モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

鳥海山・祓川斜面で紅葉狩り(2021年10月10日)

2021-10-23 | 鳥海山/祓川・秋

栗駒山と違い、鳥海山の紅葉が話題になることはあまり多くない。
何故だろうか。
私がざっと見た範囲では、鳥海山山頂部はハイマツや笹、ミヤマハンノキなどに覆われている。

これらの植物はいずれも紅葉しない(ミヤマハンノキの葉は紅葉する前に風に飛ばされてしまう)
これでは紅葉しろと言うのも無理な話である。
そのかわり、西側中腹にある鳥海湖付近や千畳ヶ原では素晴らしい草紅葉が見られる(例えばこちら)。
一方、北側の祓川斜面は落葉広葉樹が比較的多いので、
例年ならば9月下旬~10月上旬になるとそこそこ紅葉するものだが、
今年はどうだろう。
9月29日に行ってみたところ、まだほとんど紅葉してなかった(記録はこちら)。

栗駒山など奥羽山系の高山では例年よりも一週間以上も早く紅葉しているというのに今年の鳥海山は遅れている。
10月10日ならばそろそろ好いかなと思い、また出かけてみた。

6時ちょっと過ぎ、標高1200mの祓川駐車場に到着したら、大勢のカメラマンが三脚を立てていた。
こんなに朝早くから紅葉の撮影に来るとは凄いなと思ったら、皆さんのカメラは一様に東の方を向いていた。

ここはカメラマン諸氏にとっては日の出の撮影スポットだったのだ。
というわけで、 (´π`;)私も釣られて・・・。

祓川駐車場から見た日の出



カメラマン諸氏からは怒られるかもしれないが、日の出や日没シーンの写真にはあまり興味がない。
露出補正しながら、10数枚撮ったところで、何だかあほらしくなって止めた。
肉眼で見た印象に最も近いかなと感じた一枚で放免頂きたい。

ところで今日の鳥海山は・・・
と南側を見ると、山頂部はスッポリと雲に包まれていた。

祓川・竜ヶ原湿原から見た鳥海山



それでも中腹の紅葉を見るには支障ないと判断し、登ってみることにした。

竜ヶ原湿原を通り過ぎ、これから登るタッチラ坂を祓川神社跡地から眺めると、まあまあの色付きだった。




坂を少し登って左側の斜面を見下ろすと、こちらもほどほどに赤味が出ていた。

その後は、うす暗い樹林帯の中を歩くので、見通しは好くない。
以前は紅葉のトンネルをくぐって登ったように記憶しているが、今回は紅葉している実感があまり無かった。
曇って光量が足りないせいだろうか。いずれにしろ、色がめそっとしている。

紅葉トンネル






オオカメノキの紅葉                                 タケシマランの実
 


タッチラ坂の道端には凄い形相のダケカンバの老木が幾つか有った。

夏場は木の葉に覆われ、見えにくいのだが、秋も深まって葉が落ちだすと目立つようになる。

ダケカンバの老木



向かいに生えていたナナカマド




林の切れ目から遠くの斜面の紅葉がちらりと見えた。
いろんな色が混じって油絵を見ているようだった。

遠くの斜面の紅葉



六合目・賽の河原が近づくと、鳥海山(七高山)が見えるはずだが、今日は雲をかぶっていた。

この先、高い樹木は少なくなる。

賽の河原から、鳥海山(七高山)方面を覗く。



ダケカンバの樹形がおみごと。
こちらは下山時に撮影したもの。朝の登山時は逆光になり、よく見えない。




下山時、賽の河原の雪渓跡を俯瞰。
こちらも朝の登山時は陰になりよく見えない。




モミジカラマツの残花                                
御田の池塘
 



御田の眺めは9月29日とほとんど変化なし。




御田のこの付近は紅葉が奇麗だった。







康ケルンを過ぎ、七つ釜、八合目まで上がると、樹木の紅葉はいよいよ終わり。

康ケルン付近から下側の紅葉を俯瞰



八合目付近、最後の紅葉。

ナナカマドとミヤマセンキュウ                             ネバリノギランの草紅葉
 


チョウカイアザミの残り花                               
 康新道の台
 



今回は祓川ルートの紅葉を見ることが目的なので、山頂には行かない。

ここで引き返してもいいのだが、
折角、八合目まで来たのだから、少し先、
康新道のカルデラ断崖まで行くことにした。
カルデラの中の紅葉を覗き込みながら、それをおかずにして昼飯を食べようと思う。

