理事長ブログ 心と体を癒やす

健康とは「健体康心」の略語です。体が健やかで心が康らかな状態を指します。心身の健康をセルフケアする方法を紹介しています。

円心五法の真髄594 深い呼吸が心と体を癒す!

2017年05月31日 | Weblog
先日の「主治医が見つかる診療所」で深い呼吸で健康になるという番組をやっていました。

番組でも呼吸の浅い人が増えており、酸素を充分に取り込めない人や、イライラしてストレスを溜め込んでしまう人など心や体の健康を害することにもつながっているというのです。

その大きな要因になっている巻き肩の人が増えている。横隔膜が充分に使われていないなどが取り上げられ、これを改善する方法が紹介されていました。具体的な方法はサイトでご確認ください。

http://www.tv-tokyo.co.jp/shujii/backnumber/170529/index.html 

呼吸は円心五法の根幹を成すもので、私たちにとっては当たり前のように思っていましたが、最近、呼吸の大切さが取り上げられるようになったと、嬉しく思います。


今回はこの呼吸について復習してみましょう。

呼吸の四原則を覚えていますか。「吐息」「長息」「腹息」「留息」のことです。吐息とは吐く呼吸、長息は長い呼吸、腹息は腹式呼吸、留息は留める呼吸のことです。

吐息は筋肉の緊張を取り除いてくれると同時に精神的な緊張も緩めてくれます。

番組ではカラオケを活用した呼吸法が紹介されていましたが、自分にあった吐く呼吸で心身ともの緊張を取り除きましょう。

次に長息です。深い長い呼吸は二酸化炭素を充分に吐き出すことができます。肺の気圧が下がり、今度は充分に酸素を吸い込むことができます。

始めのころは15秒で吐いては吸います。これを20秒で1回、30秒で1回と伸ばしていくと、体や心に変化を感じることができるでしょう。

次は腹息、腹式呼吸です。この大きな特徴は横隔膜を充分に動かす呼吸です。

肺自体は自分で膨らんだりへこんだりできません。周りの筋肉がこの役割を担っています。この筋肉の中で横隔膜が重要な役割を担っており、横隔膜の働きを高めることが大切です。

腹式呼吸のメリットはその他、多くありますが、これはまたの機会にお話しすることにいたします。

最後は留息です。昔は日常生活でこの留めの呼吸を自然に使う機会が多くありました。例えば重い荷物を持ち上げる時、瞬間呼吸を止めて持ち上げていました。

昔の人は精神的に強かったといわれますが、日常生活にこの留息を行っていたからではないかと思われます。

呼吸の四原則を日常生活に活かして身も心も健康になりましょう。

それでは本日はこの辺で。

NPO法人日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士