熟年男の歳時記

趣味のバイク、料理、DIYや旅行記を中心に日々の暮らしと感じた事など気ままに綴って行きます。

和・華・蘭文化を訪ねる長崎の旅(1)

2014-10-14 23:48:28 | 国内旅行
台風19号の影響で一時はどうなるかと思われた長崎旅行でしたが、関東通過が早まったことから無事長崎に降り立つことができ、今日から3泊で長崎市観光の予定です。

宿が新地中華街の近くだったので、お昼は中華街でいただくことに。長崎で中華といえば、まず思い浮かぶのは長崎ちゃんぽん、ということでやって来たのは「江山楼」食べログで高評価の店です。


この店のおすすめは「特上ちゃんぽん」、鶏100%のスープにフカヒレ(かなり小さめですが)、ホタテ、肉団子、エビ、イカなど20種類の具が入っているそうで1500円(+税)とちゃんぽんにしてはちょっと高めですが、麺と同じくらいの具が入っていてボリューム満点、鶏スープはまろやかでさっぱりしており、美味しくいただきました。


腹を満たした後は、中華街から徒歩10分ほどの場所にある「崇福時(そうふくじ)」を訪れました。
1629年に長崎在住の中国福建省の人達によって創建されたもので、ここには長崎市にある3つの国宝のうち2つがあります。

まずは最初の門「三門」です。竜宮城に似ていることから竜宮門とも呼ばれているそうです。


次の門が国宝の「第一峰門」


見所は軒下の複雑な木組、わざわざ中国で作り唐船で運び組み上げたものだそうです。


門扉に描かれているコウモリと牡丹の花、中国では縁起物だそうです。


大一峰門をくぐると崇福寺の本堂「大雄宝殿」(国宝)があります。
中には釈迦三尊が祀られており、長崎市に現存する最古の建物だそうです。




大雄宝殿の裏手に建つ「媽姐堂(まそどう)」
唐船の船主たちが海上安全の守護神・媽姐を祀ったお堂で、来航する唐船に祀られた守護神像を在港中このお堂に移していたそうです。


崇福寺では、2つの国宝や多くの重要文化財があるとのことで期待して訪れましたが、塗料が剥がれ落ちていたり、木材の一部がムシに喰われていたりとあまりメンテされておらずお世辞にも綺麗とは言えない状態、価値ある歴史遺産として勿体無い気がしました。

次に訪れたのは、「長崎歴史文化博物館」
海外交易で栄えた長崎の歴史や混在する”和・華・蘭”文化を分かり易く紹介する施設で、歴史資料や美術工芸品などが豊富に展示されていて、おすすめの施設です。


美術工芸品展示室には、当時輸出されていた漆器や青貝細工などを始め沢山の漆器類や小物が展示されており、日本の工芸品の素晴らしさを実感しました。


唐船に祀られていた海上の守護神・媽姐像(まそぞう)


眼鏡橋の建築作業の風景(模型)、建築工程が分かります。


真鍮製の「踏み絵」十字架上のキリスト


歴史文化博物館には長崎奉行所関連の資料も展示されていて、全て回りきるのに2時間以上掛かりましたが、大変充実した施設でした。
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お茶ノ水のフレンチレストラン「ビストロ備前」でランチ

2014-10-06 09:13:33 | 日常の出来事・雑感
先日、御茶ノ水に出かけた際、JRお茶ノ水駅・聖橋口にほど近いフレンチレストラン「ビストロ備前」でランチをいただきました。
店名「備前」からは、和食、それも備前地方の郷土料理(有無のほどは定かではありませんが)をイメージしそうになりますが、れっきとしたフレンチの店です。使われている器が備前焼であることが名前の由来で、パンフレットに”和魂洋才”とあります。日本の伝統食器とフランス料理の調和がテーマだそうです。
因みに、店内はさほど広くなく、こじんまりした雰囲気で落ち着きます。


店名の由来はさておき肝心の料理ですが、ランチメニューは2000円、3000円、5000円(+税・サ)の3種類、真ん中のコースを注文しました。
オードブルから始まってポタージュと続き、メインは魚と肉どちらか、合計3品、これにパンとデザートと標準的な内容です。
メインの魚も肉もちょっと少ないかなといった印象でしたが、その前のオードブルとポタージュがまずまずの量だったので、全体的には3000円コースとしては妥当なところでしょう。









器はオードブルを除き他は備前焼き。洋食といえば白を基調にした器が一般的ですが、赤みがかった色が特徴の備前焼きは地味ながらも、脇役としての存在感は感じられました。
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涸沢の紅葉と奥穂高登山記(2)

