楠クリーン村のブログ

山口県宇部市・楠クリーン村のブログです。

古民家再生&ステーション!

2009年04月01日 | 若者の見る田舎の景色~インターン奮闘記~
 再生作業を行っている萩の古民家が、この2月、3月になって、いよいよ形になるときが間近となってきました。農作業が少ない今、先行投資を行うべく多くの人に参加していただき、古民家の再生事業を行っています。この古民家では、さまざまな実験をするつもりでもあり、この再生活動に「完成」という概念はないのかもしれませんが、自分の背丈よりも高い草が生え、床は抜け落ち、壁には蔓がつたっていたところが、人が居住可能なまでの立派な家になったことを考えると、たとえ専門家ではなくても、ここまで再生したぞ、と、ひとつの再生モデルを作ったということを、誇らしく思います。


↑古民家に作られたロケットストーブ

 この古民家の再生を通して、私たちが得られたことはたくさんあるのですが、それぞれにあげていくと、まず「技術」というのが、一番に上げられます。床をはったり、天井をつけていくような大工仕事、土間を張ったり土壁をつくっていったりなどの佐官の技術など、普通であれば、専門家の方に任せてしまうようなことも自分達でやろうと思えばある程度できるのだということを、実感しました。また、ソーラーパネルを自分達で作成し、通電実験なども行い、電気も自分達で作り出すことができました。これは、技術がなければできないと思っていたことでも、やってみれば意外と自分達でも作ることが出来るという自信をつけさせてくれました。
 次に、私たちは「場所」を得ることが出来ました。もしも、宿泊することができれば、遠くからも人を呼び込むことができ、もっと多くの技術や知恵を持ち寄ることが出来ます。つまり、人が集う場所を作ることで、さらにこれまでの動きを加速できたのです。
 そして、今回私たちが得られたものの大きなものは、私たちの活動に賛同してくれて、一緒に汗を流してくれる人たちがたくさんいてくれることです。多くの方の方に支えられる、人が集い一緒に作業できるということの楽しさを感じることが出来ました。


↑古民家の庭に設置されたソーラー式の風車

 古民家再生については、この萩の再生事業だけでなく、一つのモデルとして全国に広げていけたらと考えています。日本には、たくさんの古民家がありますが、管理されずに、そのまま朽ちていくものも多くあります。今回、私たちはみなさんたちから持ち寄られた知恵や技術により、再生することが出来ました。これを古民家のネットワークとして、次に生かしていきたいと思っています。


↑古民家の畑を耕す様子

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