モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

初夏の栗駒山には何が咲く。後編(2021年6月25日)

2021-07-07 | 栗駒山/春、夏

(本頁は「初夏の栗駒山には何が咲く。前編」の続きです。)

展望岩頭から先は一気に250mくらい降下する。
下の方では完全に樹林帯となり、けっこうな傾斜で登山道も雨で掘れて歩きにくく、ちょっと険悪な雰囲気。
しかし鞍部まで降りるとストンと平らになり、展望も開けて来る。
この付近の稜線を天馬尾根と呼ぶ。

天馬尾根から秣岳方面を望む。目の前の連なりの最も奥、右側から二番目が秣岳のようだ。



樹林帯ではサラサドウダンやナナカマドが咲き出していた。
栗駒山の華麗な紅葉はこれらの樹木の貢献が大きい。

サラサドウダン



サラサドウダンの花をアップで。



マルバウスゴ                               アカモノ(上の方にツマトリソウとゴゼンタチバナ)

 


マルバウスゴは初め、花のしょぼいウラジロヨウラクかなと思ったが、後で図鑑で調べたら、別種のマルバウスゴと判明。

雪田草原に特有のツツジ科低木。今回のルートではしろがね草原にだけ生えていた。

途中、秋田県南最奥の山、虎毛山がよく見えたが、池塘越しに撮ってみた。




目の前に迫りくる小ピークを登ると、右側斜面は素晴らしい草原となる。「しろがね草原」の始まりだ。
更に凸凹と疎林を乗り越えるとそれが突然現れる。




最近、モンサンミッシェル(峰)と呼ばれるようになった小ピークだ。手前の草原も素晴らしい。




秋の草紅葉の時期はもちろん、初夏の青々とした風景もなかなかいいものだ。

紅葉シーズンにはいつも誰かが歩いており、人を入れないで撮影することは困難だが、今日は誰も歩いていなかった。

手前にコバイケイソウの小群生があった。コバイケイソウは産沼コースの始まり付近にも多く、
今年は花付きが良好だったが、おそらく先週、先々週あたりに降った雹で、葉はズタボロに裂けており、一部花も傷んで可哀そうだった。
ところがここモンサンミシェルのコバイケイソウは奇跡的に無傷だった。

コバイケイソウ



タテヤマリンドウは栗駒山ではあちこちで見かけるが、この付近は密度が濃いなと感じた。

タテヤマリンドウ                                    ハクサンチドリ
 



湿原越しに虎毛山、神室連峰を望む。




草原越しに北の山々、残雪の有る山は西焼石岳。




湿原越しに栗駒山。



モンサンミッシェル山頂の岩場からの展望は素晴らしい。

紅葉シーズンにはいつも誰かが居るが、今日はずっと独り占めだった。
今日は隣の秣岳が立派だった。他の風景も素晴らしく、いつまでもこの場所に居たいと思った。

モンサンミッシェル山頂から秣岳(左側)



モンサンミッシェル山頂から秣岳(右側)



