ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【無知な人たち】難波先生より

2014-01-21 12:14:40 | 難波紘二先生
【無知な人たち】1/13「中央日報」が「韓国人、ユダヤ人よりIQは高いが、」と題するコラムを載せている。
<2011年基準でユダヤ人のノーベル賞受賞者は185人です。イスラエルに住むユダヤ人の平均IQ(知能指数)は94です。韓国人は106です(英国アルスター大学資料)。頭脳の差ではありません。教育の仕方の差ではないでしょうか。週1回でも良いのです。小学校から討論科目を開発して導入すればどうでしょうか。10年後には大学生になります。韓国の社会が変わるのではないでしょうか。そこに教育改革や創造経済、多元化社会や幸せな人生など、韓国社会のさまざまなテーマを解決できる糸口を見ることができます。
   ペク・ソンホ文化スポーツ部門次長  >

http://japanese.joins.com/article/518/180518.html?servcode=100§code=120



 大変な人種差別主義(レーシスト)記事だ。日本なら大問題になるだろう。
 それに無知の塊だ。
 アルスター大学はなるほど「英国にある」には違いないが、所在地は北アイルランドのベルファストにあり、1968年創設の「新興大学」だ。どれほどの権威もない。
 http://en.wikipedia.org/wiki/University_of_Ulster



 以下の命題は正しい。
 1.2011年現在で、「韓国」国籍の朝鮮系人のノーベル賞受賞者は金大中(2000,平和賞)1人である。
 同じく「イスラエル」国籍のユダヤ系人は8人である。(化学賞4人、経済学賞2人、平和賞2人)。
 同じく「日本国籍」の日本系日本人は13人である。(物理学6人、化学4人、医学1人、文学1人、平和賞1人:化学賞2008の下村脩は米国籍のためカウントしない。)


 以上3国の、人口100万人当たりの受賞者数を、2011年人口に基づき算定すると、以下のようになる。(資料=「TIME ALMANAC 2013」)
 韓国= 1/48.76百万人= 0.02
 イスラエル= 8/7.45百万人=1.08
 日本= 13/127.9百万人= 0.10


 従って各賞の性質や活動(研究)場所、国民の教育レベルなどを無視すれば、次のように一般化できる。
 ★韓国のノーベル賞受賞率はイスラエルの54分の1であり、日本人の5分の1である。
 ★日本の受賞率はイスラエルの11分の1である。日本が見かけ上多いのは、人口が多いせいにすぎない。研究の大部分は外国で行われたもので、理論物理以外の分野では純国産は少ない。


 2.「IQ」はIntelligence Quotient(知能指数)の略号である。この用語の場合、パリ・ソルボンヌ大学の心理学者ビネ(Alfred Binet: 1857-1911)と弟子のシモン(Theodore Simon: 1872-1961)が考案した「知能検査法」をいう。


 元はフランス語論文だから、Quotient Intelectuel (QI)だった。Quotientはフランス語で「クオシャン」英語で「クォシャン」と読む。 最初のtをSと発音し、語尾のtは発音しない。元は数学用語で割り算の答え「商」を意味する。
 これは「精神年齢」を「実年齢」で割り、それに100を掛けたものがIQと定義されているからである。(最初は、100を掛けずに「係数」として表していた。)


 もともとビネ=シモン検査は児童の知恵遅れを早期に発見し、特別教育により精神発達を促すために開発された。児童の実年齢毎に、あるべき「精神年齢」を設定するのは検査者であり、それは検査者が用意する設問の難易度により決定される。
 ビネ-=シモン式 IQテストの値は、児童の実年齢により変化し、永続的なものではなく、成人には当てはまらない。また、設問の種類・質により変化し、同質の文化をもつ狭い地域の学校には当てはまっても、同一の設問で民族、国家間の比較をすることは原理的にできない。


 成人知能検査に関しては、ルーマニア生まれのユダヤ系アメリカ人ダヴィッド・ウェクスラー(David Wechsler: 1896-1981)が開発した「ウェクスラー成人知能基準(WAIS=Wechsler Adult Intellgnece Scale)」が今日、国際的に用いられている。
 詳細は省くが、この検査法では「集団の平均値を100と仮定し、そこから上下に各15の範囲(偏差)」を正常としている。また「知能」の定義が異なり、「目的意識をもって行動し、理性的に思考し、置かれた環境において効果的にふるまうこと」とされ、精神機能面と目的達成行動の両方が評価される。


 人間の生存に必要な知識と行動は時代とともに変わる。これを「フリン(Flynn)効果」という。この影響を排除するためにWAISの問題は10年ごとに改訂される。
 換言すれば、「時代」に遅れれば、いまWAIS 106の人間も、9年後にネットもスマホも使えず、英語新聞も読めないなら、WAIS 85以下になることもありえる。


 ★「中央日報」は「朝鮮日報」に次ぎ、「東亜日報」を上まわるABC部数131万部(2010)という、3大全国紙のひとつである。
 http://10rank.blog.fc2.com/blog-entry-60.html
 その「スポーツ文化」部長がこの程度の知能しかないとは…


 「ユダヤ人」と「イスラエル国民」は同一ではない。
 イスラエルのユダヤ系住民には「セファラディ系」と「アシュケナジ系」の2種類がいる。これは民族学的、人類学的に起原が違う。両方を合わせてもユダヤ系国民は75%である。イスラエル国民のうちユダヤ教徒は75%で、イスラム教徒は17%、キリスト教徒が2%である。


 アルスター大学が本当に「IQ」という単一数値を使って、イスラエルの「ユダヤ人」と韓国の「韓国人」の知能検査を行ったのであれば、それはまともな大学とはいえない。上記のフリン効果などが除去されていないからだ。
 検査法としてWAISを使ったのであれば、85~115の範囲は「誤差範囲」だということを、知っていなければならない。よって95と106の間には有意差がない。また、学童用には「ウェクセラー児童用知能基準(WICS)」を用いなければならない。


 「ユダヤ人のノーベル賞受賞者は185人(それに対して韓国は実質ゼロ)。しかしユダヤ人の平均IQは94で、韓国人は韓国人は106と(ユダヤ人よりも)高い。よって(ノーベル賞受賞者が少ないのは)頭脳の差ではない。(だとしたら)教育の差ではないか」、
 という論法に、人種差別的な「血統的、民族的」ユダヤ人観が露骨に出ている。これは朝鮮人のエスノセントリズム(Ethnocentrism=自民族優越主義)の表れである。


 ヒトラーの論法は「優秀なアーリア民族を腐敗堕落させたのは、われわれの社会に寄生するユダヤ人というウジ虫だ」というものだった。「ユダヤ人絶滅」政策であるホロコーストを引き起こした。
 今の韓国のメディア論法は、これと同じで「優秀な朝鮮民族を日帝が支配下において無知で悲惨な奴隷状態においた。韓国の固有領土、独島、対馬を返さない。東海の名称も日本海と変えた」というものだ。日本文化の源流はすべて朝鮮にあるとする「ウリナラ」主義もその一つだ。


 ウェクスラーは「知能」を「目的意識をもって行動し、理性的に思考し、置かれた環境において効果的にふるまうこと」と、<精神的機能>と<目的達成行動>の両方により定義した。
 ビネ=シモンのIQテストは精神的機能しか測定できない。


 理性的に考える=仮に「ユダヤ人」のノーベル賞受賞者が185人としても、うちイスラエル国籍は8人しかいない。イスラエル建国以来の年数は、韓国とほぼ同じだからだ。177人は他国籍である。
 これを一律に「ユダヤ人」ととらえるのは、すでに人種差別思想である。ユダヤ人との対比においてものを考えるが人種差別であり、エスノセントリズムの表れである。


 「もしユダヤ人が存在しなければ、反ユダヤ主義はユダヤ人を作り出さずにはおかないだろう。」(サルトル「ユダヤ人」, 岩波新書, P.9)


 合目的な行動をする=
 李明博大統領の竹島上陸は、何か韓国に有利な環境をもたらしたか?
 ソウルの日本大使館前とカリフォルニアの地方都市にある公園に「慰安婦像」を建てたことが何か韓国に有利な状況をもたらしたか?
 朴槿恵大統領の「言い付け外交」が何か韓国に有利な状況をもたらしたか?


 今の状況は、日清戦争により、清が朝鮮に対する宗主権を手放したため、清帝国から独立でき、「大韓帝国」を名乗ったのに、自治能力がなく、暴動、クーデーターの繰り返しにあきれ果て、ソウルでの朝鮮語新聞の発行や朝鮮留学生の受け入れなどを支援していた福沢諭吉さえ、朝鮮を見限って「脱亜入欧」を唱えるに至った、日露戦争前の状況とそっくりではないか…。


 「槿恵(くね)」の「槿」はムクゲの意味である。韓国の国花であるアオイ科フヨウ属ムクゲは中国原産である。(ヤマザクラは日本原産)。
 http://www.seoultour.jp/portfolioentry/かんこくのこっか/

 まさに「中華への事大主義」の国にふさわしいのが、「おばさんの言いつけ外交」だといえよう。だが、いつ、なぜ、これが国花になったのか理由がはっきりしないという。


 藤堂明保「学研・大漢和辞典」に「槿域」(きんいき)という語が載っており、「朝鮮の蔑称。槿が多いことから来た」とある。
 これは中国人の造語で、日本製ではない。念のため述べる。
 低木で葉が馬に食われるほどだが、花は大きくきれいで、生け垣に使われたそうだから、これなら国花とした理由がわかる。
 王安石の詩「鐘山晩歩」に槿の生け垣を読んだものがあるという。
 
 日本には、
 「道野辺(みちのべ)の木槿(むくげ)は馬に食われけり」(芭蕉)
 という有名な俳句がある。


 その「槿」の園芸種に「日の丸」というのがある。(添付1)
 白い花の野生種の花芯部に輪状に赤い発色が見られるものだ。いつ開発されたのかは知らない。
 槿に「日の丸」があると知ったら、韓国は国花を変えるのか知らん…。
 「言いつけおばさん」はどう反応するだろう…。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 1月20日(月)のつぶやき | トップ | 【柿の種】難波先生より »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

難波紘二先生」カテゴリの最新記事