人間賛歌・もっちゃん4649

美しく年を重ねていこう      (追憶の日々)


にこやかな笑みを浮かべ ロングヘアーのストレートの美しい

女性が傍らに立っていました


よく見ると Hさんだったのです


思いがけないところで 何の連絡もなく 一人の世界に入っている時だったので

びっくりしてしまいました


「あら~ 誰だと思ったら Hさんじゃないの!

あなたも朗読の夕べを楽しみにきたの~?」と訊ねたら

「いいえ~!

先生、お誕生日おめでとうございます~」と

アートフラワーの花籠を差し出してくれました


綺麗なお祝いカードも添えられていました


自分の誕生日も思い出せないくらいに 心が沈んでいた時だったのです


憂鬱な気分から抜け出したくって 偶然見かけたチラシを見て

`自分に褒美を~'と 思っていたのでした


まさかその日が誕生日だったとは~~


思いもよらない出来事に Hの優しさが心に沁みました

私の誕生日を 15年以上も覚えていてくれたのですから


本人の私がすっかり忘れてしまっていたのに・・・


教え子に祝ってもらえる誕生日も 良いものだ~と思いました

49歳も悪くないと思いました


美しく年を重ねていこうと その時に感じました

自分を取り戻せた時でもありました


当時は忙殺されて ゆとりも何もない毎日だったのでしょう

また 大きな10年に一度の大波が 押し寄せる前触れの毎日でしたからね


OとKという二人が ワルの集団を牛耳っている年でした

母子家庭で兄と3人暮らしのO君

K君は父子家庭で 兄と3人暮らし


お互いの淋しい共通点で結ばれた友情なのですが シンナー臭と喫煙で

不純異性行為も疑われる最悪な状況でした


O君の部屋が溜まり場になっていました


学校は長欠で 怠惰としか言いようもない中で 担任と学年主任と生徒指導部長が

交代で家庭訪問を続け 引っ張って連れ出すのです


ただその繰り返しで なす術の無い毎日でした


学級担任と言う立場なら 親との連帯感を強め 

心を揺さぶる手立ても取れるのですが・・・

 何の神通力も出せないままの お手上げ状態だったのです


O君は1年の時の教科担任でしたから 活き活きとした目の輝きを

持っていたころを 良く知っていました


だから話は出来るし その当時の人懐っこさを表情に表わし 拒否反応は示しません


学校に連れて来るとすぐに姿を見かけて 親しく声をかけてくれるのが

Aちゃんでした


Aちゃんは中1で転校してきた 明るくって正義の味方の

強い精神力を持った生徒でした


O君にずばずば物申すことのできる 唯一の生徒だったかもしれません


それをまたOは素直に聞くのです


茶髪や金髪やピアスをしたり 派手な時は いつも一言指摘して 諌めていました


他のものにはまねの出来ない 真の優しさの持ち主だったのです

彼女の存在の大きさは Oにも私にもありがたく心に響いていました


それから数年たち Aちゃんが脱皮して特にキュートな美人になって

教育実習生で学校に帰ってきたのです


にこやかな人懐っこい笑顔で たちまち生徒の心を捉えてしまい

独身のT先生との出会いもあって 結婚式に招待されたのです


一番苦しかった時の助け舟を AちゃんはAちゃんらしいやり方で

出してくれたのです


私には今4人の孫がいますが Aちゃんに この年末 

二人目の赤ちゃんが生まれる予定です


私の6番目の孫だよねって メールでお話しています


癒しの出会いは一生の宝物となり いつまでも癒してもらえているのです


大きな非行問題を抱えた学年は みんなが不安定となり 

陰湿ないじめが横行する時でもありました


Kさんという 誰からも羨ましがられ 妬まれやすい 美貌と才能と

恵まれた環境の持ち主が 2学期の半ばから受難の時を迎えました


明日に続く


侘助・数奇屋です






PS

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