熟年男の歳時記

趣味のバイク、料理、DIYや旅行記を中心に日々の暮らしと感じた事など気ままに綴って行きます。

イタリア・スイス個人旅行記(4)~レンタカー準備編

2011-07-25 08:47:26 | 海外旅行
今回の旅の目的のひとつは、イタリアとスイスの郊外をドライブすること、特に、雄大なトスカーナの風景を眺めながらのドライブ、そしてスイスの峠越えは一番楽しみにしていました。計画当初は、左ハンドル・右走行といささか不安もありましたが、安全運転に徹すれば何とかなるだろうと思い決断しました。

レンタカー会社は、店舗数ではトップクラスのHertzに決定、ネットで予約しました。車種は、一人なので1200ccクラスの小型車、マニュアルシフト。オートマチック車もあるようですが、車種・台数が少ないようです。
燃料は、ガソリン車(Benzina ベンズィーナ)とディーゼル車(Gasolio ガソリオ)があります。給油口に表示されている場合がありますが、借りる時確認しておいたほうが安心です。間違って給油すると大変です。特に、”ガソリオ”、ガソリンの発音に似ています。


基本料金の中には、自動車損害賠償保険(LP)、車両損害保険(CDW)、車両盗難保険(TP)が含まれますが、後者2つについては、免責額が設定されていて今回の車種では、各々900ユーロと1600ユーロでした。この免責額を免除する保険として、1日当たり24ユーロの追加料でスーパーカバー(SUP)を任意に付けることが出来ます。ローマまでの3日間は、初めての運転でもあり付保しました。搭乗者保険(PI)は、最初から含まれておらず、これも任意で掛けることが出来ますが、自分ひとりなので掛けませんでした。
SUPを加えると、基本料金の1.5倍近く、1日当たり約8500円(3日レンタルの場合)と小型車といえども馬鹿になりません。ローマ以降は、大分慣れ自信も付いて来たのでSUPは掛けませんでしたが、細い道に迷い込んだ時など、車をぶつけないかと気が気でなかったのは事実です。懐が許すなら全期間SUPを、そして大事な家族を乗せるならPIも付保するのが最善なのは、言うまでもありません。
慣れない海外での運転ですから、各種保険内容を事前に十分確認しておく必要があります。

特にSUPを掛けない場合、レンタル契約時、車に傷や部品の脱落など無いか良く確認する必要があります。ローマで借りる時、車体に複数の傷があったり、テールランプカバーが破損しているにも関わらず、こちらから指摘するまでノーチェックでした。店舗やスタッフにより対応が異なるようです。

カーナビですが、オプションとしてレンタル出来ますが、2週間で約4万円と高額です。それにまた来年以降も訪れる可能性もあります。そこで、海外でも使えるGarmin社製ナビを購入して持参しました。地デジなどの機能は無いものの、2万円を切る価格で欧州版地図ソフト(Garmin社のHPからダウンロード可)を含めても3万円以下です。シガーソケットは日本と共通で問題ありません。
海外でのドライブにナビは必須アイテムです。

一番、気を遣ったのが交通ルール、交通標識の意味が分からないものがあったり、特に市街地は一方通行区間が多く、ナビもそこまで対応していないケースもあってホテルは直ぐそこに見えているものの、なかなか近づけず10分以上周辺を行ったり来たり、なんてこともありました。
レンタカー会社から特に注意喚起されたのが進入禁止区域で、観光地、特に歴史的な小さな町などでは、住民や緊急車両以外の進入を禁止しているところが多く、場所によってはカメラ監視されていて、違反すると帰国後反則金の納付書が送られて来るそうです。スピード違反も、カメラでの取締りが行われているようで、現に自分の車を猛スピードで抜き去って行った車が、直後フラッシュを浴びていました。

駐車についてですが、特に観光地で駐車場所を見つけるのに一苦労。何しろひとりですから車から離れることが出来ず、この時ばかりは車の不便さを感じました。市街地での駐車は事前に時間分の料金を自動券売機に投入、チケットを受け取り、外から見えるようダッシュボードに掲げる方式が殆どです。


高速道路の出入り口は、日本のETCに相当する「TELEPASS」専用ゲートがあります。黄色の表示がゲート上に掲げられていますが、日本と同じように、通行券とTELEPASSどちらも使えるゲートが所々あります。一度これを見間違ってTELEPASS専用ゲートに侵入、バックしようと思いきや大型トレーラー2台に後ろに並ばれ結局、係員にゲートを開けてもらったものの通行券は貰えず、出口では最高額を支払う羽目になりました。最高額と言っても向こうは料金が日本の3分の一から4分の一程度なので6千円ほど(実走行料金は約600円)でしたが、1日中気分が晴れませんでした。下の写真は、出口の料金所で、左から、TELEPASS専用、カード専用、現金専用になっています。


ヨーロッパのドライバーは飛ばすと聞いていましたが、もともと制限速度が日本より20~30キロ高く設定されています。こちらとしては、景色を眺めながらのんびり走りたいので、後ろに付かれる度、先に行って貰いました。制限速度は、市街地40キロから郊外80キロまで猫の目のように変わっていくので、制限速度標識は見落とせません。

フィレンツェでレンタカーの調達を済ませ、サン・ジミニャーノ、シエナ、モンタルチーノ、ピエンツァなどの小さな町を訪ねながらローマまで3日間のドライブ旅がスタートしました。
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