【ティーチャーズの背信】
2000/11の「毎日」スクープで藤村新一による「旧石器遺跡捏造」が報じられた時、私はすぐにネット上で「これは出来心によるものではなく、そもそもの最初から捏造だ」と主張して、考古学者から袋だたきにあった。
水掛け論になるのを避けて、「石器に付着した10万年前の脂肪酸(絶滅したナウマンゾウ由来と主張されていた)」を取り上げ、その非科学性を「考古学会」の総会で発表した。事件は、藤村がおよそ27年前から意識的に捏造を繰り返していたことで決着した。
STAP細胞についてもメディア報道の直後から、私は「疑念・疑惑」を提起してきた。この件も同じように常習的捏造者による犯行だと、繰り返し主張してきた。
その信念は未だに微動もしていない。
「アサヒ芸能」が以下の記事を流しているが、真偽のほどはわからない。
http://www.asagei.com/excerpt/53606
「ネィチャー」の姉妹誌「ネィチャーズ・プロトコル」2/25号に以下の声明が載っている。
http://www.nature.com/nprot/index.html
<論文撤回=大和雅之、常田聡、岡野光夫は、この論文(Nat. Ptotoc. 6: 1052-1059,オンライン出版、6/30/2011)を図表のいくつかに科学者共同体から疑念が出たために、撤回したい。
ことに図5aの第4グラフと図5bの第4グラフは酷似しており、さらに「エラー・バー」のいくつかが不均等に配置されている。大和、常田、岡野は、これらの図の信憑性を担保する生データの所在を確認できず、もはや論文の結果について確信を持てない。
これらの結果が、プロトコルの信頼性と再現性にとってキーとなる事実に鑑み、著者らはプロトコルを撤回し、その公刊により生じた恐れのある逆効果に対して、心より謝罪したい。小保方晴子には、このプロトコル撤回に際して、編集部より連絡することができなかった。>
撤回された論文は同誌2011/6付、以下の論文だ。
http://www.nature.com/nprot/journal/v6/n7/full/nprot.2011.356.html
<細胞シートのマウス皮下への移植に再現性がある>
この論文の抄録は以下のようになっている。
「あの日」(pp.18-24)で小保方は、2006/4から女子医大大和研で、「ラットを用いた口腔粘膜上皮細胞シートの作成とそのラット背中皮膚への自家移植」を繰り返したことを書いている。
この抄録ではマウスを用いて、「再生医療の実現には、組織工学と細胞シートの移植技術の確立が重要である」と前置きし、
<Here we provide a detailed protocol for handling thin cell sheets, for a simple and highly reproducible subcutaneous transplantation of cell sheets into mice, and for the histological examination of regenerated tissues. Various aspects of transplants can be assessed, such as maintenance, differentiation and proliferation. An emphasis is placed on surgical precision and reproducibility. The resulting consistency between surgeries helps minimize artifacts from surgical variation and therefore enables researchers to not only observe and compare the interactions between host tissues but also to compare transplants among different host animals. A single transplantation can be carried out within ~10 min.>(10秒以内に1回の移植ができる)と強調している。
この論文には東大ロバート・ゲラ—教授などから疑惑がつとに提起されていた。
http://stapcells.blogspot.jp/2014/02/nature-protocol.html
共著者4名の所属はこうなっている。
Haruko Obokata & Satoshi Tsuneda(Graduate School of Advanced Science and Engineering, Waseda University, Japan.)
Haruko Obokata, Masayuki Yamato & Teruo Okano(Institute of Advanced Biomedical Engineering and Science, Tokyo Women's Medical University (TWIns), Japan.)
