理事長ブログ 心と体を癒やす

健康とは「健体康心」の略語です。体が健やかで心が康らかな状態を指します。心身の健康をセルフケアする方法を紹介しています。

円心五法の真髄293 亀田メディカルセンターでのセミナー

2011年06月20日 | Weblog
亀田メディカルセンターで開催した視察研修セミナーが無事終了しました。参加者は開催最少人数の10名でしたが、小人数だけに今回の参加者にとってはとても充実した二日間になったようです。

セミナーの内容を簡単にご紹介しましょう。
今まで私が経験した院内視察はコンシェルジュの方が案内して回るだけでしたが、今回は事前に映像で施設を紹介して、その後、1時間半をかけて実際に見学して回るというものです。見学者にとってはとても分かりやすかったようです。

亀田メディカルセンターのコンセプトについては何度も書きましたが、患者様の為に何ができるかを常に考え医療に関わられているので「医療は究極のサービス業」という言葉が出てくるのでしょう。施設を見学して回るといたるところに、この考えが活かされています。

約2時間の院内視察が終わり、使った足をケアすることを兼ねて、新しいフットセラピーの技術を紹介しました。自分の足を使ってセルフケアを行い、足が軽く楽になってところで、疼痛・緩和ケア科の関根先生の講演です。

アメリカで勉強されてきた緩和ケアの現状や亀田メディカルセンターが取り組まれている疼痛・緩和ケアの紹介や日本の中での医療に於ける現状などを通して今後の疼痛・緩和ケアの展望を説明されました。

また、関根先生は亀田クリニック内にあるフットセラピーサロン「マカナ」でフットセラピーを体験されていて、フットセラピーの良さも実感されていましたので、疼痛緩和医療に有効に活用できるのではないかとの見解をお持ちでした。

協会が目指している「一家に一人のフットセラピストを育てる」という目標にとても共感されて、今後、在宅緩和ケアが必要な時代が来たときに一家に一人、フットセラピストがいれば大いに役立つのではないかともおっしゃって頂きました。

ホスピスでボランティアとしてリフレクソロジーの方が来ているという話を聞いていた参加者の一人が「是非、私にもボランティアをさせて欲しい」と言われていました。先生も前向きに検討すると言われていたので、近いうちに実現するのではないかと思います。

夜は協会の顧問でもあります「亀田秀次」先生や関根先生、翌日講演して頂く村永先生も参加され懇親パーティで大いに盛り上がりました。亀田先生からは第1回目は少人数であってもまず、スタートすることが大切と言って頂き、開催して良かったなとホッと胸をなでおろしました。

翌日のスタートは6時に宿泊した研修センターのロビーに集合して鴨川の海岸まで歩いて行き、砂浜を裸足で歩きました。朝早いので砂は暖かくはありませんが、歩くたびに砂が足裏をマッサージしてくれます。

砂浜は天然のマッサージ師と言われるほどで、これに砂が暖かければ天然の温冷浴ができます。足が熱くなれば海に入り冷まし、また、砂で温めるのです。

同時に海は生命の誕生したところであり、砂浜を裸足で歩いているだけで気持ちがとても落ち着いてきます。早朝の散歩で自然と触れ合い、とても気持ちが良くお腹もすいてきました。朝食がとても美味しかったと皆さん喜ばれていました。

9時より村永先生の講演で二日目が始まりました。最近、良く耳にするようになったロコモティブシンドロームの話を中心に転倒予防の重要性や足の重要性などフットセラピストにとっては興味深い話ばかりでした。

今回は少人数でしたので、村永先生のグループが開発された「てんとう虫テスト」を参加者全員にやって頂きました。実年齢より20歳以上若い結果が出た方は大喜びで自慢げでした。やはり毎日、足をケアしたり、健美体操(協会創始者の寒河江徹先生が開発された体操)を続けられているそうです。

若さを保つには美しい姿勢が大切というテーマで「姿勢の要は足」だとして村永先生のご協力を得て施術前後の関節の可動域や歩行速度、重心動揺などを測定しました。その解析データも講演の中で発表して頂きました。

詳しくは7月発行の会報誌でご紹介いたします。一部をご紹介しますと歩行速度が全員遅くなるという結果で、重心動揺も人によって大きくなるという結果が出ました。パフォーマンスが上がり歩行速度は速くなり、重心も安定するだろうという仮説を大きく裏切る結果になりました。

解析データから見えてくるものは施術中にとてもリラックスされていましたので、自律神経が副交感神経優位の状態にあり、活動型の交感神経が優位ではない状態で計測した為ではないかと思われます。結果としては皆さんが良く、くつろがれていたと言えそうです。

若く美しい姿勢を保つのにフットセラピーが効果的かどうかのエビデンスを取得する為に今後どの様な形でデータを取得して行くかを村永先生のご協力を得ながら進めていきたいと思っております。

それでは、本日は、この辺で。

NPO法人 日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士

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