鳥海山本体は雲をかぶったまま。




康新道に紅葉は無かった。

今日の終着点、康新道のカルデラ断崖に到着した。

カルデラ断崖から稲倉岳を望む。



前回(9月29日)と違い、カルデラ対岸の稲倉岳はよく見えるものの、
鳥海山本体にかかる雲の影響でカルデラ内部には暗い影が差している。

そのため期待していたカルデラ内部の紅葉はあまりよく見えなかった。

それよりも今回は風が凄く強い。断崖のへりに立つと吹き飛ばされそうだった。

肝試し。断崖から下を覗く。以前、見たものに較べると赤味が足りないように感じた。




北側の断崖






よって断崖上での昼飯は諦めた。来た道を少し戻り、風の弱い草むらに陣取り、握り飯とした。

祓川まで下山したら鳥海山から雲が取れて来た。





10月18日は寒かった。予想通り、鳥海山には初冠雪。例年よりは8日遅いとのこと。
翌19日の朝は秋田市の自宅付近からも雪姿の鳥海山が見えた。




いきなり大量の雪が中腹、1000mくらいの高さまで降っていた。
紅葉はかなりのダメージを受けたことだろう。

あまり奇麗とは言えなかったが、一週間前に見ておいてよかったと思う。


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秋の日に急遽、また鳥海山。(2021年9月29日)

2021-10-16 | 鳥海山/祓川・秋

9月29日の朝は、紅葉真っ盛りの栗駒山に登ろうと思い、須川湖まで行った。
ところが、天気が悪く、奇麗な紅葉は望み薄だったので、晴れている鳥海山に急遽変更した。
秋田市を3時過ぎに出発、約3時間かけて着いた須川温泉から今度は由利本荘の祓川に向かったが、
こちらは約2時間かかった。
両方合わせると、この日の朝の走行距離は200キロ超。高速ではなく、全て一般道。
朝の短時間にこんなに ε=ε=へ(+´π`;)ノ 走ったのは久しぶりだ。

朝6時少し前、須川湖から望んだ栗駒山。ご覧の通り、滝雲が懸かっていた。風が強いので、須川湖には波浪あり。




軽装備だったので {{{゚◇゚;}}}ガクガク 寒いったらありゃしない。

そのあとすぐ須川湖からモルゲンロートの秣岳を望むが、山頂部には雲の切れ端がひっきりなしに襲い掛かっていた。




稜線の上はガスと強風。たぶん{{{゚◇゚;}}}ガクガク 寒くて紅葉狩りどころではないだろう。

今年の9月下旬は、宮城や岩手など太平洋側の山の天気が好くなかった。

晴天続きの秋田から見ると、奥羽の山々にはずっと滝雲が懸かっていた。
25日の焼石の天気がイマイチだった(記録はこちら)のもこの現れのひとつか。
ちょうど梅雨時のやませに似た天候だが、秋のこの時期、これだけ長期間、このような天気が続くのは珍しい。

一方、日本海側の天候はずっと晴れが続き、鳥海山は毎日のように姿を現している。
以前、2015年9月27日に来た時はけっこう紅葉が進んでいた(記録はこちら)。

今日は突然、行くことになったが、果たして紅葉してるかな。

途中の直根(ひたね)地区から見た鳥海山



朝8時過ぎ、祓川に到着。栗駒山方面を見たら、相変わらず、滝雲が懸かっているのが見えた。


祓川・竜ヶ原湿原から見た鳥海山                          
タッチラ坂、初っ端の坂道
 



竜ヶ原湿原は前回同様、草紅葉だったが、
タッチラ坂の紅葉はまだこの程度。ほんのり赤味が感じられる程度だった。




オオカメノキの実                                                                                                                           ツルリンドウの花と実
 