小保方は早稲田と女子医ツィンズの所属となっている。
これで「STAP細胞」以前に、すでに「TIWIs」での小保方の研究に問題があったことが証明された。私は捏造がバカンティ研あるいはさらにボストン留学前にまで、さかのぼる可能性が高いと考えている。
小保方は「あの日」の第8章「ハシゴは外された」で、理研CDBや若山照彦(現山梨大)が「梯子を外した」と訴えているが、これで「9年間在学した」早稲田の恩師たちからも「梯子をはずされた」ようだ。せっかく「あの日」の序文で謝辞まで書いたのに…。
もちろん「STAP細胞」が捏造でないなら、こういうことはありえない。「恩師たち」は、とばっちりが及ぶのを避けて「小保方とは無関係」と言い張る所存だろう。
2/27現在、米NIHの文献DB「PubMed」によると、小保方が筆頭著者である論文は以下の5本である。
1)J.Biomed. Mater.Res.(2008) (早稲田卒業研究)
2)Tissue Eng. PartA(2011/3)(ハーバードでの研究)
3)Nature Protoc.(2011/6)
4)Nature(2014/1)アーティクル
5)Nature(2014/1)レター
このうち3、4、5の3論文が撤回されたことになる。論文3は「あの日」に書かれている大和研究室での「ラットの口腔粘膜を使って細胞シートを作成」という実験を、ラットをマウスにして焼き直したものだろう。
論文2の画像についても、ネットでは疑惑が提起されているが、この雑誌の主宰者はバカンティで、小保方論文の連絡責任者でもあるから、撤回には応じないだろう。
後は、早稲田が卒業研究論文にどう誠実に対応するか、ハーバード大がちゃんと調査するかだろう。
2000/11の「毎日」スクープで藤村新一による「旧石器遺跡捏造」が報じられた時、私はすぐにネット上で「これは出来心によるものではなく、そもそもの最初から捏造だ」と主張して、考古学者から袋だたきにあった。
水掛け論になるのを避けて、「石器に付着した10万年前の脂肪酸(絶滅したナウマンゾウ由来と主張されていた)」を取り上げ、その非科学性を「考古学会」の総会で発表した。事件は、藤村がおよそ27年前から意識的に捏造を繰り返していたことで決着した。
STAP細胞についてもメディア報道の直後から、私は「疑念・疑惑」を提起してきた。この件も同じように常習的捏造者による犯行だと、繰り返し主張してきた。
その信念は未だに微動もしていない。
「アサヒ芸能」が以下の記事を流しているが、真偽のほどはわからない。
http://www.asagei.com/excerpt/53606
「ネィチャー」の姉妹誌「ネィチャーズ・プロトコル」2/25号に以下の声明が載っている。
http://www.nature.com/nprot/index.html
<論文撤回=大和雅之、常田聡、岡野光夫は、この論文(Nat. Ptotoc. 6: 1052-1059,オンライン出版、6/30/2011)を図表のいくつかに科学者共同体から疑念が出たために、撤回したい。
ことに図5aの第4グラフと図5bの第4グラフは酷似しており、さらに「エラー・バー」のいくつかが不均等に配置されている。大和、常田、岡野は、これらの図の信憑性を担保する生データの所在を確認できず、もはや論文の結果について確信を持てない。
これらの結果が、プロトコルの信頼性と再現性にとってキーとなる事実に鑑み、著者らはプロトコルを撤回し、その公刊により生じた恐れのある逆効果に対して、心より謝罪したい。小保方晴子には、このプロトコル撤回に際して、編集部より連絡することができなかった。>
撤回された論文は同誌2011/6付、以下の論文だ。
http://www.nature.com/nprot/journal/v6/n7/full/nprot.2011.356.html
<細胞シートのマウス皮下への移植に再現性がある>
この論文の抄録は以下のようになっている。
「あの日」(pp.18-24)で小保方は、2006/4から女子医大大和研で、「ラットを用いた口腔粘膜上皮細胞シートの作成とそのラット背中皮膚への自家移植」を繰り返したことを書いている。
この抄録ではマウスを用いて、「再生医療の実現には、組織工学と細胞シートの移植技術の確立が重要である」と前置きし、
<Here we provide a detailed protocol for handling thin cell sheets, for a simple and highly reproducible subcutaneous transplantation of cell sheets into mice, and for the histological examination of regenerated tissues. Various aspects of transplants can be assessed, such as maintenance, differentiation and proliferation. An emphasis is placed on surgical precision and reproducibility. The resulting consistency between surgeries helps minimize artifacts from surgical variation and therefore enables researchers to not only observe and compare the interactions between host tissues but also to compare transplants among different host animals. A single transplantation can be carried out within ~10 min.>(10秒以内に1回の移植ができる)と強調している。
この論文には東大ロバート・ゲラ—教授などから疑惑がつとに提起されていた。
http://stapcells.blogspot.jp/2014/02/nature-protocol.html
共著者4名の所属はこうなっている。
Haruko Obokata & Satoshi Tsuneda(Graduate School of Advanced Science and Engineering, Waseda University, Japan.)
