世界はキラキラおもちゃ箱・2

わたしはてんこ。少々自閉傾向のある詩人です。わたしの仕事は、神様が世界中に隠した、キラキラおもちゃを探すこと。

じぶんがだいすき

2007-12-06 09:33:36 | 珈琲の海

今日のは、次男が去年制作した、油粘土製の「ブルマイスター」です。某ゲームに出てくるクワガタムシだそうです。去年までは、たいそう流行っていましたね。

今年の誕生日に、小さなゲーム機をプレゼントしましたが、一通り遊んだあと、もう飽きたらしく、弟に貸しっぱなしにしています。ゲーム自体が、おもしろくなくなってきてるみたいです。

わたし自身が、ゲームをあまり好きではなかったので、長いことこどもに買い与えていませんでした。長男がゲーム機を手に入れたのは、中学になってからです。それで、それまでの鬱憤をはらすかのように、ゲームに夢中になっていましたが、今はそうでもないみたい。

時々、長男が、画面の中のほそっこいハリネズミを、器用に操っているのを見て楽しんだりしてます。子供がおもしろがっているのは、楽しいですね。変なおじさんがでてきたり、こわそうな怪獣が出てきたりします。

けれども、ゲームの中の動物や人物の、きつい色彩が好きではないので、すぐに見るのをやめて離れてしまいます。ゲームの中の人間は、マネキンのように完璧な美形にしあげられているのですが、まるでゾンビみたいで好きではないんです。死んでるのに動いてるという感じがするんです。

自分の手で描いた人物は、紙の中の平面でも、どこか生きているという感じがします。魂の一部がそこに移りこんでいるかのように、見るたびに違って見える。とまっているのに、動いている。ゲームの中の人物と、逆ですね。

ゲームの中の絵でも、そういう感じはあるかな? 今のところ見たことはないですが、正直なところ、創造性の高い魂は、いつしか、きついゲームの世界にはあきてきはじめるようですよ。

次男も、粘土をいじってるほうがよほど面白そうです。器用に怪獣やドラゴンをいっぱい作っています。

おもしろいゲームはいっぱいあるみたいですけど、実在の世界のほうが面白いって、いつか気づいてきますよ。ゲームの中のキャラよりも、この自分のほうが面白い。手ごたえが違う。爆発的に、機能が違いすぎる。やれることが違う。

昨日は、ボランティアのメンバーで、学校に集まって、来週やるブラックパネルシアターの練習をしてきました。ほとんどひきこもり状態でも、小学校でやる読み聞かせボランティアの活動には、必ず出かけています。みんなで一生懸命やることがおもしろい。

体を動かすと、ほんとはすぐ息があがってしまうのですが、パネルの横に座って、できるだけ動きを少なくするようにしながら、やりました。楽しかったので、疲れはほとんど感じていませんでしたが、午後に、ふとんに横になると、しばらくぶりに暴睡してしまいました。体は正直ですね。

ここのところ、夜もほとんどねむれなかったのです。

自分の心と体にいいことは、やっぱり、一番自分の好きなことをすることですね。

子供たちにも、いつかわかってほしい。

ゲームの世界よりも、おもしろいことが、この世界にはいっぱいありますよ。

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