ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始めいつのまにか、トライアスリートになってしまった私。

【捏造確定】難波先生より

2014-05-10 09:07:08 | 難波紘二先生
【捏造確定】
 小保方の異議申し立てを受けて調査していた理研の調査委が5/8「再調査しない」という決定を下した。理事長宛に提出された「報告」全文に眼を通したが、研究不正(改ざん、捏造、盗用)及び「悪意」の定義を掲げた上で、ネイチャー論文1を作成する過程における小保方の行為が、それらにあたるかどうかを論文作成プロセスと小保方側から提出された(あるいは提出されなかった)事実を逐一検証して、改ざんと捏造があったと結論している。盗用はすでに本人が認めており、今回は取り上げられていない。
 「報告」の論理構成と証拠の組合せは美事で、結論は説得力がある。
<結論:再調査の必要なし、との冒頭の結論を再確認。
 研究不正を疑われたものは、科学的根拠を示して説明しなければならない。小保方は2月21日に「理研研究規程」の写しを受け取っている。
 しかし、調査に協力的でなく、実験ノート、ノート・パソコンの提出などに応じなかった。不服申立者は「弁明の機会を自ら放棄した」。>とある。

「データの改ざん」については、
 論文1のFig.1iが改ざんの範疇にあることはいうまでもないとして、T細胞受容体遺伝子の電気泳動写真に、意図的な改ざんがあったと4点にわたり認定している。
 ア.レーン3の挿入
 イ. 挿入方法及び挿入位置
 ウ.再構成DNAバンドの領域について
 エ.位置ズレは生じない(2度の傾き問題)について
 オ.(単なるミスとする)小保方の主張をことごとく反論した上で、「Fig.1iは真正なものではないものとなった」と結論づけている。
 捏造について(p.7)=この項目は実に11頁と報告の半分を占めており、調査委が最も腐心した箇所だと思われる。
1. 規程における「捏造」の定義について(p.7)
 (1)「捏造の定義」について(p.8)
 規程を引用して「捏造とはデータや研究成果を作り上げ、これを記録または報告すること」と定義し、他の実験により得られた真正なデータであっても、「当該データが論文に記載されている実験条件下に作成されたものであるか否かにより判断される」と述べている。
 これは小保方の「悪意のない画像の取り違え」という主張をあらかじめ排除するものである。つまり記載された実験方法の結果だとして、他の実験の真正データが記載されていれば捏造にあたる、と明確に述べている。
 (2)悪意について
2. 「捏造」の範疇にある行為であるか否かについて(p.8)
「論文に記載されたデータが、記載された実験条件の下で得られたものかどうかにより判断される」と述べ、論文1には、
 1.酸処理の実験を行ったと書きながら、実際には機械的ストレス条件で得られたデータを使用、
 2.脾臓細胞からのデータであるとしながら、実際には骨髄細胞で得られたデータを使用、
 3.生後1週のマウスを使用したと書きながら、実際には生後3~4週齢の離乳後マウスを使用している、
 と指摘している。
 これは「データや研究成果を作りあげ、これを記録または報告する」に該当するとしており、小保方論文を捏造と判定している。
 これもショッキングで、ネイチャー論文1では、「生後1週以内のマウスの脾臓細胞を取りだし、CD45陽性のものを選別し、pH5.7の塩酸でストレスを与え培養したら胚細胞遺伝子が活性化し、蛍光を発するようになりSATP細胞ができた」というのが、論文の第1段階をなしていた。
 これが全部ウソだったというのだから、「STAP細胞がある」わけがない。つまりすべては小保方の妄想ないし虚構だったというわけだ。笹井氏は「STAP現象は有力な仮説」と会見で述べたが、科学者なら「空想」、「アイデア」、「作業仮説」、「仮説」:「試論」、「仮設」、「学説」のきちんとした区別をつけるべきだ。
 「成熟マウス骨髄からCD45+細胞を取りだし、50ミクロンのピペット操作をしたにすぎない」細胞が、「蛍光を発した動画を確認した」というが、骨髄にはCD45+の大食細胞がいくらでもいる。あの動画は、死にかけて自家蛍光を発している血液細胞を、大食細胞が食べている画像とすれば、すべてが符合する。

