ロマンティック街道、サイクリング初日

今日から1週間ほどかけてロマンティック街道を北上し、街道の北端の町、ヴィルツブルグを目指します。

ロマンティック街道の名前の由来を調べたところ、元はこの街道、ローマへの道路網の一環として古代ローマ人により作られた街道で、戦後、アメリカ兵家族などが街道沿いの町にバカンスで訪れていたことから、”ロマンティック街道”と呼ばれるようになったとか。
通常イメージする”ロマンティック”とはあまり関係ないようです。

ヴィルツブルグからフッセンまで約４００キロの街道沿いには、古い家並みを残す町など３０近い町が点在しています。

サイクリング専用道が設けられていますが、基本的に裏道メインなので距離は長くなりがち。荷物を積んでいることでもあり、一般道に沿って走ることにしました。




昨日までの暑さは大分和らいで、絶好のサイクリング日和。


ポビーのような花を至る所で目にしました。


広大な麦畑


一面、シュパーゲル（白いアスパラ）畑。
ドイツは、アスパラと言えば、白い物だそうです。


大型バスでやって来て、収穫に精出す作業員。
顔立ちから察するに、出稼ぎ労働者か難民としてやって来た人達でしょうか。
ドイツの難民受け入れの裏には、労働力の確保もあると聞きます。


ドナウ川を通過


ドナウの川辺の景色も綺麗です。


ラインという町に到着。１７～１８世紀に建てられた町並みが綺麗です。


庭を花やオブジェで飾ったお宅をよく目にします.


小さな村の礼拝堂？


続いて、ドナウヴェルトという町に到着。
昔、物流の中継地として栄えたものの、１８世紀に衰退、更に、第二次世界大戦で町は破壊。
その後、破壊される前の街並みが忠実に再現され、今では南ドイツで有数の美しい町だそうです。


豪商フッガー家のフッガーハウス


と、ここまでは順調に消化。
今日の最終目的地はハールブルグという町。予定ではドナウヴェルトから１２キロと１時間弱の距離。

ところが、何故かGPSが示すルートは相当な大回りで、再検索してもダメ。
仕方なく示されるままに走った結果、３５キロと予定より２３キロ遠回り。朝からの走行距離は８５キロ、時間は既に５時半。

この先、キャンプ場まで１５キロを走る気力は失せてしまい、今晩は市内のガストホフ（小規模なレストラン兼ホテル）に泊まることに決定。
一泊朝食・WIFI付きで３８ユーロ。田舎の宿は良心的です。