浦賀には西叶(にしかのう)神社と東叶(ひがしかのう)神社がある。
先回述べたティールーム・アカンサスは東叶神社の本殿(画像)の向かって左側にある。
東叶神社は浦賀湾の東側の東浦賀にある。(西叶神社は浦賀湾の西にある。)
この神社の祭神は応神天皇で、京都の神護寺の文覚上人が源氏の再興を願って石清水八幡宮からご神霊勧請し、源氏の再興がかなったので叶大明神と命名して西叶神社を創建した。(1186年文治2年)そして東叶神社は1644年(正保元年)に西叶神社からここに勧請して祀ったとのことである。
この神社の背後は明神山といい、昔、後北条氏の浦賀城の本丸があったとのことである。
明神山からは房総半島が見渡せる。数年前に神奈川SGGクラブ(ボランティア通訳ガイドの会)で来た時にはそこまで行って説明を受けた。
戦国時代には房総半島から里見氏の水軍がしばしば当地に攻めて来たとのことである。そのため後北条氏はここ明神山に水軍の基地をおいていたとのことである。
東叶神社の本殿とティールーム・アカンサスの間の急な階段を登ると神社の奥の院跡があり、そこで幕末に咸臨丸で太平洋を渡る勝海舟が断食して航海の安全を祈ったとのことである。
画像:筆者撮影 東叶神社本殿 とその由来の説明板。