先日の日本経済新聞で、気になる記事を見つけました。
呼吸法の応用でとても参考になる内容でしたので抜粋してご紹介したいと思います。
---以下、抜粋記事-----------------------------------------
東京都文京区にある日本吹矢レクレーション協会の本部。吹き矢の全国的な普及団体の1つだ。
土曜の午後、ここで開いている吹矢教室に参加者が集まってきた。中高年の参加者、特に女性が多い。
指導担当の高橋徹さん(同協会理事)を囲んで準備体操をした後、2~3人ずつのチームに分かれてさっそく競技開始。
シュッという音とともに放たれた矢が、小気味いい音を立てて的を射る。
的の中心に命中すると歓声が上がる。
吹き終わると、的に駆け寄って点数をカウントする。
高橋さんに手ほどきを受けて、試しにやってみる。
的から約10メートルの位置に立ち、長さ1メートルほどの筒にプラスチック製の長さ12センチの矢を込める。
すぐには構えず、まず大きく息を吸いながら筒を持ったまま両手を上げ、背筋を伸ばす。
ゆっくりと息を吐きながら筒を下までおろす。
改めて息を吸いながら筒の先をくわえて両手で持ち、的に狙いを定めながら、ためた息を吐き出して矢を飛ばす。
「ろうそくの火を吹き消す要領で一気に息を吐き出してください」と高橋さん。
この一連の呼吸法がポイント。
矢をうまく飛ばすため大きく息を吸い、一気に吐くことで、腹式呼吸が自然に身につく。
体はそれほど動かさないが、息を吸ったり吐いたりしているうちに疲れてきて、命中率も落ちてくる。
「結構な運動量です。20発を吹けば約5キロメートルをウォーキングしたくらいのカロリーが消費される」と同協会会長の川西信祐氏はいう。
吹き矢の筒は、しっかりと口にくわえないと空気が漏れて、矢が飛ばない。
「自然に口やその周辺の筋肉のストレッチができる」と川西さん。
口元が引き締まって小顔になる効果も喜ばれているそうだ。
吹き矢の訓練をリハビリに活用して成果を上げている例もある。
静岡県富士市にある、いきいきリハビリテーション病院。ここで16歳のAさんは、毎週1回40分ほど、吹き矢を取り入れた
リハビリを受けている。
Aさんは脳腫瘍を患い、2度にわたって摘出手術を受けた。
その後遺症で片目がみえず、半身がまひし、すぐに眠気が襲い、リハビリの意欲にも欠ける状態だった。
昨年7月から作業療法の一環として「吹き矢呼吸訓練法」を開始。
最初は十分に飛ばない状態だったが、自宅での訓練の成果もあって次第に呼吸が深くなり、矢が飛ぶようになった。
傾眠傾向から改善され、視野機能もよくなった。
担当医である同病院の河合秀彦診療部長は「呼吸を整える訓練が効果をみせていることは明らか」という。
「肺活量や呼吸の能力が向上したわけではなく、効率のよい呼吸法をマスターした」とみている。
朝霧高原診療所(静岡県富士宮市)では、健康増進のための養生医療プログラムとして吹き矢による腹式呼吸訓練を取り入れている。
吹き矢の普及団体としては、競技に重点を置いた日本スポーツ吹矢協会などがある。
各団体とも地域に普及教室などを運営しており、未経験の人が始める際の手助けになる。
---以上、日本経済新聞より抜粋-----------------------------
いかがでしたでしょうか?
呼吸法の大切さを改めて確信できたのではないでしょうか?