モンサンミッシェル山頂から虎毛山



秣岳との間の湿原ではワタスゲの白穂が盛りだった。




秣岳のアオモリトトマツ疎林。学術的には極めて貴重な森林。




秣岳に登る途中から鬼首カルデラ、禿岳を望む。




秣岳山頂は思ったほど眺めが良くないが、前後から須川湖が見えるようになる。




秣岳から先、秋田側の眺め。

小さな鞍部から先は岩場をトラバースしながら一直線に降りていく。




岩場はつい最近まで雪が残っていたのか、まだ春の名残りを感じた。

               
オオバキスミレ                                      
ミヤマスミレ
 



ノウゴウイチゴ。ここのものは花や葉が異常に小さかった。




他には花の終わったシラネアオイ。今回のルートでシラネアオイを見たのはここだけだった。

下山途中岩場から振り返ると秣岳はピラミッドのように姿を変えていた。

下山途中岩場から振り返った秣岳
 


岩場が尽きると、ブナ林をジグザグに降下していく。このルート唯一のブナ林だ。
舗装道路まで降りたら、須川温泉までテクテクだ~。今日は45分かかった。

初夏の栗駒山だが、思ったほど花は多くなかった。
真夏については、昨年7月24日に同じコースを歩いている(記録はこちら)が、やはり花は乏しかった。
近隣の焼石岳、鳥海山、月山、蔵王山などと比較しても、花の種類、量が少ない点は明瞭だ。
比較的多いもの、特徴的?なものを強いてあげれば、イワカガミ、ミネズオウ、ヒナザクラ、タテヤマリンドウ程度か。
あくまでも個人的意見だが、栗駒山は花の百名山に含めるべきではないと思った。
しかし紅葉や展望は素晴らしい(例えばこちら)。
紅葉に関しては、百名山どころか十名山、三名山の中にも入るのではないかと、これも個人的意見だ。


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初夏の栗駒山には何が咲く。前編(2021年6月25日)

2021-07-06 | 栗駒山/春、夏

6月25日、今年初めて栗駒山に登った。
今回の目的は今頃の栗駒山にどんな花が咲いているのか確認すること。
秋田駒や焼石、鳥海山ならば、折々に咲く花の情報はあるが、不思議と栗駒山にはそれが無かった。
一応、花の百名山になっているようだが、私自身の知ってる範囲では、花はかなり少ない印象だ。
ただし初夏の時期については未確認だったので今回確かめてみることにした。

自宅(秋田市)を4時少し前に出発、6時少し過ぎて須川湖に到着。
今朝は珍しく無風で秣岳の鏡面風景が見られた。

早朝の須川湖。秣岳の鏡面風景がみごとだった。



背景は展望岩頭方面。




いつもなら須川湖湖畔に駐車し、須川温泉まで舗装道路をテクテク歩くのだが、

今回は心境の変化か、須川温泉まで車を乗り入れ、6時45分頃から登山を開始した。
須川温泉から産沼コースを通って栗駒山頂へ、その後は天馬尾根を下り、秣岳から須川湖に出てまた温泉・・・。

今回の非合法マップ



今まであまり報告してなかった須川の温泉風景。


須川温泉




地熱利用の蒸し風呂。おいらん風呂とも言うようだ。
 



登山道から湯気が立ち上がっている(右上写真)。早朝、逆光なので湯気がよく見える。

湯気をくぐるとワーッと新たな風景が広がる。

ゆげ山と剣岳の重なり。



名残ヶ原と奥に栗駒山。



この風景、個人的にはとても好きだ。
いかにもこれから登山するぞという気をそそる風景だと思う。
以前、栗駒山には右側の鞍部をめざし、そこから登ったが、今は左側から直に山頂にアタックするようになった。

名残ヶ原の奥から剣岳を望む。



長年歩いていた直登コースが地獄谷付近で火山ガスが噴出して危険なため、入り口の苔花台から産沼コースに入る。
このコース、景色も花もイマイチだが、他に行く方法がないのでしょうがない。

産沼コースの途中から剣岳を振り返る。



ウラジロヨウラクは登山口からずっと咲いていた。




途中にサンカヨウの群生地がある。今回は少し期待していたが、残念、花は終わった後だった。
同じ場所にはコバイケイソウも多かった。
今年は何故か花付きも好かったが、先週か先々週あたりに強い雹が降ったようで
葉はズタボロに裂けており、一部花も傷んで可哀そうだった。

雪解けの遅い箇所でやっと見つけたサンカヨウの残り花
 


産沼でヒナザクラの残花に遭遇した。今回見たのは右上の一株のみ。
後で他の登山者に聞いた話では、ヒナザクラは東栗駒山にみごとな群生地がある。
是非、行ってみるように勧められたが、須川温泉からは行きにくい場所のため、丁重に辞退した。