Haruko Obokata, Masayuki Yamato & Teruo Okano(Institute of Advanced Biomedical Engineering and Science, Tokyo Women's Medical University (TWIns), Japan.)
小保方は早稲田と女子医ツィンズの所属となっている。
これで「STAP細胞」以前に、すでに「TIWIs」での小保方の研究に問題があったことが証明された。私は捏造がバカンティ研あるいはさらにボストン留学前にまで、さかのぼる可能性が高いと考えている。
小保方は「あの日」の第8章「ハシゴは外された」で、理研CDBや若山照彦(現山梨大)が「梯子を外した」と訴えているが、これで「9年間在学した」早稲田の恩師たちからも「梯子をはずされた」ようだ。せっかく「あの日」の序文で謝辞まで書いたのに…。
もちろん「STAP細胞」が捏造でないなら、こういうことはありえない。「恩師たち」は、とばっちりが及ぶのを避けて「小保方とは無関係」と言い張る所存だろう。
2/27現在、米NIHの文献DB「PubMed」によると、小保方が筆頭著者である論文は以下の5本である。
1)J.Biomed. Mater.Res.(2008) (早稲田卒業研究)
2)Tissue Eng. PartA(2011/3)(ハーバードでの研究)
3)Nature Protoc.(2011/6)
4)Nature(2014/1)アーティクル
5)Nature(2014/1)レター
このうち3、4、5の3論文が撤回されたことになる。論文3は「あの日」に書かれている大和研究室での「ラットの口腔粘膜を使って細胞シートを作成」という実験を、ラットをマウスにして焼き直したものだろう。
論文2の画像についても、ネットでは疑惑が提起されているが、この雑誌の主宰者はバカンティで、小保方論文の連絡責任者でもあるから、撤回には応じないだろう。
後は、早稲田が卒業研究論文にどう誠実に対応するか、ハーバード大がちゃんと調査するかだろう。
はしごを外されたのは、確かに外されまくっていますが、何故周囲がはしごで上げたのか、まだまだ不透明でよく分かりません。
関係者の新たな証言が必要です。
iPSにノーベル賞。元々ノーベル賞確実って言われてた人が嫉妬。新しい幹細胞を作り出した若手を優遇(もともと女子とか留学経験者には激甘)。理事長に新しい幹細胞アピール。論文書きのプロにネイチャーに通すよう厳命。自分は表に出ず。
しかし博士号取得まで、
つまり早稲田大や女子医大の研究者、
教員達は研究や教育に携わったままで
いられるのは、しっくりしません。
研究者や教員は、不正をして地位を得て、
不正がバレたら若手に責任おわせて逃げ切れる。
大学が守ってくれるのですね。
STAP細胞の件にしても、共著者達は
軽い処分ですみ、皆さん、教授やら所長やら
何やらと出世されてます。なんだか。
早稲田大学の教員の処分は、中途半端(指導教員の大和氏や論文副査のバカンティ氏に対しては調査すらしていない)だし、処分が軽すぎるとは思います。
小保方晴子ー政権は女性活用アイコン
STAP細胞ー理研は特定国立研究開発法人の認可、岡野・大和は再生医療関連株価&第三者割り当て集金、
文科省は特定国立研究開発法人の予算&AO入試宣伝。
ケビンはIPS細胞派への勝手な嫉妬。
... 若山さんは何がしたかったんだろう?
大きな違和感があるのは、和歌山県の研究をケビンにまとめさせるところ.普通あり得ん...厠に行った人の焦りを感じる.
和歌山は蛮部ーの思惑に翻弄されただけだろ.
スタップ論文の撤回には筆頭著者の同意に手間取り、時間を要したと伺っています。
ネイチャープロトコルの論文撤回はジャーナル側からの強制撤回ではない様ですし。
今回の報道が事実とすれば、スタップ騒動以来の出来事で岡野、大和、常田氏が一番小保方氏を愚弄、侮辱していると見受けられます。
1.岡野氏、大和氏が筆頭著者に連絡を取ろうとしたができなかったのか?
2.Nature編集部が連絡を取ろうしたができなかったのか?
3.1、2の両方なのか?
1~3のどのケースか判断できる情報がありません。したがって異分野さんの主張に根拠が充分あるとは言えないと思います。