タケシマランの実



六合目、賽の河原の雪渓跡まで登ったら、
森林が終わり、また鳥海山が見えたが、紅葉はこの程度だった。

賽の河原の雪渓跡から見た鳥海山



賽の河原、雪渓跡を上から見下ろす(帰りに撮影した)。




御田手前の比較的紅葉している場所



そのすぐ上、御田の湿原は草紅葉が進んでいた。

御田の水風景



御田の水風景



御田の草紅葉



紅い草紅葉の正体はチングルマ。



エゾオヤマリンドウ                                モミジカラマツの残花
 



祓川ルートは出発地点の祓川が五合目、賽の河原が六合目とわかるが、七合目がどこなのかよくわからない。

御田だと近すぎるし、康ケルンのある猿倉ルート合流点だと遠すぎるし、
そうこうしているうちに七つ釜のあたりで八合目の標識を見た。

康ケルン付近から見た紅葉風景



七つ釜下部の黄色い草紅葉



黄色い草紅葉の正体はイワイチョウだった。

イワイチョウ                                     ハクサンボウフウ
 



それを過ぎると、直登ルートと康新道の分岐点の有る広場だ。
あくまでも個人的意見だが、

この分岐点は休み場としてもよく使われることから、ここを八合目にしたらどうかなと思う。

直登ルートと康新道の分岐点の有る広場から鳥海山(七高山)を望む。



今日は早朝、秋田市から栗駒山まで三時間走り、更に二時間走って祓川なので、
スタートも遅かったし、そろそろ疲れて来た。

山頂には9月20日に行ったばかりなのでもういい。
今日は康新道に入ってカルデラ外輪壁まで行ったら、絶景を眺めながら昼飯食って終わりにしようと思った。

康新道に入ったら、異変が起こった。それまでずっと青空だったのが、突然、大量の雲が湧き出した。
見えなくなる前にと大慌てで、草原越しの鳥海山を撮影。
この調子だと、カルデラ外輪壁からの絶景は見られないかもしれない。

康新道「台」付近から見た鳥海山



ハクサンシャクナゲの来年の蕾                                                                                   カルデラ外輪壁手前の渓谷状になった登山道
 



本日の最終地点、カルデラ外輪壁に到着した。
ここはカルデラ越しの絶景やチョウカイフスマの群生が見られる場所。

しかし今日はガスで何も見えない。

握り飯を食べながら、じっと待ってみた。30分くらいしたら、少し明るくなって来た。

この時、ホンの数分間だけ、ガスが晴れた。

カルデラ外輪壁広場から見た鳥海山



外輪壁にモアイ像のような岩を発見した。
おそるおそるカルデラ壁の真下を覗く。標高差は500m以上。落ちたらタイヘンなんてもんじゃない。

 



ホソバイワベンケイやチョウカイフスマの草紅葉は終わり近し。




カルデラ壁の向こうに一瞬だけ、稲倉岳。




祓川に戻ったら、鳥海山は雲の中にお隠れになったままだった。

帰り道、善神の下でオニシオガマの残り花を見つけた。

下山後の祓川竜ヶ原湿原。                               オニシオガマ
 



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終日晴天、鳥海山山頂まで。後編(2021年9月20日)

2021-10-03 | 鳥海山/祓川・秋

(本頁は「終日晴天、鳥海山山頂まで。前編」の続きです。)

康新道の素晴らしい点はその眺めだ。
鳥海山本体北面の馬蹄形カルデラ、東側外輪山の稜線を歩くので特に西側の眺めが最高だと思う。
その主役は支峰の稲倉岳(1554m)。