産沼(うぶぬま)



写真撮影にそれほど手間取ったわけではないのに、二時間半と少しかかって(体力の衰えを痛感)、9時20分頃、山頂到着。

山頂は雲が湧いて展望はほとんど無かったので、さっさと展望岩頭に向かった。

栗駒山山頂標                                       ツマトリソウ
 


なお稜線の草地には、他の山ならば今頃の時期はミヤマキンバイやチングルマ、キバナノコマノツメなど
奇麗な花が多いが、栗駒山にはそれらが無かった。

鮮やかな花はイワカガミとハクサンチドリが登山道沿いに少しあった程度、

イワカガミと奥にハクサンチドリ。



他にはツマトリソウやゴゼンタチバナ、マイヅルソウなど地味な花ばかり。
全山、落葉広葉樹の低木に覆われており(これが秋の素晴らしい紅葉に変身する)、いわゆるお花畑は皆無だった。


ゴゼンタチバナ




展望岩頭まで来たら、雲が取れ、秋田側が望めるようになった。

展望岩頭からの秋田側の眺め。鳥海山は残念ながら、見えなかった。



展望岩頭から昭和湖方面を見下ろす。



昭和湖




かつては昭和湖の畔を掠めて登って来たものだ。現在は地獄谷の火山ガス噴出で道が閉ざされている。
また通れるようになるのはいつの日のことか。

なお展望岩頭はいつもならば風が強くて、立っているのも息をするのもつらいほどだが、
今日はどうしたんだろう。ほとんど無風だった。
しかも花がけっこう咲いている。ちょっと時間をかけて撮影することにした。
撮影が終わったら11時近くなっていたので、ここで昼飯をとる。

展望岩頭付近で見た花たち。

イワウメ



イワヒゲ                                      ミネズオウの咲き残り

 


ムシトリスミレ




オノエラン
 



後編へ続く。


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山開き翌日の栗駒山(2018年5月21日)

2021-05-24 | 栗駒山/春、夏

(本記事は写真を加えて再アップしたものである。今日はこれから山行きなので、皆様のブログ訪問は出来ません。)

この日(5月21日)は早朝6時台から湯沢市三梨の国見岳に登っている(記録はこちら)。
山頂広場で長時間絶景を堪能したものの、低山ゆえ、9時半前にミッションは終了した。
折角ここまで来てこれで帰るのもどうかと思い、近場でもうひと山、登ることにした。
候補は甑山と栗駒山。甑山の方がちょっとだけ近いのだが、
山開き前でしかも平日、人気の無い森でクマさんに会ったら (´π`;)どうしよう。

その点、栗駒山は前日山開きしてるし、平日でも登山者が多く、森歩きも無いのでクマの心配はなかろう。
というわけで、東成瀬村経由で須川温泉に向かった。クルマの中で早目の昼飯を済ませ、10時40分から登山開始。 

名残ヶ原から栗駒山を望む。



今回の非合法マップ。
この日は須川温泉にクルマを置き、名残ヶ原、昭和湖経由で須川分岐、そして展望岩塔と栗駒山頂を往復し、同じ道を下りている。




平日で遅いスタートだったが、登山者はそこそこ居た。 

地獄谷の登りから焼石岳を振り返る。



昭和湖手前から焼石岳。



焼石岳の写真が多いのは、立ち止まり、振り返って( (´π`;)休んで)ばかり居た証し。

昭和湖



昭和湖上のダケカンバ林




昭和湖付近の枯れたダケカンバ                              昭和湖から上の登山道 

 


