ぼくは行かない どこへも
ボヘミアンのようには…
気仙沼在住の千田基嗣の詩とエッセイ、読書の記録を随時掲載します。

遺伝子的な可能性?

2013-05-21 00:47:44 | エッセイ
 アメリカのなんとかいう女優が、遺伝子的に乳がんに罹患する可能性が相当高いとか言って、発症したわけでもないのに切除手術するとかいうニュースが流れていて、いやな感じだなと思った。非常にアメリカ的だな、と。もちろん、悪い意味で。
 その女優、もちろん、所得は高いわけだろうから、手術費用は問題ないだろうが、そういう手術もカヴァーするような保険に入っていたのかもしれないしとか、とてもアメリカ的な選択だなと。
 アメリカの行きすぎた合理主義の賜物なのだろう。80%もの確率であれば、ここはぜひ、決断すべきだとか。とても、いやな感じだ。病気でもない体にメスを入れる。
そんなことは、プロテスタントかカトリックか、あるいはまた別のなのか、定かではないが神様がお許しになるのだろうか?恐らく、日本の神様は許さないに違いない。
 とか言っているうちに、何かその特定の遺伝子について、裁判沙汰になっているとかいうニュースも。やれやれ。
 裁判の一方が、自らを有利にするために、高名な女優を雇った、のか、無償でお願いしたのか、詳しいことは分からないが、純粋に健康のためとか、すでに何人かいるのだろう子どもの健全な養育のためにとかいうことではない、ということは明らかになってしまったのではないだろうか。
 アメリカの裁判、っていうのも、とても「いやあな感じ」のすることばのひとつだな。
 日本は、アメリカのこういう行き過ぎた合理主義とか功利主義とかに毒されてはいけないと思う。

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