ショウ頑張れ!保護された小さなショウの猫白血病物語

横浜元町で保護された小さなショウ。猫白血病と闘う小さなショウの物語です。

9/1 ショウが主人公の物語~2009年-2Part4

2009年09月01日 09時13分01秒 | ショウと私のあれこれ

ごめんね。ママ。
私の体はウイルスに侵されて、あちこちつらくなってきた。

お熱が下がらない私にママはいろんなものを買ってきてくれた。
いつも行く病院ではつらそうだからって、近所の病院を探して
連れて行ってくれた。
ママは、良くなるどころか、悪化していく私を見ては心を痛めていた。

強制給餌、私も嫌がったけど、それよりいやだって言ってる私に
無理やりする事がつらくて心が痛いって事、私知ってたから
我慢したんだ。


もう寝てるだけしか出来なくてなって。
ママは心配そうに見つめていた。
ここに水を運んできてくれたり、スープを持ってきてくれたり。
そんなママの優しさが有難かったから、私は必ず一口、口付けたんだ。
ママの少しでも喜ぶ顔が見たくて。

この夜、ママは、パソコンでブログ書いてたね。
本当は泣いてるのに、ひっそり静かに肩を震わせていたの知ってるよ。
だから、ゴロゴロって言った。
ママ、泣かないで。泣かないでって伝えたくて。

ママは驚いて私を振り返って
また、泣いて、「ショウちゃん、ごめんね。泣き虫でごめんね」って撫でてくれた。

でも、ごめんね。ママ。
私の体はもうもたなかった。
大好きなママに体を預けて、私はこの体と別れを告げた。
ママは抱きしめて「イャーーー」って泣き叫んだ。

ママ、ごめんね。ごめんね。
ママがこんな風に泣くの分かってた。

ママはまるで人形みたいに動きもしないでお通夜の間中私の横で
固まってたね。
ショウちゃん、ショウちゃんって何度も言って
起きてよ、起きてよ、起きてよって泣いて叫んで

ごめん。ママ。起きられないんだ。
私だって、ママといたかった。
ママの傍にもっといたかった。

そしてママは私の声を聞き入れる「無念」だって言葉を。
「すぐ帰るから」そう聞き入れる。

それでもママは冷たく、固くなった私を抱きしめて棺に入れたくないと
おお泣きした。

一緒に行った、花屋のおばさんとママのママが選んでくれたキレイなお花で
私を飾って、ママは泣いて泣いて、私をここに入れた。
ママの心なんか言葉にしなくてもわかっているよ。

これを見てる人も目をそらさないでください、
私が幸せに生きて、愛されて終わった大切な記録なんです。

ママは私にお花のドレスを着せてくれました。
おやつも、おもちゃも、母の写真も、ママの写真も持たせてくれました。

でも、ママ、私はそこにはもういないんだよ。
ママの傍に今もいるんだよ。

ママは何十分もお寺で手を合わせて泣いていた。
ママ、ママが私と別れがつらいように、私だって辛いんだから。
ママには見えなくても私は、ママの傍にいる。
次に転生してママに会えるまでママの傍にいる。
忘れないで。
ママ、忘れないで。

だから、ありがとうって言って。
そしてまた会いに来なさいって、昔みたいに強く言って。

火葬の時、ママが火葬の扉に今に走ってきて

「やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」って
言うんじゃないかって思ってた。
ママは唇を噛んで下を向いて震えていた。

だけど小さな声で「いやだ、いやだ。いやだーーーーーーーーーーーーーーーーーー」って
ママは言ってた。

私が空に瞬く一番星になった日
ママ私を見つけてくれたね。
あれは、ショウだって。

ママの心は切り刻まれてるから、私は傍にいる。
笑えないママ。
涙が枯れ果てないママ

ママは誰とも私の話を出来なくて、一人で膝を抱えて泣いている。
そんな日がもう何日も続いている。

あなたが帰ってこないなら、ママがそっちに行こうかなって
ママが心で思ってる。

ママはお酒なんか飲まないのに、最近、少しだけ飲んでいる。
心が痛くて痛くて仕方ないんだね。

保護しなきゃ生きられたかもしれないって言われて
更に胸を痛めて、泣いていた。
ママにそんな事を言わないでよ。
ママをこれ以上、苦しめないでよ。

ママは私を愛してくれた。
ママは私の為にこんなになるまで泣いている。
そんなママを傷つけないで・・・

ママは何かを整理するみたいに
アルバムを必死で整理する。
私がお世話になったHお姉ちゃんに連絡をしてる。

小さい頃、面倒みてくれてありがとうって言って。
Hお姉ちゃんは、私がママの所にいて幸せだって思いますって
言ってくれて、誰にも私の事を話せないママの話し相手になってくれた。

多頭飼育での白血病キャリア同居を
あちこちで反対されたママ。
唯一、背中を押してくれた横浜市でも有名なボランティア団体の
Yさんに、ママはお礼状を送った。

私の背中を押してくれなかったら私はこんな艶やかな日々は送れなかった。
本当にありあがとうございました。

そうママは伝えた。

コナン兄ちゃんとコウ兄ちゃんの事まで知り合いの人に頼んだ。
私にもしもの事があったら、この子たちをどうかお願いしますと
ママは頼んだ。

ママは暗い海の底にいる。
ママ、ママが死んじゃったら、ショウは何処に帰ればいいの?



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1 コメント

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Unknown (ケンタローのパパ)
2009-09-01 13:08:42
ママさんの気持ち、痛いほど解るから…。

ショウちゃんに心配掛けない様に
少しだけで良いので視線を上げて前を見て歩んで行って下さい。

ショウちゃんが帰って来た時、ママさんが居なかったら…、ショウちゃんが可哀相ですよ。
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