昭和湖から上の登山道は雪解け水で渓流のようになっていた。

案の定、その先には雪渓が有った。
ところでこの雪渓、なかなかしぶとい。結局、稜線(天狗原、須川分岐)まで延々と続いていたのだ。

予想外の雪渓。振り返るとまたまた焼石岳が。



やっと稜線に到着。皆さんは左側(栗駒山頂)に向かうが、天邪鬼なワタシは右側(秣岳の方)に向かう。

逆光にならないうちに西側の山岳風景を眺めておきたかったからだ。

ホンの10分くらい歩くと素晴らしい展望が開けて来た。

この場所、最近の地図やガイドには「展望岩頭」と記載されているが、ムカシの名前は確か「馬糞森」だったと記憶している。
いつ行っても風が強く、今回も煽られて転倒するほどだった。

展望岩頭から鳥海山、秣岳、須川湖など秋田側の贅沢な眺め



展望岩頭から泥湯三山(高松岳、山伏岳、小安岳)、鳥海山、秣岳を望む。



少し南側、神室山方面の眺め。



神室山と前神室山



神室山の姿を、(上高地から見た)穂高連峰に喩える人も居る。

それは少々オーバーかなと思うが、雪の有る時期の神室山の姿は実に素晴らしい。
可能なら、もっと間近から眺めてみたい。
その南側は・・・

空母のような山容の虎毛山と左奥にうっすらと月山



禿岳(と奥に葉山)、右奥にうっすらと月山。



北側の眺め。 

焼石岳と昭和湖



昭和湖



焼石岳をアップで。



複雑すぎて、山座同定は困難だが、焼石岳手前にも険しい山々が横たわっている。

天狗原(須川分岐)に戻り、今度は栗駒山頂をめざす。

振り返ると、展望岩頭(馬糞森)に面白い形の雪形が。

展望岩頭(馬糞森)越しに神室連峰や虎毛山を望む。



栗駒山頂                                                                     ミネカエデの芽
 


山頂付近の樹木はやっと芽が膨らみだしたばかりだった。

ミネカエデ越しに焼石岳。



今回、花はさっぱりだった。

イオウゴケ。地獄谷にて。                           イワカガミ。名残ヶ原にて。
 


最後に須川温泉付近から見た鳥海山を。

今日のふたつの山行きの共通項は鳥海山だった。

須川温泉付近から見た鳥海山


 


実は二日後の5月23日にも須川温泉を訪れている。
この日は母の温泉介護なので、山には登っていない。

新緑の秣岳

 

開花中のカエデの仲間                              チシマザサの開花
 


この日、温泉付近でチシマザサが開花しているのを見た。

ササの開花は毎年あちこちの山で見かけているが、こんなに激しく燃えるように咲いたのを見たのは初めてだ。

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真夏の栗駒山・花レポート。後編。(2020年7月24日)

2020-08-01 | 栗駒山/春、夏

(本頁は「真夏の栗駒山・花レポート。前編。」の続きです。)

天馬尾根を下りて鞍部が近づくと、次はしろがね草原(湿原)や秣岳の連なりが見えて来る。
最近、一部でモンサンミッシェル峰と呼ばれるようになったピークももうすぐだ。

しろがね草原(湿原)や秣岳の連なり。モンサンミッシェル峰は右から二番目のピーク。


低木林を抜けると、そのピークがモンサンミッシェル然?とした姿で草原の向こうに現れる。
人を入れないで写そうと思い、草原の入口で待つのだが、ピークのすぐ右手前で皆さん、立ち止まってしまい、
なかなか動き出してくれない。あの場所に何かあるんだろうか。





次に通った女性は深々と腰をかがめて動かず。




しかたないので縦構図に変更。




その場所に辿り着いたら、南側に開けた光景がこれだった。




キンコウカの群生。バックは虎毛山や神室連峰。



一見、やや疎らなキンコウカの群生だが、
ここではタテヤマリンドウやサワランなども混じって咲いており、皆さん、それに見とれてしまったのかなと思う。
今日の栗駒山では一番の花風景だった。私もやはり・・・しばらく立ち止まってしまった。


キンコウカの間に今頃タテヤマリンドウが咲いていた。




サワラン                                                                                                  
コバギボウシ
 