稲倉岳など対岸のカルデラ壁の眺め




御浜方面を眺める。




稲倉岳




稲倉岳。ちょっと高度を上げたところから。
カルデラ内部の森も少し色付いて来た。




鳥海山は下界から望むと優美な裾野をもつ独立峰のイメージだが、康新道から望むそれはかなり様相が異なっている。

下写真をご覧の通り、峩々たる山容でおまけに双耳峰、ツートップで迫って来る。
こんな険しい山に登れるものだろうかと一瞬、怯んでしまうが、左から稜線沿いに廻ればいつの間にか七高山山頂にたどり着く。
新山は正面からはとても無理なので七高山経由で裏側から登ることになる。

鳥海山の2トップ(左・七高山、右・新山)



鳥海山の2トップ(左・七高山、右・新山)。ちょっと高度を上げたところから。



縦構図の2トップ                               途中に有ったモアイ像のような岩
   



カルデラ壁には奇麗な草紅葉がへばりついている。

その正体は黄色がチョウカイフスマ、赤がホソバイワベンケイだった。

断崖の上の草紅葉



チョウカイフスマの草紅葉



ホソバイワベンケイの草紅葉                        チョウカイフスマとホソバイワベンケイの草紅葉
 



断崖の上の草紅葉



鳥海山頂部は樹木紅葉がさっぱり無く、草紅葉ばかりだった。

七高山山頂はもうすぐ。
今回、このルートで唯一残っていたお花畑はここに有った。この場所、実は一番の難所だった。

難所のお花畑                                      ヤマハハコ

 


登るにつれ、直下のカルデラ内も見えるようになる。
ここから滑落したらタイヘンだろうね。あまり右ヘリに寄らないで歩いた方がいいと思う。




山頂に着く直前、西の笙ヶ岳方面がちらりと見えた。山頂からは新山の陰になり見えない。




七高山の登りはあまりの険しさに何度も挫折しそうになったが、
交叉する若い登山者の「あともう少しですよ」の声に励まされ、
11時過ぎ、ナントカ山頂に到着した。
結局、祓川の出発から五時間近くもかかってしまった。
これは年齢による脚力の衰えもあるが、既に600枚超の写真を撮影しながらなので、まあよしとしよう。
山頂で新山とまたご対面。向こうの山頂には登山者の姿も見えたが、私はもうタクサン。見るだけにしておく。

新山



新山南側の外輪山と残雪



新山山頂の登山者                                
七高山山頂のイワギキョウ
 



写真は略すが、山頂ではイワギキョウがまだいっぱい咲き残っていた。
鳥海山山頂部の最終ランナーはこの花のようだ。

七高山山頂からの遠くの眺めを列記する。
今回、飯豊連峰まで見えたのは驚いた。
私が登る時、鳥海山は晴れが多いのだが、遠くの山々がこんなによく見えたのは初めてかもしれない。
いつもの晴れでは、昼頃の山頂は湧き雲が次々と襲い掛かり、見えるものは限られてしまう。

月山




朝日連峰。右奥に飯豊連峰も見えた。




東側、百宅側の斜面



法体滝                                      
参考までに以前近くから見た法体滝
 



栗駒山



虎毛山、手前に甑山




偶々、今日登っていた友人の話では岩木山や早池峰山も見えていたとのこと。

となると今日は東北の主だった山のほとんどが見えていたことになる。

七高山山頂での大展望を満喫した後はいよいよ下山だ。
帰りはしんどい康新道ではなく、氷の薬師を通る標準コースを使ってみた。
このコース、以前は夏に何度か使ったが、雪渓を滑ってあっという間なのであまり難儀した記憶は無い。
雪渓の無い秋に下るのは今回が初めてかもしれない。
鉄梯子のある舎利坂の下りはあいかわらずスリル満点。落石が怖い。それが終わるとよく整備された石ころ道に変身。

