ビルボード・チャート日記 by 星船

70年代、80年代から最新までビルボードのヒットチャートにあわせて名曲を紹介します。
(最新チャートはお休みします)

1982年5月1日付 ビルボード 全米 Top40 Joan Jett & the Blackhearts - I Love Rock N Roll

2018-05-03 21:20:25 | 1982年ビルボードTop40
1982年5月1日付ビルボード All American Top40、これで7週目の1位の年度を代表する大ヒット、Joan Jett and The Blackheartsの"I Love Rock and Roll"。初めてのヒットで1位となりました。Joan Jett、そう元The Runawaysのギタリストで、ソロになって初めての大ヒットです。The Runawaysは日本では大人気でしたが、アメリカでは全くヒットしていませんで、アメリカのチャートでは初めてのヒットがこの曲です。

2位は3週間の3位からアップ、Vangelisの"Chariots of Fire"。ギリシャ出身のキーボード・シンセサイザー奏者ヴァンゲリス、映画『炎のランナー』タイトル曲で初めてのTop40ヒットでもちろん初めてのTop3ヒットになりました。
3位は6位からアップ、Paul McCartney and Stevie Wonderの"Ebony and Ivory"。Paul McCartneyとStevie Wonderのスーパースター同士のコラボレーション。ヒットしないわけはありません。Hot100の29位に初登場→21位→6位→3位とたった4週でTop3入りです。
これで4週目の4位はJ. Geils Bandの"Freeze Frame"。大ヒットアルバム「Freeze Frame」のタイトル曲で、アルバムからのファーストシングルカットで6週間の1位を記録したメガヒット"Centerfold"に続くTop5ヒットになりました。
前週と変わらず5位はRick Springfieldの"Don't Take To Stranger"。2週間の1位を記録した"Jessie's Girl"に続くTop5ヒットになりました。

この週1位で最終的に7週間の1位を記録する年度を代表する大ヒット、Joan Jett and The Blackheartsの"I Love Rock and Roll"。年間チャート第3位。Billboardが発表している「Greatest of All Time Hot 100 Songs」では68位に位置する歴史的な大ヒットです。

Joan Jettですが、元The Runawaysのギタリスト。The Runawaysですが1975年にデビューした女性ロックバンドの草分け的存在。ギターのジョーン・ジェットにドラムのサンディ・ウェストが結成、ボーカルのシェリー・カーリー、ギターのリタ・フォードと、後から考えるとスーパースターぞろいの凄いグループでしたが、実はランナウエイズとしてはアメリカでは全くヒットしていませんで、たった4年でグループの活動を終わりました。でも日本では大人気でしたね。日本の方が先見の明があったのでしょうか。

ランナウエイズ解散後、ジョーン・ジェットはソロで活動を開始、間もなくジョーン・ジェット&ザ・ブラックハーツを結成することになります。
そしてソロになってから3枚目のアルバム『アイ・ラブ・ロックンロール』に収録されたシングル"I Love Rock and Roll"で初めてのヒット曲が歴史的な大ヒットになりました。

"I Love Rock and Roll"ですがオリジナルはブリティッシュロックバンドThe Arrowsの曲。作者はそのThe ArrowsのAlan Merrillで1975年に発表された曲です。
Joan Jett版の"I Love Rock and Roll"ですが、オリジナルとアレンジも含めそんなに変わっていません。
ハードなロックで大ヒットはしそうもない曲であり、よくこの曲がここまで大ヒット曲になったのか、今でもわかりません。
Joan Jett and The Blackheartsですが、この後、90年代初め頃までコンスタントにヒット曲を出す人気グループになります。


