが多いか、お分かりかと思う。








何だか♪綿の国星に迷い込んだような気分 。

 

耳かきの綿のようなものは果穂。
ちなみにワタスゲの花はこんな感じ。

ワタスゲの花。2009/06/02撮影。
 


ワタスゲ以外の花は・・・

 

レンゲツツジやニッコウキスゲ も例年より多い感じ。

 





去年は全く不発だったコバイケイソウが今年はいっぱい花穂をあげていた。
もう少し早く来てたら、もっと新鮮な眺めだったろう。

 

                          コバイケイソウ                                                                                        ハクサンチドリ
 


再びワタスゲ。



 

 (^o^;)木までもワタスゲ化してる。
嘘。正しくはサワフタギの花。





大場谷地よ。今年は素晴らしい花(実)風景をありがとう。

 

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八幡平・焼山とキヌガサソウ聖地(2019年6月9日)

2020-03-20 | 八幡平/秋田側

本ブログを始めて約二ヶ月。アップしているのは昔の山歩き記事ばかりだが、今は冬場なので山歩きは休止中。
当初、設定したブロクのカテゴリーを一通り、埋めるまでの期間、そして本格的に山歩きを再開するまでの期間は
このような古い記事が続くことをどうかご容赦願いたい。
本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである。


八幡平西部にある焼山火山には大昔一度登っているが、一眼レフカメラを持つ以前のことなので写真記録は無い。
数年前、山歩きを再開してからも、近場の割とメジャーな山なのにずっと行かないでいたが、主たる理由は人食いクマの出没。今年も周辺の山麓では、山菜取りに関して厳重な入山規制が行われていた。
玉川温泉付近の国道341号線沿いにはこのような入山規制の標識があちこちに有った。場所によっては警官も立っていた。




今回は、規制の無い東側の後生掛温泉から、登山者が比較的多いと思われる日曜日を選んで入山してみた。

早朝、蒸けの湯温泉付近から焼山東部にある栂森(1350m)を望む。
 

ところが初っ端から失敗。後生掛温泉からの登山口がわからないのだ。
間違って大湯沼や泥火山のある散策路の方に入ってしまった。
後で温泉の職員の方から教えてもらい、登山口は見つかったが、それは何とバス停のすぐ脇から始まっていた。
一時間ほどのタイムロスが有り、7時から登山道を歩き出す。
日曜だから他にも登山者は居るだろうと思ったが、今回は誰も居なかった。最近登られた方から獣臭を嗅いだと聞いたので、クマ除けホイッスルをけたたましく鳴らしながら、小一時間ほど樹林帯を歩く。

樹林帯の小道。

 

樹林帯ではさいわいにもクマさんには逢わなかった。季節的なせいか、花も少なかった。

ムラサキヤシオ



上の方、針葉樹林帯に差し掛かると、登山道には残雪があり、たびたび踏み抜きに遭遇、ひどい時は雪穴に腰まで嵌ってしまい、動けなくなった。

                             針葉樹林帯の登山道                                                                                   イワナシ
 


もうせん峠が近くなると、斜面は雪原に変わった。
振り返ると、雪原の向こうに八幡平やもっこ岳の姿が。




もうせん峠を着いたら、雪が無くなり、眺めの良い稜線歩きが続く。

ただし今日は視程がイマイチ。近場の山しか見えなかった。

もうせん峠
 


少し進んだら、焼山火山の核心部、鬼ヶ城や焼山山頂らしきものが見えて来た。

焼山山頂は左奥のピークのようだ。その手前の山小屋は焼山山荘で、後ろの小山が鬼ヶ城。



鬼ヶ城の麓を廻りこむと




目の前に荒涼たる火山風景が現れる。



火口斜面の道を登って行くと、
そこには安達太良山の沼の平か、蔵王の御釜のような景色が有った。

火口斜面上部から、火口湖を眺める。湖の左の方から盛んに噴気が上がっていた。




 

焼山火山の北側のピーク
 


名残峠に着くと、初めて西側の風景が展開する。

名残峠から西側、玉川温泉方面を望む。
 

森吉山 


焼山山頂まではあとホンの少しだが、今日は視程がイマイチで遠くの山が見えないので、名残峠で引き返すことにした。
帰りは、20~30名の団体さん二組ほか数名の登山者と交差、
更に温泉近くになったら、山菜取りの方々が大勢居て、林の中は賑やかだった。おかげで下山時はクマに怯えることも無かった。

焼山は予想した通り、花の種類は少なかった。ただし火山地特有の花の量が多く、特にイワカガミの強烈なピンクは印象的だった。ただし今回(6月9日)はまだ咲き出したばかりで、噂に聞く爆発的な開花シーンには巡り合えなかった。

火口湖をバックに咲くイワカガミ

 
イワカガミ
 


イワカガミ以外の花たち

イワカガミとツマトリソウ


ゴゼンタチバナとツマトリソウ


     イソツツジは咲き出したばかり。                       イオウゴケ。
 

今回、イオウゴケに特徴的な赤い子器(モンローリップ)はほとんど付いてなかった。

ミネズオウは今がちょうど盛りだった。




6月9日は焼山を下山したあと、時間が余ったので、比較的近くにあるキヌガサソウ群生地に行ってみた。
キヌガサソウは予想通り、最盛期だった。

キヌガサソウの小群生
 


 

本数では神室山(こちら)には敵わないものの、群生の規模は比較的大きく、見ごたえがあった。
なおこの地のキヌガサソウは近年、盗掘の対象になっていると友人から聞いた。
公開にあたっては、盗掘防止の観点から詳細な地名等の公表は控えるよう要請があった。
よって今回は非合法マップも無い。

 
                             ツバメオモト                                                                                            サンカヨウ

 

この地にはキヌガサソウ以上にサンカヨウが多く、場所によっては、サンカヨウロードの様相だった。

地味な花を少し。
 

タケシマラン


白や地味な花ばかり続いてるので、色のある花を。

オオバキスミレ

  

                                     キクザキイチゲ                                                                             ショウジョウバカマ
 


ミズバショウ




このキヌガサソウ聖地は花の種類が豊富だ。クマさんが怖いけど、季節を変えてまた訪ねてみたい。

 

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