2014-10-03 21:46:35 | アウトドア
涸沢2日目は紅葉したカールの写真撮影と奥穂高登山です。
まずはモルゲンロートを見ようと朝5時半から涸沢ヒュッテのテラスで待機していましたが、結局朝日が雲で遮られたのか赤く染まったカールを拝むことは叶いませんでした。

8時頃ともなるとカール全体に陽が当たるようになりシャッターチャンス到来です。
涸沢の紅葉写真で良く目にするアングルから一枚。
因みに、ヒュッテ横のナナカマドは既に枯れていました。


池の平周辺に秋だけ出現する池、その水面に映り込む”逆さ涸沢カール”
風が収まった瞬間は、鏡に映っているかのようでした。




カールの紅葉写真を撮り終えた後は、サブザックに防寒着、水、携帯食など必要な物だけ詰め込み、いよいよ奥穂高山頂(標高3190m)を目指して出発です。
間近に見るカールの紅葉。赤、黄、緑と自然が織り成すグラデーションが見事です。


何やら見かけない物体を背負ったこの方。上高地から奥穂高山頂までGoogleのストリートビューを撮影中との事で、背負っている物体は15個のレンズを装着したパノラマカメラ、重量25キロだそうです。ストリートビューもついにここまで来ました。


涸沢から約2時間、奥穂高山荘に到着。眼下には涸沢カールが広がります。


更に小屋から40分ほどで奥穂高山頂に到着。富士山、北岳に次ぐ3番目の高峰です。


雲は多めながら360度パノラマの景色は登山の疲れを癒してくれます。
槍ヶ岳、いつ見ても素晴らしい山容です。


北アルプスの貴婦人と称される常念岳


そして経験を積んだ者のみ登頂を許されるジャンダルム


御嶽山は雲に隠れて見えませんでしたが、雲の上に噴煙が確認できました。
亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。


奥穂高山頂で絶景を堪能した後は同じルートで涸沢に戻って来ました。

そして最終日の朝、前日見ることができなかったモルゲンロート、色付きは今ひとつでしたが何とか拝む事ができました。


登山道で見つけた半分色違いの楓


紅葉シーズンの涸沢はこれで5、6回目になりますが、何度見ても飽きない素晴らしい光景が広がっていました。
それにしても凄まじい人出、登山ブームとはいえ、ちょっとした観光地のようになって来ました。


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涸沢の紅葉と奥穂高登山記(1)

2014-10-02 23:12:49 | アウトドア
今年の涸沢の紅葉は例年より一週間ほど早いとのことにて9月29日より出掛けて来ました。
1日目は千葉県内の自宅から沢渡バスターミナルまで、そしてそこの駐車場で車中泊です。月曜の夕刻にも関わらず結構な車の数です。


翌朝6時発のシャトルバスで上高地へ、7時より涸沢を目指して登山開始です。
7時前の河童橋周辺は人影もまばら、昼間の賑わいが嘘のようにひっそり静まり返っていました。


横尾までは梓川沿いに歩く単調なルートですが、途中から視界が開け明神岳が姿を現します。岩稜を目にすると北アルプスに来たことを実感します。


横尾から本谷橋を通過して高度を上げて行くと紅葉が深まってきます。丁度見頃で今年の紅葉は一週間か、それ以上早いようです。




涸沢手前付近、こちも紅葉本番。




上高地を出発して5時間半ほど、登山道での渋滞もなく順調に涸沢到着。
早速、テントを設営。テント場から涸沢ヒュッテ方面の眺め。涸沢カールは既にやや逆光気味だったので写真撮影は翌日に期待です。


ヒュッテ裏の紅葉


涸沢ヒュッテのテラスではビールで乾杯する登山客も。絶景を眺めながらのビール、さぞかし旨いことでしょう。こちらは岩の多いテント場生活、ほろ酔い気分でつまずきでもしたら大変なのでアルコール無しです。特に疲れた後ですし効きそうです。


山小屋はこれからが書き入れ時本番(一つの布団に3人とか)、そのための物資を運ぶヘリでしょうか、何度も小屋を往復していました。 ただ、荷下ろしの場所がテラスの直ぐ脇、ホバリングするヘリを間近に見る機会はなかなかありませんが、万一ヘリが墜落したらと思うと居心地は良くありませんでした。


この日は、4時前に夕食を済ませ翌日の奥穂高登山に備え早めの就寝です。と言いますかテント泊は薄暗くなると寝袋に入るしかやることが無いのが本音です。
因みに夕食のメニューはアスザックフーズのキーマカレー、初めて食べましたが、山食としてはまずまずでした。
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