世界はキラキラおもちゃ箱・2

わたしはてんこ。少々自閉傾向のある詩人です。わたしの仕事は、神様が世界中に隠した、キラキラおもちゃを探すこと。

ケバルライ⑦

2018-08-05 04:11:02 | 風紋


「ケバルライ」
「なんだ」
「あなたの仕事はここで一旦終わりだ。もうわかっているだろう」
「ああ」

アシメックは涙を流した。わかった。別れの時が来たのだ。あれらと、別れなければいけない時が来たのだ。声は言った。

「永久の別れではない」
「そうとも」
「また会える。新しい命をもって、またあれらと会える時が来る」
「わかっている」

アシメックは後ろを振り向いた。そこに、大きな翼をもつ神カシワナカがいた。いや、それはカシワナカではなかった。アシメックは驚いた。しかしその次に、あふれるようななつかしさが湧いてきた。

「ああ、なんだ、……あなただったのか」
とアシメックは言った。

夢はそこで終わった。



ジャンル:
小説
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