岡山県北部美作の地に、今尚広大な縄張りを有する津山城址が存在する。
武家屋敷跡と思われる白塗り階段塀が残る城下町。
平山城と言えるか、ゆったりとした傾斜が続いている。
一部を切り取れば、それなりの雰囲気を持つ歴史的景観が多く残るのだが・・・
何せ保全状態が劣悪、この町は文化財を何と思っておるのか?
織田信長の小姓として、あまりにも有名な森蘭丸。
その弟:森千丸の手になる津山城を訪ねた。
城主:森忠政(森千丸)像、猪首だったのか、首をすくめたような姿が印象的。
ユーモラスと表現したほうがぴったりかな?
三の丸一帯は他の城下町同様、多くの桜が植樹されお花見の名所となっている。
ソメイヨシノの手入れには熱心ながら、城内の維持清掃は全く出来ていない。
これでは本末転倒ではないのかな?
石垣、登城路などスケールの大きな景観だが・・・
階段の補修にセメントを流し込むなど、文化財の保存状態は最低、劣悪。
櫓跡など、複雑な構造が残っており、非常に興味をそそられるのだが・・・
なんでもない場所に、工事用のカラーコーンが残されるなど、お城としての景観はぶち壊しである。
この階段も、すべてコンクリートで固めてある。
二の丸へ向かう登城路の先に、備中櫓が望まれる。
このようにとてもお城らしい景観も、随所にみられるのだが・・・
二の丸から望む、唯一復元された備中櫓の雄姿。
修復された(増築)と思われる石垣。
全体的に石垣は雑に積まれた感じ、丸亀や熊本などの優雅さとは比べるべくもない。
排水溝が穿たれているので建設当初の石垣と思われるが、稚拙な積み方である。
そしてここにも、意味なくカラーコーンが置かれているし、排水樋の残骸?も放置されている。
そして広大な本丸跡。
13万石の小大名の城としては、スケールが大きい本丸。
明治維新後破却された天守跡は、正方形と思われる天守台が残る。
明治維新後取り壊された、津山城の雄姿。
数多くの櫓が、層塔型の天守を囲んでいる。
現存していればなぁ!