七高山山頂直下の舎利坂                                石ころ道
 


康新道とはえらい違いだが、雪の無い時期の降下はけっこう長く感じた。




また康新道のような豪快な山岳展望は皆無。雪渓跡地をひたすらテクテク下るだけ。

途中、思わぬ花に遭遇した。ヒメクワガタだ。
この花、植物に詳しい友人がもしかしたら絶滅したかもしれないと言っていたが、ちゃんと咲いていた。

しかし滝の小屋コースのような大群生ではなく、パラパラ数株見つけたのみ。地味すぎるのでたぶん友人も見過したんだろう。

ヒメクワガタ                                      氷の薬師
 



氷の薬師とは意外にもこんな場所だった(夏場は雪渓で埋まっていて気づかなかった)。



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終日晴天、鳥海山山頂まで。前編(2021年9月20日)

2021-10-03 | 鳥海山/祓川・秋

今年はコロナ禍で県外の山になかなか行けない。そのせいか鳥海山ばかり行ってるような感じだ。
既に四回、入山しているが、山頂まではまだ一度も行ってなかった。
私の場合、花や風景の写真撮影が目的なので、
その日の撮影ノルマを果たしたらそれで十分、
山頂まであと僅かのところまで行っても、躊躇なく下山している。

と言いたいところだが、夏場はそれ以前に体力の消耗が激しくて登れないと言うのが実情だ。
鳥海山頂はいつも秋になって涼しくなったら、七高山の山頂まで行くのが定番になっている
(最高峰の新山は植物が皆無なので登る気がしない)。
昨日、久々に家庭サービスで寒風山に行ったら、日本海越しに鳥海山が見えた(記録はこちら)。
登りたいなと呟いたら、家内から「どうぞ。」と小声のレスポンス。

というわけなので、今年初の七高山山頂は9月20日に実行することにした。
なおこの日は、今までに経験したことのないほどの晴天だった。

前置きはさておき、この日は午前4時に自宅を出発、由利本荘市矢島町付近で夜明けになったが、
期待していたモルゲンロートにはならなかった。

矢島町付近から見た鳥海山



上写真の真ん中辺の白い点は祓川ヒュッテだろうか。
標高1180m、あそこまでクルマで登り、そこから先は歩きとなる。


猿倉の亀ヶ森橋から見た鳥海山



途中の猿倉から見た早朝の鳥海山はいつも通り立派だった。

なおこの日の早朝、矢島町の手前のコンビニで素晴らしい朝焼けを見ている。
時間は前後するがここに挿入。




猿倉を過ぎ、林の中を走っていると、急に開けて鳥海山が姿を現す。
奥山放牧場という処だが、
ここには一本、気になる木が立っている。
いつも烏や猛禽類がいっぱい陣取っていてこちらに襲い掛かってくるような雰囲気なので

しばらくスルーしていたが、今日はどうしたことだろう。鳥の姿が無いので、車から降りて撮ってみた。
木の位置は左右どちらがいいのかいつも迷う。






標高1180mの祓川駐車場にクルマを置き、いよいよ登山開始。
初めは竜ヶ原という湿原を通過する関係で平らな木道を歩く。
写真は湿原脇の祓川ヒュッテから見た鳥海山だが、
この日、いかに天気が好かったか、しかも終日続いたことを強調したくて、
朝7時の登る前と午後3時の下山後の両方の写真を並べてみた。どちらも手前の水面に逆さ鳥海山が写っていた。

