戦争を語りつぐ証言ブログ

<戦争を語りつぐ60年目の証言>サイトの管理人・スタッフから、
取材の近況や関連情報をお届けします。

<戦艦大和=生還者たちの平和希求>

2006-12-12 09:54:16 | Weblog
 毎日新聞夕刊に標記のタイトルでナマの証言が連載されている。大和と運命を共にした約3千名の将兵の陰に九死に一生を得た少数の生存者を探し出して、現在の心境を語りつぐ有意義な企画である。

 その12/11付の記事は「教壇で語り継ぐ体験」と題する84才の元小学校教員・大村茂良さんのストーリー。大村さんは今も戦艦大和と運命を共にした戦死者の名簿を仏壇に供え、毎朝手を合わせてお経を唱えている。

<大村は、海から見た、転覆して赤い船腹をさらし、スクリューを天に向けた大和の姿が忘れられない。「ああ、まだ船の中には沢山の人がいる」そう思った瞬間、大和はごう音と共に爆発した>という一節もある。

 戦後は教師として子供たちに大和の体験を話しつづけてきた。そして大和が撃沈された命日には毎年慰霊碑に参拝しているが、靖国神社には行くまいと決めている。その理由は、
「戦争を指導した人たちにどうしても手を合わせる気にならないんです」

 最後に語った一言に(さもありなん)と共感を覚えた。ここにもA級戦犯合祀の大きな影響がある。犠牲者として祀られている戦死者たちの霊も、戦争指導者が合祀されていては決して居心地がよくないだろうと推察するのは間違いだろうか。

コメントを投稿