motylの素

日々のできごと

《とにかくうちへ帰ります》

2020-03-19 22:03:00 | book


何かで紹介されていたのがきっかけで読み始めた津村記久子さんの本。
何冊か読んだが、不思議なお仕事だったり、いかにもありそうな職場の人間関係だったり、「職場+人=小説」とバリバリじゃないお仕事小説というか。

普通なようでいて普通とちがうような津村ワールドが私は結構好きだ。
孤独だけど、淡々と、力入れて生きなくてもさぁ…と、著者の意図とは違うかもしれないけど何かそんな気になる。

そもそも力入れて生きてはいないけど、人生は色々あるからなぁ
力入れたくなくても精神的に持ってかれちゃうような時もあるし、自分だけが気付くくらいのささやかな喜びに囲まれて淡々と生きていければ幸せだよなぁ

いや、津村さんの小説の登場人物が頑張ってないわけではない。
頑張って、疲れちゃって、その後淡々と自分のペースでやっていく、他人にあれこれ左右されるって感じじゃないのが心地良い。
人間世界に生きていて他人に左右されないというのは無理な話なんだけど、極力、他人に迷惑をかけない程度で左右されずに生きたいと思っている私としては、孤独をこなしてく、楽しむというのはすごく魅力。

あー、たぶん全然世界観伝えられてませんね

とにかくこの本には社内でのインフルエンザのパンデミックの話や、表題の大雨での厳しい帰路の話など微妙にタイムリーな話が収録されているのでした




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