 さらに衝撃的だったのは、ネイチャー論文1の作成過程が公表されたことで、
(ア)2012年論文の経緯:
 2012/4にNatureに投稿、掲載拒否された。
 2012/7:同様の論文にTCR再構成を示す電気泳動写真(Suppl.Fig.6)などを付け加え、Science誌に投稿した。この時に査読委員から、写真のハメ換えや泳動のGL位置の不自然なシャープさを指摘されている。この掲載拒否になった元原稿の提出に小保方は応じていない。これについて「弁明の機会を自ら放棄したものと言わざるを得ない」と報告は述べている。
 2012/12:Science投稿論文の改訂版「revised-1211」を書きはじめた。
 この「改稿にあたり、査読者からのコメントにまったく目を通していなかった」という小保方の説明には合理性が認められない、としている。
 2013/3:Nature誌の画像取り扱い規程を確認しないまま、問題の電気泳動写真をやり換えず、論文1のFig.1iとして投稿した。
(イ)この行為に「悪意があったことは明らかである」と断定している。

<「Moreover this figure has been reconstructed. It is normal practice to insert thin white lines
between lanes taken from different gels (lanes 3 and 6 are spliced in). Also I find the leading
edge of the GL band suspiciously sharp in #2-#5.」(さらにこの図は加工されている。異なったゲルから取られたレーン(レーン3と6は挿入されている)を使用する場合にはレーン間に細い白線を入れるのが通常の慣行である。また、No.2と3のレーンのGL(再構成していない遺伝子)バンドの辺縁が不自然にシャープであるのを認める。)と指摘されている。
 ここでいうレーン3は、論文1のFigure 1i で見られたレーン3と同一のものと推測することも可能であるが、そうでないとしても、2012 年8 月の段階で、すでにレーン3の両側に線を加える等して、異なるゲルに由来するレーン3を区別しなければならないことなど真正なデータの提示が求められていたことは認識していたと認めるのが相当である。>
 小保方はこのサイエンス誌論文について、「リジェクトされた未公開論文であるので提出は控える」と説明して提出を拒否したそうだ。調査に協力して身の潔白を証明する気はさらさらなかったということだ。調査委は当時の共著者若山氏から論文の写しを入手したのであろうか。理研規程では「研究不正を疑われたものは、科学的根拠を示して説明しなければならない」とあり、それは研究者の常識だが、「規程は読んでいなかった」と弁明するのだろうか。

 この「報告」は「STAP細胞が存在するのは間違いないのだから、見栄えをよくするためのデータ操作は不正にあたらない」とする、本末転倒の小保方論法を真っ向から否定しており、実質的に「STAP細胞」の存在を否定したものだ。STAP細胞がなければ、「STAP幹細胞」は存在不可能だ。「細胞」がないのに「細胞現象」があるわけはない。「STAP現象は有力な仮説」と記者会見で述べた笹井氏は発言を撤回すべきだろう。
 「報告」を素直に読めば、理研がありもしないSTAP細胞の「再現実験」を行う「科学的妥当性」は失われた。理事長の「業務命令」により、潔くネイチャー論文を撤回し、これ以上世界の恥になり、国費と時間と労力を無駄にするのをやめ、「世界科学不正史」に残る事件を終息させるべきだろう。ネイチャー誌に「強制撤回」措置をとられたら、恥の上塗りになるだろう。
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/140509/wlf14050910130001-n1.htm
 記者会見で質問した記者には「諭旨退職」の「諭旨」を「ろんし」と発音した記者がいたそうだが、「陽性かくにん、よかった」と小卒程度の漢字しか書いてない「実験ノート」を提出した小保方でも、「福沢諭吉」はちゃんと読めるだろう。そういう記者が「報告書」を読んで理解できるとは思わない。小保方側が裁判に持ち込んでも、勝ち目がないことを理解できず、相変わらずあいまいな報道をしている。
 J-CAST NEWSの「再調査却下」についての投票を見ると、やっと日本でも否定派が多数を占めるようになってきた。(昨夜は80%だったが、5/9には72%に低下している:TV・新聞の報道のせいだろう。)
http://www.j-cast.com/2014/05/08204189.html
http://mainichi.jp/shimen/news/20140509dde041040052000c.html

