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毛津有人の世界

毛津有人です。日々雑感、詩、小説、絵画など始めたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。

模写 62 Rudolf Koller(1828-1905) Swiss

2025-04-07 08:54:44 | 名画模写2

oil 30x40cm 2009

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模写 61 Félix Auguste Clément (1826-1888) French

2025-04-07 08:51:25 | 名画模写2

oil 90 50cm 2023

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模写 60 Étienne Adolphe Piot (1825 –1910 ) French

2025-04-07 08:22:45 | 名画模写2

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模写 59 W. Bouguereau (1825-1905) French

2025-04-07 08:14:09 | 名画模写2

 

ブグローは当時のフランスの画壇にとって長老格であってその頃出現し始めた印象派の絵を総じて未完成の絵画とみなして取り合わなかった。僕は彼の完璧主義を学ぶつもりでいたが、それがとても難しくて手に余るので、damn Bouguereau, damn Bouguereauと何度も毒づいたものだった。夢にまで出てきて夢の中で喧嘩をしていたことも覚えている。

2006年にポルトガルに渡ってポルトガル人の妻と新生活を始めたころ、彼女からブグロー作品の模写を求められて初めて模写を試みたのがこの作品の一部だったのだけど、とても満足できるような代物ではなかった。ブグローの時代には新しい絵画運動としての印象主義が台頭を始めたころで、ブグローはそれに対抗する伝統的アカデミックの権威であったのだから、それを自己流で油絵を始めてまだ3年にもならない自分に簡単に模写ができるわけがないのだった。それでもその美しさには圧倒されたので、どうかしてブグローのような画家になりたいものだと夢見てブグロー作品の模写ばかりするようになった。件数にして50点は模写をした。自分が最も影響を受けた画家はこの人だと言えそうだ。

油彩 100x80cm 2007年作 摸写

2006年にポルトガル人の妻からブグローの模写を求められ、最初に彼のFirst Kiss の模写を試みたのだけどこれが滅法難しく、それまでに模写に打ち込んだといえばPino ぐらいだったので面食らってしまった。Pino はImpressionism の手法を取り込んでいるが、ブグローは典型的なアカデミックなので勝手が分からず、伝統的油絵の手法をいろいろに研究しなければならなかった。それでもすぐに彼の画調や色調に近づけたので、これは後々の自信に大いに貢献した。自分にとっては生涯忘れられない習作である。

Song of Angels study after W. Bouguereau (1825-1905) French

oil 150x100cm 2007
 
ポルトガル人の妻の出所である小さな村は毎年恒例のお祭りがあって、都会に出ている村民たちもこの祭りの間は村に帰ってきて教会にそれぞれが寄付をする習わしになっていた。そこで僕はこの絵を描いてそれを祭りの会場で競りにかけてそれで得たお金を教会に寄付しようと思い立った。ところが会場でこの絵を見た祭司がこれを売らずに直接教会に納めてほしいと言い出した。その教会はマリア様信仰の教会だったのでこの絵を壁に飾りたいと言うのだった。僕はこれは模写であって僕のサインも入っているので教会の壁には相応しくないといったのだけど彼らはそんな細かいことには忖度しないのだった。日本では考えられないことで、うれしいやら冷や汗を流すやらであった。

oil 30x40㎝ 2017

2017年にあまり期待もしないで国立西洋美術館を訪ねたら大好きなブグロー作品がリストに入っていて心躍らせて入場したらなぜかお目当てのこの絵が展示されていなかった。それでも予想よりも充実したコレクションだったので、一日美術鑑賞を堪能した。高齢者の入場料が無料だったのに加え、館内写真自由撮影だったので世界の美術館事情に数歩近づいたかと喜ぶことができた。ところがコロナが明けてから再び訪ねてみたら今度は入場料を請求された。今や世界の美術館は特別展を除いては入場料を取らないのが常識となりつつあると思っていたので、この国立西洋美術館の時代逆行は残念であった。また神戸の王子動物園も県民高齢者は無料だったのが今ではお金を請求するようになった。宝塚市の市民プールも同様である。本当にこの国は心が貧しくなった。世界の常識から遠ざかるばかりだという気がしてならない。こんなことを考えるのは自分だけなのだろうか。

油彩 40x60㎝ 2024年12月16日 制作番号19

これはまさに出来立てのホヤホヤです。毎日一時間だけ制作に充てていたのですが、16日ぶりに何とか筆を置くことができました。不満はあるのですが、そんなことを言い出したら底がないので後期高齢者としてはこれで満足するのが無事であると思いました。もう修行よりは楽しむことが一番大事だという年齢に達したのだと思います。かっては年間300枚の油絵に挑戦していたこともあるのですが、今年は夏の猛暑にやられたこともあり、やっと19番目の制作となりました。しかしまだこうして絵筆を持つことができるだけでもうれしい限りなのです。

 

 

 

 

 

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