ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ピーター・ウルフ Peter Wolf - Lights Out(1984年の洋楽 Part36)

2020-09-10 23:12:07 | '84年洋楽
1984年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart36はPeter Wolfの"Lights Out"。
最高位は9月8日と15日付の第12位。年間チャートは残念ながら圏外でした。

Peter Wolf、そうなんですよね、あのThe J. Geils Bandの創設メンバーであり、バンドの看板リードボーカルです。
そのThe J. Geils Band、バンドの結成は1968年、ということで、60年代から音楽活動を始めたベテランロッカーです。
アルバムでのデビューは1970年にリリースした『The J. Geils Band』、このアルバムは残念ながらあんまりヒットはしませんでした。
初めての大ヒットは1973年の3枚目のアルバム『Bloodshot』、最高位10位を記録します。
シングルは4枚目のアルバムからのシングルカット曲"Must of Got Lost"が1974年に最高位12位と、初めての大ヒットを記録します。
その後、70年代後半には、ポップないい曲を出すのですが、残念ながらシングルチャートでは30位台にとどまります。"One Last Kiss"や"Come Back"はとってもい曲で、私も大好きでした。私のブログにも何度も登場しています。

そしてこのバンドの転機になったのはもちろんアルバム『Freeze-Frame』、そこからのシングル"Centerfold"がなんと4週間の1位という特大のヒット。The J. Geils Band、地味目のバンドでしたが、この曲で奇跡的に超メジャーバンドとして全世界に認められます。

ただし、"Centerfold"のあまりの大ヒット、ヒットしすぎてバンドの中がうまくいかなくなったのでしょうか、ライブアルバム『Showtime!』をリリース後、Peter Wolfはソロ活動を開始、まもなくバンドを脱退します。
Peter Wolf、バンド脱退後の初めてのソロアルバムが『Lights Out』、ソロアルバムからのシングルがこの曲"Lights Out"です。

"Lights Out"ですが、Peter WolfとDon Covayの共作。Don Covayですが、60年代から活躍しているソウル系のシンガーソングライターです。73年には"I Was Checkin' Out, She Was Checkin' In"という曲が29位を記録しています。
"Lights Out"ですが、曲調はまさにJ. Geils Band。J. Geils Bandの新曲といってもいい曲ですね。

反対に、Peter Wolfが脱退した後のJ. Geils Bandのアルバム『You're Gettin' Even While I'm Gettin' Odd』は全くヒットせず、シングルもTop40に入ることなくバンドはあえなく解散してしまいます。
その後、オリジナルメンバーで再結成、J. Geilsは2017年に亡くなってしまいますが、現在もPeter Wolfとともに活動を続けています。
コメント (16)
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