3月の最後の土曜日、その日は朝から現場入り。
取材に追われていた。
少々寒いが今日も晴れている。
昼飯を食いにファミレスへ入った。
最近どこでも皆、携帯と睨めっこだ。俺もそうだ。
「おい、田代、お前最近なんか顔色悪くねえか。」
相棒の田代はなんか元気がない。
「高霧さんこそ、よくそんなに元気でいられますね。」
「クライアントのSさん、1週間も前からメチャメチャ機嫌が悪いじゃないですか。」
「あの人はいつもだろう。」
みんなこの時期は忙殺されている。
こいつ・・・、神経細か過ぎんだよなあ。
でも、言われてみると俺も元気だ。
自分で言うのもなんだが。
食事も終わり、ファミレスを出て田代は一足早く現場へ行った。
俺は、その足でコンビニへ。
『まてよ。そうだ。電話してみよう。』
あれから1週間程たっている。
まだ寝ているか。
携帯を取り出し電話をかけてみた。
呼び出し音は鳴っているが出ない。
やっぱ、寝ているんだろうなあ。
切った。
現場へ向かって歩きだしたとき、俺の携帯が鳴った。
着信を見ると彼女だ。
「ごめんね。」
「なにしてるの?」
「ん?」
「いや、いいんだ。俺、今仕事(現場にいる・・・なんて言ってもわかんねえだろう)。」
「頑張って・・・・・・。」
「今、小田急のどこにいるの?」
「今・・・あ~、川奈。」
「あれ?。また、川奈?。」
「新しいお店、あ~仕事・・・少ない。」
「ああ、そうなの。この前のメール、分かった?。」
「分かった分かった。・・・会いたいよ。」
「俺もだよ。」
偉く声が弾んでいるよう。
「じゃ、また会おう。」
日本語がこの程度。電話だと、こっちも向こうも殆ど会話にならない。
その頃、彼女の母国語の本を買ってチョコチョコ、メールしていた。
取材に追われていた。
少々寒いが今日も晴れている。
昼飯を食いにファミレスへ入った。
最近どこでも皆、携帯と睨めっこだ。俺もそうだ。
「おい、田代、お前最近なんか顔色悪くねえか。」
相棒の田代はなんか元気がない。
「高霧さんこそ、よくそんなに元気でいられますね。」
「クライアントのSさん、1週間も前からメチャメチャ機嫌が悪いじゃないですか。」
「あの人はいつもだろう。」
みんなこの時期は忙殺されている。
こいつ・・・、神経細か過ぎんだよなあ。
でも、言われてみると俺も元気だ。
自分で言うのもなんだが。
食事も終わり、ファミレスを出て田代は一足早く現場へ行った。
俺は、その足でコンビニへ。
『まてよ。そうだ。電話してみよう。』
あれから1週間程たっている。
まだ寝ているか。
携帯を取り出し電話をかけてみた。
呼び出し音は鳴っているが出ない。
やっぱ、寝ているんだろうなあ。
切った。
現場へ向かって歩きだしたとき、俺の携帯が鳴った。
着信を見ると彼女だ。
「ごめんね。」
「なにしてるの?」
「ん?」
「いや、いいんだ。俺、今仕事(現場にいる・・・なんて言ってもわかんねえだろう)。」
「頑張って・・・・・・。」
「今、小田急のどこにいるの?」
「今・・・あ~、川奈。」
「あれ?。また、川奈?。」
「新しいお店、あ~仕事・・・少ない。」
「ああ、そうなの。この前のメール、分かった?。」
「分かった分かった。・・・会いたいよ。」
「俺もだよ。」
偉く声が弾んでいるよう。
「じゃ、また会おう。」
日本語がこの程度。電話だと、こっちも向こうも殆ど会話にならない。
その頃、彼女の母国語の本を買ってチョコチョコ、メールしていた。