Arrowsのオリジナルがこちらです。


今週 先週 song / artist
1 1 I LOVE ROCK 'N ROLL / JOAN JETT & THE BLACKHEARTS
2 3 CHARIOTS OF FIRE / VANGELIS
3 6 EBONY AND IVORY / PAUL MCCARTNEY & STEVIE WONDER
4 4 FREEZE FRAME / J. GEILS BAND
5 5 DON'T TALK TO STRANGERS / RICK SPRINGFIELD
6 2 WE GOT THE BEAT / GO GO'S
7 7 DO YOU BELIEVE IN LOVE / HUEY LEWIS & THE NEWS
8 10 867-5309 / TOMMY TUTONE
9 9 65 LOVE AFFAIR / PAUL DAVIS
10 20 I'VE NEVER BEEN TO ME / CHARLENE
11 14 DID IT IN A MINUTE / DARYL HALL & JOHN OATES
12 8 KEY LARGO / BERTIE HIGGINS
13 15 GET DOWN ON IT / KOOL & THE GANG
14 17 THE BEATLES MOVIE MEDLEY / BEATLES
15 22 THE OTHER WOMAN / RAY PARKER JR.
16 21 ALWAYS ON MY MIND / WILLIE NELSON
17 19 GOIN' DOWN / GREG GUIDRY
18 11 EDGE OF SEVENTEEN / STEVIE NICKS
19 12 PRETTY WOMAN / VAN HALEN
20 55 HEAT OF THE MOMENT / ASIA
21 27 DON'T YOU WANT ME / HUMAN LEAGUE
22 24 HANG FIRE / ROLLING STONES
23 28 EMPTY GARDEN / ELTON JOHN
24 13 MAKE A MOVE ON ME / OLIVIA NEWTON-JOHN
25 25 BABY MAKES HER BLUE JEANS TALK / DR. HOOK
26 38 RUN FOR THE ROSES / DAN FOGELBERG
27 29 MAGNUM P.I. (THEME) / MIKE POST
28 42 MAN ON YOUR MIND / LITTLE RIVER BAND
29 32 STARS ON 45 III / STARS ON 45
30 33 STILL IN SAIGON / CHARLIE DANIELS BAND
31 31 GENIUS OF LOVE / TOM TOM CLUB
32 36 MAKING LOVE / ROBERTA FLACK
33 37 LET'S HANG ON / BARRY MANILOW
34 49 FANTASY / ALDO NOVA
35 35 PAC-MAN FEVER / BUCKNER & GARCIA
36 40 IF I HAD MY WISH TONIGHT / DAVID LASLEY
37 43 IT'S GONNA TAKE A MIRACLE / DENIECE WILLIAMS
38 39 SHANGHAI BREEZES / JOHN DENVER
39 47 MY GIRL / DONNIE IRIS
40 46 WAKE UP LITTLE SUSIE / SIMON & GARFUNKEL
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17 コメント

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なかなかエアチェックできず (hannah)
2018-05-03 21:38:01
星船さん、こんばんは。
突然の思わぬ大ヒットとなった曲ですが、まさか7週も№1になるとはおもいませんでした。
日本ではレコード会社の関係だったでしょうか、リクエストコーナーですらなかなかオンエアされなかったのではないでしょうか。
81年も9週№1の曲が3曲もありましたが、82年も6週№1の♪Centerfold♪に続いて7週№1ですね。
♪Ebony And Ivory♪も確か6週№1でしたね。
そして、今週20位はこの年話題の曲♪Heat Of The Moment♪がエントリーです。
星船さんへ (ミュウ)
2018-05-04 18:57:13
歴史の生き証人として発言します。還暦近い私だから言えることだと思います。
ランナウエイズがヒットした理由は、当時の日本のロックマスコミがパンク・ロックの旗手として、ラモーンズと並べてランナウエイズをプッシュしていたことが大きいと思います。しかもお色気路線のバンドとして、アイドル人気を促していました。そういったマスコミとレコード会社の思惑が見事当たったことにより日本でのヒットだったと思います。
対して、
ジョーン・ジェットのこのヒット曲はアメリカ人の好きなシンプルなタメのあるハードロックアレンジが気に入られたのだと思います。当時、AC/DCを筆頭にこのタイプのハードロックはアメリカ人に受けてました。
I Love Rock and Roll (MKK)
2018-05-04 19:10:04
星船さんこんばんは。

