もっちゃんの探歩三昧

歴史探訪や仏像鑑賞、友人との交友をタイムリーに投稿します

防芸引分

2006年12月04日 | 落合郷土史

12/2日 落合郷土史仲間と伝統ある吉田の歴史講座に出席です。
全6回シリーズの最終回、おいらは5回出席、相当勉強熱心ですよね。エヘン
今日の講師は 山口県文書館研究員:和田秀作先生
本年開催された6回の講座中白眉の内容でした。何が良かったかって、とにかく話が分かりやすかったことに尽きます。

処で本日のテーマ「防芸引分」って言葉、聴かれたことありますか簡単に言えば次のようなことです。

主君大内氏を滅ぼした陶晴賢は謀反人で、陶氏を討ち、大内氏の敵を討った毛利氏は忠義者、と言う定説はホントに正しいのか?と考えてみる。
残された古文書を読み解くと、毛利氏はまず陶氏と結託して大内を滅ぼし、ついで陶氏を裏切りこれを滅ぼしたのが史実だという。

したがって、防芸引分の意味は 
①防:周防の事(大内、陶氏) ②芸:安芸の事(毛利氏) 
③引分とは現代一般に言われている、勝負事のドローよりアクが強く、引き離すとか裏切るなどの意になる。

結論は、毛利氏は意図的に大内氏(陶)を裏切り、周防の国を我が領地にした。
これが正解らしい。

和田先生、素人にも分かり易い語り口でした。皆さんも機会に是非一度、講義を聴講することをお勧めします。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする