ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【気管支分岐】難波先生より

2013-04-17 13:04:04 | 難波紘二先生
【気管支分岐】この件について、こう書いたところ、
 「気管支内異物」の話で、「右の気管支はほぼ横に分岐しているが、左気管支は下向きに分岐しているので、間違って呑みこんだ異物は左に詰まりやすい。これは取り出すのが非常に難しい」
 <左右の気管支が逆です。>

 という意見が岡山のある医師から寄せられた。おそらく勘違いされたのだと思う。


 念のために、私が学生時代に解剖実習で利用した英語の「解剖図譜」(V. Pauchet & S. Dupret: Pocket Atlas of Anatomy. Oxford Univ. Press, 1962)
の気管支分岐の絵を添付(添付2)いたします。


 これは「縦隔」にある臓器を後ろから見た図です。「Left bronchus」が左気管支、「Right bronchus」が右気管支です。「Oesophagus」とあるのが食道です。このように気管(Trachea)と食道は接しているので、食道癌を下手に治療すると「気管穿孔」を起こします。
 で図から明らかなように、「右気管支はほぼ横に分岐しているが、左気管支は下向きに分岐している」のです。だから気管支異物は立位、坐位ともに左側に詰まることが多いのです。


 私のエピソードのポイントは片方の気管支に異物がつまりやすく、詰まったら(1960年頃は)内視鏡もなく、取り出すのが非常に困難だったということで、右か左かはポイントでありませんが、ちゃんとこの図を参考にして文章を書きました。
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