日本でしか売れなかったランナウェイズのジョーン・ジェットの突然のブレイクには驚きました。オリジナル曲のアラン・メリルは1974年まで「ウォッカ・コリンズ」と称するバンドでムッシュかまやつ氏などと共に日本で活動していたことをムッシュかまやつ氏の追悼番組で初めて知りました。"I Love Rock and Roll"は日本と何かゆかりがありますね。
Music Life (hannah)
2018-05-04 21:33:42
ミュウさん、こんばんは。
そうですね、確かにRunawaysは女性バンドとしてアイドル路線で売ろうとする日本のレコード会社の思惑がハマッのでしょうね。
当時私は洋楽聴き始めでMusic Lifeという雑誌をあまりよく知らずにたまに買っていました。
確かRunawaysもよく特集されていたと思いますが、特定のロックバンドに偏った雑誌だったと思います。
私がBillboardなどのヒットチャートを知るにつれて、この雑誌はちょっと合わないと思って読むのをやめました。
ただ、毎号Billboardのチャートが載っていたのは当時としては貴重な情報源でした。
Unknown (ローリングウエスト)
2018-05-04 22:13:59
こうやって順位を眺めていると1982年だったのかとあらためて認識の曲が数々です!GWは大いに楽しめましたか?今日までは不安定な天気でしたが子供の日とLAST日曜日はまた最高の快晴になりそうです。最後のGWを思いっきり楽しんでください。
カラーバージョンのPV (omnibusfan)
2018-05-05 09:07:06
おはようございます。
この曲は1982年を代表するヒット曲ですね。モノクロバージョンのPVが記憶に残っていますが、カラーバージョンのPVもあったのですね。(笑)
この週チャートインしていた曲の中で、好きなのはドニーアイリスのマイガールです。最高位25位の中ヒット曲ですが、当時よく聴きました。マイガールと言えば、テンプテーションズでしょうが、私はドニーアイリスですね。(笑)チリワックもすきですが。
思いもよらないスーパーヒット (星船)
2018-05-05 21:06:35
hannahさんこんばんは。
ほんと思いもよらない7週間の1位のスーパーヒットでした。
1982年という年は6週、7週1位という曲が4曲もあったのですね。(1981から1982にかけて涙の10週間2位もありました)"Eye Of The Tiger"も6週間の1位でしたね。
"Heat Of The Moment"は55位からいきなり20位に初登場で、良い曲でしたし衝撃の初登場でした。
Music Lifeは、私はほとんど買ったことはなかったと思いますが、ほぼ毎月本屋で立ち読みしていました(出版社さんごめんなさい。貧乏学生としては仕方ありませんでした^^;)ロックの知識を仕入れるのにはとっても良かったです。
実力は本物 (星船)
2018-05-05 21:22:45
ミュウさんこんばんは。
当時を思い出すと、ランナウエイズの人気物凄いものがありました。ラモーンズとセットで売られていたですが、ランナウエイズの人気は際立っていましたね。
その時メンバーはまだ10代だったのでしょう。残念ながら音楽性よりも下着姿で歌うスタイルに人気が集まってしまったという面が大きかったのでしょうか。
その後、ジョーン・ジェットの大ヒット、リタ・フォードも続き、バングルスでも大活躍と、メンバーの実力は本物だったです。
なんと!かまやつ氏と (星船)
2018-05-05 21:26:05
MKKさんこんばんは。
ランナウエイズは日本でのみヒットして消えてしまったと思っていたところにジョーン・ジェットの突然の大ヒットにはホント驚きましたよね。
アラン・メリルとムッシュかまやつ氏のエピソードは全く知りませんでした。さすがMKKさん、またいろんな情報教えてください。
It's Only RockNRollのレスポンス曲 (音時)
2018-05-05 21:30:53
星船さん、こんばんは。
曲の背景を調べたら、The ArrowsのリードシンガーだったアランがTop Of The Popsを見ていたらストーンズが出てきて"It's Only RockNRoll"を演奏。そのレスポンス曲を作りたくて書いた、というのがこの曲をつくるきっかけになったみたいですね。(日本語訳記事書きました。お時間ありますときにリンク先ご参照願います)
 ランナウエィズでは2人のギタリストのうち、リタの方が目立ってて、ジョーンはサイドギターという感じだったと思いますが、こんな風にかっ飛ばしてくれて、嬉しかったです。

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