世界はキラキラおもちゃ箱・2

わたしはてんこ。少々自閉傾向のある詩人です。わたしの仕事は、神様が世界中に隠した、キラキラおもちゃを探すこと。

笑うサスキア

2016-03-31 07:19:47 | 霧の風景


レンブラント・ファン・レイン、17世紀ネーデルラント、バロック。

この女性像は、ひねくれた若い人類の特徴をよく表している。勉強の遅れた魂は、時にこういう表情をする。子供のような顔だが、微笑みの中に、嫉妬と復讐の炎が燃えている。二十代だというのに、まるで老女のように見える。これは弱い者が住む暗黒の心の世界を象徴する絵である。この女性は相当に自分が苦しいのだ。だから他人を見る目が異様に深い。モデルは画家の若くして死んだ妻である。どういう女性であったかを、資料から推測することは難しいが、絵を見る限りにおいて、画家は多少なりとも、この女性に恐怖を感じていたようだ。





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