 カリフォルニアの「ノフラー博士ブログ」5/8を見ると、右端の「7J」とある「STAP細胞を信じる」とする日本人の比率が「100%信じる」(濃緑色)、「ほぼ信じる」(緑)、「どちらかといえば信じる方」(黄緑)の合計で12%程度と劇的に減少した。
 7Jの左が事件発生から7週目の全投票の結果だと思われる。

<投票結果No.7:日本からの投票(7J)は、日本ではもはやSTAP細胞について、ほとんど誰も肯定的意見を持っていないことを示している。投票開始時点では日本からの投票はSTAP細胞について、圧倒的に肯定的だったことを想起されたい。>
 7Jには日本のサーバーをへてアクセスしたものしかカウントされていないと思われる。多くは大学や研究所からアクセスしたものであろう。
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人様々 (最早信仰)
2014-05-10 10:11:29
今だにスタップ細胞の存在を信じている人がいることは、そういうものがあったら良いなという希望的観測を持ってらっしゃることだとおもいます。が、小保方さんがあると言っているのだからあると信じたいという方は信仰の自由なので。
Unknown (マスコミ誘導)
2014-05-10 10:20:23
こういう分野がよく分からないという人は仕方ありませんが、所謂サイエンスライターという肩書きの人の中で正しい考えの人は余りテレビに出ず、テレビ局の意向にそった発言をするエアライターが連日テレビで発言していることが世論を誘導しています。
興味深いアプローチ (Unknown)
2014-05-10 12:13:05
動物愛護団体が今回のスタップ騒動が社会的にも認知されているからでしょうか、小保方さんの実験動物の扱いについて情報開示を求めたようです。小保方さんのプレスリリースと理研への申請の齟齬をついています。
分からない人ち (Unknown)
2014-05-10 14:33:19
友人によると所謂ワイドショーなどでは理研の調査委員も不正があるのだから小保方さんを責めるのはおかしいとか裁判になれば億という賠償金を理研が支払わなくてはならないというテレビ弁護士もいるらしい。あのノートを見てもまだ?
テレビ芸者たち (Unknown)
2014-05-10 14:38:21
あきれたことにあのノートはフェイクだと、本物を見せると特許が取られるとか言う御仁もいるそう、宮崎てつやは以前
自分の非を認め謝罪したものの所詮教養がないからまたおかしなことを言っているらしい。
ハーバード仕込みの語学力 (Unknown)
2014-05-10 14:43:43
是非外国のプレスに小保方さんを取材してほしい。2年間もハーバードにいたのだから。バカンティ氏は日本語も読めるのか。日本人にも読みづらいノート、英語では書かないのか。理研は公用語は英語ですね。
早く裁判を (Unknown)
2014-05-10 14:49:44
早く裁判にしましょう。そして小保方さんに4、5冊あるというノートを見せてもらいましょう。あればの話ですが。そういえば理研にある小保方さんの作成したキメラとかも出してもらいましょう。
往生際の悪い人たち  (Unknown)
2014-05-10 14:53:31
理研は何が何でもスタップがないとはいえない。だから理研もないとは言ってないからあるに違いないとかおかしな話になっている。よほど野依氏は歴史の法廷に立ちたくないらしい。
新たなキャラが (Unknown)
2014-05-10 17:43:45
また新しくおかしな人物が登場しました。このスタップ問題は実にシンプルなストーリーでごく普通の頭脳をしていれば分かることも分からないお間抜けな方々がなんと多いことよ。西岡昌紀とかいう内科医が自分は医者だから分かる、小保方さんは白ですと。北里大学は大丈夫か。
素人でもよくわかる (酒井重治)
2014-05-10 21:36:16
マスコミは小保方批判はしていない。事実を報道しているだけ。
理研は被害者。俗にいう「性善説」が重なった不運。
パソコン提出を拒む小保方を擁護するバカが多いのに驚く。
今回の騒動で胡散臭い著名人のリストができたというのが副産物。
それは擁護派の有名人の事である。

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