モウセンゴケとタテヤマリンドウ




モンサンミッシェル峰の山頂は平らな岩が積み重なっている。

栗駒山方面



とても眺めのいい場所なのだが、今日は雲が多く、廻りの山はよく見えなかった。

煙待ちならぬ雲の晴れ間待ちをしていたら、神室連峰だけ少し顔を見せてくれた。


神室山




隣の秣岳


隣の秣岳との鞍部湿原にもキンコウカの群生が有った。バックはこの山域唯一のアオモリトドマツ疎林。





秣岳登り斜面のキンコウカ。




秣岳の登りからモンサンミッシェル峰を振り返る。


秣岳(1424m)の山頂は思ったほど眺めが良くない。
そのため、休憩もせずに足早に通り過ぎることが多く、今回もその通りにした。

しかし少し下ると須川湖や秋田県側の景色がよく見えるようになる。


須川湖



須川湖畔に停めた柿の種号が見えた。                                                         ヤマトキソウ

 


秋田県側の眺め



須川高原の眺め




下り道から振り返ると秣岳がピラミッドのような姿で聳えていた。



秣岳を下りて行くと、やがてブナ林に突入する。

今日の山行きは、スタート地点の須川湖畔を除けば、ずっと低木林や草原の稜線ばかり歩いていたので、
本格的なブナ林を歩くのはここが実質初めてとなる。





今回は道端でちょっと面白い植物に遭遇した。
アリドオシランだ。

初めツルアリドオシかなと思ったが、花の形が違う(たこさんウィンナーみたい)。
それほど珍しい植物ではないと思うが、たぶん今まで見過ごしていたのだろう。個人的には初めての出会い、撮影となった。
少し歩いたら今度はツルアリドオシも咲いていた。そちらの方は後で須川湖畔の方で見たものを紹介する。


 
アリドオシラン                                  ギンリョウソウの実


ブナ林を抜けて、秣岳の登山口標識から先はしばし舗装道路歩きとなる。

やがて須川湖の端に辿り着き、湖の向こうに柿の種号の姿が見えた。
湖の散策路でツルアリドオシの小群落を見つけた。


湖の向こうに柿の種号                                                                                  ツルアリドオシ。昨年の実もまだ少し残っていた。

 


ツルアリドオシの小群落


最後に今日、歩いて来た山々の姿を。

須川湖から栗駒山(左奥)と展望岩頭を望む。



須川湖から秣岳を望む。


 

今回の栗駒山は予想通り、花の種類、量こそ少なかったが、今まで見たことの無かった花にも会えたし、
この山の紅葉が美しい理由やメカニズムもある程度わかったような気がする。


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真夏の栗駒山・花レポート。前編。(2020年7月24日)

2020-07-31 | 栗駒山/春、夏

7月24日はてんくらA予報の乳頭山か栗駒山のいずれかに行こうと思い、未明に家を出たものの、外は雨降り。
大曲まで南下しても雨は止まなかったので、乳頭山を諦め、栗駒山に賭けようと更に南下。
すると横手を過ぎたら雨があがり、
それより南の方は少し日が射していた。
栗駒山はあいにく雲を被っていたが、近づくにつれ、雲が切れ出し、
須川湖に着いたら、このように秣岳が全容を現わしてくれた。

無風なので湖面は波ひとつなく、久々に水鏡を見る。

早朝の須川湖


この日は須川温泉からうぶ沼コースを経て、栗駒山頂へ、その後、天馬尾根を通って秣岳へ行き、須川湖に下山する周回登山の予定。
行きは須川湖から須川温泉まで舗装道路をテクテク(30分近く)歩かなければならないが、
下山後を考えると、須川湖に駐車するのがベターだと思った。