遊びのような感覚で、知らず知らずのうちに健康増進やストレス解消、ダイエットなどにつながる呼吸法が身につくなど、嬉しい効果が得られるのであれば、近くに吹き矢教室があれば行ってみたくなりました。
私たちのフットセラピーでも呼吸法を重視していますので、こうした「吹き矢」のプログラムも積極的に取り入れても良いかもしれません。
将来的に検討していきたいと思います。
ということで、本日は、この辺で。
NPO法人 日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士
呼吸法の応用でとても参考になる内容でしたので抜粋してご紹介したいと思います。
---以下、抜粋記事-----------------------------------------
東京都文京区にある日本吹矢レクレーション協会の本部。吹き矢の全国的な普及団体の1つだ。
土曜の午後、ここで開いている吹矢教室に参加者が集まってきた。中高年の参加者、特に女性が多い。
指導担当の高橋徹さん(同協会理事)を囲んで準備体操をした後、2~3人ずつのチームに分かれてさっそく競技開始。
シュッという音とともに放たれた矢が、小気味いい音を立てて的を射る。
的の中心に命中すると歓声が上がる。
吹き終わると、的に駆け寄って点数をカウントする。
高橋さんに手ほどきを受けて、試しにやってみる。
的から約10メートルの位置に立ち、長さ1メートルほどの筒にプラスチック製の長さ12センチの矢を込める。
すぐには構えず、まず大きく息を吸いながら筒を持ったまま両手を上げ、背筋を伸ばす。
ゆっくりと息を吐きながら筒を下までおろす。
改めて息を吸いながら筒の先をくわえて両手で持ち、的に狙いを定めながら、ためた息を吐き出して矢を飛ばす。
「ろうそくの火を吹き消す要領で一気に息を吐き出してください」と高橋さん。
この一連の呼吸法がポイント。
矢をうまく飛ばすため大きく息を吸い、一気に吐くことで、腹式呼吸が自然に身につく。
体はそれほど動かさないが、息を吸ったり吐いたりしているうちに疲れてきて、命中率も落ちてくる。
「結構な運動量です。20発を吹けば約5キロメートルをウォーキングしたくらいのカロリーが消費される」と同協会会長の川西信祐氏はいう。
吹き矢の筒は、しっかりと口にくわえないと空気が漏れて、矢が飛ばない。
「自然に口やその周辺の筋肉のストレッチができる」と川西さん。
口元が引き締まって小顔になる効果も喜ばれているそうだ。
吹き矢の訓練をリハビリに活用して成果を上げている例もある。
静岡県富士市にある、いきいきリハビリテーション病院。ここで16歳のAさんは、毎週1回40分ほど、吹き矢を取り入れた
リハビリを受けている。
Aさんは脳腫瘍を患い、2度にわたって摘出手術を受けた。
その後遺症で片目がみえず、半身がまひし、すぐに眠気が襲い、リハビリの意欲にも欠ける状態だった。
昨年7月から作業療法の一環として「吹き矢呼吸訓練法」を開始。
最初は十分に飛ばない状態だったが、自宅での訓練の成果もあって次第に呼吸が深くなり、矢が飛ぶようになった。
傾眠傾向から改善され、視野機能もよくなった。
担当医である同病院の河合秀彦診療部長は「呼吸を整える訓練が効果をみせていることは明らか」という。
「肺活量や呼吸の能力が向上したわけではなく、効率のよい呼吸法をマスターした」とみている。
朝霧高原診療所(静岡県富士宮市)では、健康増進のための養生医療プログラムとして吹き矢による腹式呼吸訓練を取り入れている。
吹き矢の普及団体としては、競技に重点を置いた日本スポーツ吹矢協会などがある。
各団体とも地域に普及教室などを運営しており、未経験の人が始める際の手助けになる。
---以上、日本経済新聞より抜粋-----------------------------
いかがでしたでしょうか?
呼吸法の大切さを改めて確信できたのではないでしょうか?
遊びのような感覚で、知らず知らずのうちに健康増進やストレス解消、ダイエットなどにつながる呼吸法が身につくなど、嬉しい効果が得られるのであれば、近くに吹き矢教室があれば行ってみたくなりました。
私たちのフットセラピーでも呼吸法を重視していますので、こうした「吹き矢」のプログラムも積極的に取り入れても良いかもしれません。
将来的に検討していきたいと思います。
ということで、本日は、この辺で。
NPO法人 日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士