朝7時、登る前                                         午後3時、下山後
 


ここから山頂までの標高差は約1030m。今年最初で最後の標高差1000m超えになると思う。

湿原から一瞬だけ、支峰の稲倉岳も見えた。このお山、後にも何度も出て来るのでどうかご記憶頂きたい。




湿原の咲き残りのリンドウはかなり濃い青になっていた。

湿原のエゾオヤマリンドウ                            最初の坂道のベニバナイチゴ実
 



ここで今回の非合法マップ。




いよいよ本格的な登山開始だ。祓川神社を過ぎるといきなり急な坂道になる。
その後は坂が緩くなったり、急になったりの繰り返し。

このような地形はこれから先、山頂まで幾度となく続く。
これは鳥海山の山体を構成する溶岩流のうねり、弛みを反映したものだろう。

ダケカンバも疎らに混じるので、この坂道はダケカンバの方言名を採ってタッチラ坂と呼ぶようだ。

タッチラ坂の急な坂道                                 ダイモンジソウ
 



タッチラとはダケカンバの方言名。ダケカンバはご覧のように折れ曲がって生えている。



六合目・賽の河原は先月来た時、雪渓だった(記録はこちら)が、今回は完全に消失していた。

他ではとっくに終わったイワイチョウやモミジカラマツの新鮮な花が今頃咲き乱れていた。

イワイチョウ                                    シロバナトウウチソウ
 



モミジカラマツ



七合目・御田の湿原は草紅葉が始まっていた。




ここでもエゾオヤマリンドウ。




八合目近くに有る康ケルンを参拝。

康ケルン                                          ウゴアザミの残り花
 


途中からの遠方の眺めを少し。
今日は天気が好く、視程もまあまあなので、奥羽山系の山々も見えた。

矢島町や八塩山を望む。奥に見えるのは秋田駒ヶ岳、岩手山、和賀山塊。



焼石岳方面




康ケルンの少し先で登山道は七高山に直登する道と外輪山のヘリを歩く康新道に分かれる。

今日は天気も好いので展望を優占し、康さんの造られた新道を辿ることにした。

直登する道と康新道との分岐点から七高山を仰ぐ。                     台
 


康新道に入り、「台」と呼ばれる地点に着くと、急に眺めが好くなる。

まずは支峰の稲倉岳との再会。




左には草原の向こうに鳥海本体が聳える。




後編」へ続く。


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深まる秋の鳥海山康新道往復・後編。(2019年10月16日)

2020-10-23 | 鳥海山/祓川・秋

(本頁は「深まる秋の鳥海山康新道往復・前編。」の続きです。)

やっと七高山の山頂に到着。

七高山の北側のピーク

 



新山
 



今日の鳥海(七高山)山頂からの眺めだが、雲海がびっしりで遠くの山は何ひとつ見えなかった。




と言うことは、今、雲の上に出ているのは、東北では鳥海山だけなのだろうか。

七高山山頂の岩陰で昼餉、下山開始。
ミヤマハンノキの樹海は霧氷が融けても真っ白だった。

ミヤマハンノキの樹海



ミヤマハンノキの実                                                                                    シラタマノキの実

 


シラタマノキは奥羽山系の火山ではよく見かけるが、鳥海山には無いものと思っていた。
山頂部の限られた場所だが、意外に多く有った。

イワウメの秋姿




康新道の断崖からは(北面)馬蹄形カルデラの眺めが凄い。


北面馬蹄形カルデラの眺め
 



登りの時はガスで何も見えなかったが、康新道はこんなところをよく登って来たもんだと感心する。

帰りは、天気も好くなったので目いっぱい景色を愉しめそうだ。




康新道の下りは、雲も取れ、カルデラの内部や対岸もよく見える。


北面の馬蹄形カルデラと稲倉岳

 



振り返ると・・・

七高山と新山。                                こちらは稲倉岳
 



稲倉岳をアップで。 



馬蹄形カルデラの内部アップ



稜線の樹木シーン。

ナナカマド(実)
 


ハイマツのちょっと意外な姿。
 



七高山と新山。
 



馬蹄形カルデラの北側。




成層火山の重なりが見えた。




 



カルデラ壁から離れ、しばし枯れ野を歩く。


七高山と新山。


 


ハクサンシャジンの枯れ姿。                                                                        ハクサンシャクナゲは来年の蕾準備オーケー。
 

 

再び七つ釜。
火山の上部では水の流れは伏流水となり、渓谷になることは少ないが、ここは標高1600mを超える高所にある渓谷。
鳥海山は溶岩が固まってできた山だと認識させられる。

七つ釜


 


七つ釜

 



賽の河原付近では、左側(東側)にみごとな樹形のダケカンバ林がある。
朝、登る時は逆光で観にくいが、下りの時は順光になり、目を引くようになる。




また紅葉が現れて来た。




下山後の鳥海山を振り返る。今年登るのは今日が最後だろう。




 

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