もっちゃんの探歩三昧

歴史探訪や仏像鑑賞、友人との交友をタイムリーに投稿します

屋代島

2011年09月02日 | 歴史探歩

 恒例、連れ合い殿の慰安旅行に数日出掛けていましたので、投稿がご無沙汰となりました。

 瀬戸内海で3番目に大きな屋代島に行って来ました。周防大島の方が通りが良いかも知れません。
 何度も訪ねていますが、新たな出会いが多くありました。

 本土寄りの小松と言う集落に、真言宗西長寺があります。本堂、大師堂から少し離れた場所にこの建物。
 この中になんと! 藤原時代に彫られた、木造丈六の阿弥陀仏がいらっしゃいます。
 親しみを込めた俗称は“日見の大仏さん”です。


 日常は秘仏となっていますので、運が良くないとお目に掛かれないかもしれません。
 たまたまこの日は、護摩法要の日でご開帳されていました。
 本当に思いも掛けない、ご褒美を頂きました。



 それにしても島でありながら、神社もお寺も立派なものが多く、島人の信仰の深さと裕福さが感じられます。
 境内に立ち並ぶ燈篭も圧巻です。

 

 中でも白眉は筏八幡宮本殿、流れ造りに桧皮葺きですよ!
 今時多くの神社が、銅板で屋根を覆って保護しているのに…

 

 この島は、村上水軍を率いた村上武吉終焉の地でもあります。
 小早川隆景亡き後、有力な後ろ盾を失った村上水軍は、屋代島に移され最期を迎えました。
 くず折れた土塀と傾いた墓石に、ものの哀れを感じます。

コメント
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