oil 100x80cm 2007
カラバッジョのメリハリのある陰影がはっきりした作風にも惹かれて何枚か模写を繰り返しました。大変勉強にもなりました。この絵が一番最初だったのですが、とても興奮して描いておりました。西洋絵画にはストーリー性のあるものが多く、僕はいつも美術館であたかも芝居のハイライトを見ているような錯覚を覚えたものでした。カソリックの教会に行けばどこでも大きな画面の油絵が見られますから、ヨーロッパの子供たちが自然と名画に触れて成長する様子がうかがえました。
今最も関心があるのは彼の絵でこれから彼の才能に少しでも触れたいと思っている。
oil 48x32cm
これは昨日一応完成とみなした模写なんだけど毎日一時間だけ絵筆をとって10日目に仕上がった。夏の猛暑に降参して3か月近くも絵筆を持てなかったのでwarming upとして描いたような次第だ。これで今年の実作は13点となった。年に240点の油絵を描いていた時期に比べるともう自分の人生は終わったような感がする。それでもまだ描けるだけでうれしいではないか。この退屈な人生でそれも超貧乏であれば、例え一日一時間でも無我夢中で何かに打ち込めることは本当に嬉しいことだ。(2024/11/17)