のんびりゆかいな暮らし

春夏秋は里山を歩き、自然の恵みをおすそ分けしてもらい、生き物を観察。時に街角探検。夜は和紙を使った物作り、絵や書道を。

鳴かず飛ばずって売れない芸人のこと?じつは古代中国の王がじっと…

2018-07-17 21:25:47 | 日記
生きていることわざ

伍擧曰、有鳥在阜。
三年不蜚不鳴。
是何鳥也。





🐭 最近マスコミによく出ている芸人がいます。
🐰 ヒロシですか。
🐭 ブーッ。お笑いコンビ髭男爵の山田ルイ53世さんであります。
🐰 誰ですか。その人。
🐭 あまり顔なじみでないかも知れません。
🐰 なじみがありませぬね。
🐭 本を出した人はよくゲストで招かれます。
🐰 どんな本を出したんですか。
🐭 新潮社から『一発屋芸人列伝』というご本を
   出版あそばしました。
🐰 新潮社なんて一流出版社じゃありませんか。
🐭 新聞の書評にも載っています。
   立派な内容なんであります。
🐰 文才がおありになるんですねえ。
🐭 レイザーラモンHG、テツandトモ、ジョイマン、波田陽区、
   きんたろう、テツandトモ、小島よしお、コウメ太夫など、
   総勢なんと15名。
🐰 知ってます。
   知っている名前です。
🐭 そのお方たちは一発屋と言われています。
   でも、鳴かず飛ばずであった雌伏の時期が
   おありなされたんであります。
🐰 今這い出て来ているセミのようです。
   地中に5年とも、7年とももぐってたのです。
🐭 そう、そう、才能がなければ一発の輝きは生まれて
   こないんです。吹けばとぶような木の葉
   ではないんであります。
🐰 まっこと、そうですなあ。
🐭 鳴かず飛ばずは、古代中国の故事がもとであります。
   春秋時代の楚の荘王は、即位して3年間、全く政治
   を顧みず、日夜遊蕩にふけり、諫言する者は全て死
   に処すると宣言しました。ある日、家臣の伍挙が荘王に、
   「丘の上に、3年間飛ばず鳴かずの鳥がいます。
   これは何という鳥でしょうか」と謎かけをしました。
   荘王は「その鳥は一旦飛べば天に届き、一旦鳴けば人
   を驚かせるだろう。お前の言いたいことはわかった」
   と答えました。
   しかし、その後も遊蕩にふける荘王に、今度は家臣の蘇従
   が意を決して諫言しました。
   すると、荘王は、手に刀を取って、宴会で使っていた鐘や太鼓
   を吊るしていた紐を断ち切り、政務を執る決意を示しました。
   荘王は3年間、政務には全く関心がないふりをして、
   家臣の人物を見極めようとしていました。
   「鳴かず飛ばず」とは本来、「三年飛ばず鳴かず」で、
   「将来の活躍に備えて、じっと機会を待っている」
   という意味であります。  
🐰 売れない芸人ことではなく、売れない時期に芸を磨き、
   才能が輝いた芸人ですね。輝いていた時期が短いか、
   長いかの違いですね。
🐭 山田ルイ53世は暖かい目で芸人さんを見ておいでなさる
    と評判なんです。
🐰 さっそく書店で立ち読みしましょう。