今回の非合法マップ





 
柿の種号は須川湖に駐車。               須川温泉まで舗装道路をテクテク。

今回、栗駒山に来た目的・ミッションは夏場に咲く花を確認することだった。
栗駒山はこと紅葉に関しては東北一とか日本一とも言われているが、花(高山植物)に関しては何も言われていない。というよりも情報が無いようだ。
そういう場合は自らの足と眼で確かめてみることにしている。
その結果、夏場の栗駒山は「花がとても貧弱」だと分かった。
東北の1500m以上の高山としてはおそらく最も少ないかなと思う。

何故そうなのか理由も考えてみた。それは追々語るとして、まずは登山口から見かけた花を列記してみる。

最初に見たのはノリウツギ、クロヅルといった低木の花。次いで名残ヶ原のキンコウカ。


ノリウツギ                                                                                               クロヅル

 


名残ヶ原のキンコウカ。




三途川を渡った以降、やたらと多かったのはヤマブキショウマ。

ヤマブキショウマ



花は終わっていたが、サンカヨウも数が多かった。

サンカヨウ(実)


タケシマランの実


産沼の手前辺りから山頂にかけて、登山道の両側はササや低木林となり、見晴らしは良くなったが、花は少なかった。

低木で今咲いているのはハクサンシャクナゲ、ミヤマホツツジなど、
産沼では遠目に湿地性のヒナザクラが少し咲いているのが確認できたが、
イワカガミは終わっていた。
そこから先、他に咲いていたのは、白花のニガナ、マルバシモツケ、ノギラン、ネバリノギランなど地味な花ばかりだった。


ハクサンシャクナゲ




オノエラン(咲き残り)                                                                             ニガナ

 


コメバツガザクラ                                                                                    マルバシモツケ
 



今咲いている花で色のある花はナンブタカネアザミが少々。
他の山に多いハクサンシャジンもここには少ししかなかった(他の山で多いトウゲブキも見い出せず)。


ナンブタカネアザミ                           ハクサンシャジン

 

ミヤマホツツジ


色が有っても、緑だと地味だ。

タカネアオヤギソウ。一緒に咲くセリ科はハクサンボウフウか。                        ホソバノキソチドリだろうか。
   



ノギラン                                                                                                   ネバリノギラン
 

この山にはニッコウキスゲやチングルマ、ヨツバシオガマ、ハクサンフウロ、クルマユリと言った
目立つ色やスター的なキャラクターが欠けている。

季節が進めば、ミヤマアキノキリンソウ(コガネギク)やエゾオヤマリンドウなども加わり、少し賑やかになるかもしれないが、他の高山に較べると草花はとても少ない。

草花の少ない理由は、当初は花の豊富な焼石岳(一応、火山)に比較して若い火山のせいかなと考えていた。
ところが、活火山でも秋田駒や蔵王、磐梯山などでは花の種類が豊富だから、安易に火山活動のせいには出来ない。
今回歩いてみて感じたのは、
山肌が山頂までササや低木にびっしり覆われていて、草花が生えるスペースが無いという点だ。
ササは紅葉しないが、カエデ類やナナカマド、ミネザクラ、サラサドウダン、ウラジロヨウラク、ハナヒリノキなどの低木(落葉広葉樹)は綺麗に紅葉する。

この山は低木(落葉広葉樹)が多いおかげで、秋の紅葉が華麗になるのだから、
草花の少ないことは痛しかゆしと言ったところか。

今日の栗駒山、山頂は雲に覆われ、自慢の展望はさっぱりだった。
しかも宮城側からの登山者が多く、三密に近かったので、さっさと通り過ぎた。
途中、少しだけ雲が晴れたが、次の写真の程度。

天狗平手前から南側の眺め。


展望岩頭から昭和湖を見下ろす。



北側、西側の展望が素晴らしい筈の展望岩頭もガスで視界が効かなかったので、
さっさと天馬尾根を下りて行くことにした。

こちらも途中、花はさっぱり。ツルリンドウが少し咲いていたくらいだった。


コメツツジ
                                                                                                  ツルリンドウ
 

後編」へ続く。

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