倭姫の斎王群行もとうとう近江の国までやってきた。琵琶湖畔に位置する「坂田神明宮」である。
このお宮は境内の中央を無残にも、北陸本線によって真っ二つに割れれている。
御祭神は伊勢外宮の主祭神である豊受大御神と倭姫が合祀されている。
斎王群行はさらに富有柿発祥の地で、その原木が残る美濃の国は瑞穂市に入りました。
古代の神様は、山や自然の石などが信仰の対象とされてきましたが、伊久良河宮(いくらかわのみや)では人手が加えられた石が祀られていました。これがさらに立派な社殿へと移っていくのでしょう。
違った角度から見て見ると、なんと陰陽石とも見えるではありませんか?
天照の御霊をお鎮めする斎王とは、少しギャップが感じられますが…
伊久良河宮の本殿には棟持柱が無く、金剛力士像の様な力持ちが棟を支えています。
倭姫の存在が薄らいでいくようで、複雑な心境にさせられます。
尾張の国中嶋宮(酒見神社)にいたっては、鳥居に転びが入り(柱を内側に傾ける)、本殿は妻入りになっています。 さらに注連縄も出雲型に替っておりました。
本当に倭姫群行が継承されているのかな?