王様の耳はロバの耳

たったひとりの叫びでも、そのうち風にのって広がれば・・・

安保法案:これが安倍政府の本質だ

2015-07-15 22:12:16 | 戦争法案
「戦争法案」は、“予定通り”衆議院安保法制特別委員会において採決が行なわれ可決された。
各テレビ局は中継を交え、新聞各紙はWebで一斉に報じた。
そして法案は、明日の本会議採決を経て参議院に送られる見込みだ。

これで政府与党の「やり方」がはっきりとした。
天上天下唯我独尊、傍若無人、冷酷非情、極悪非道。言葉の限りをつくしてもつくしきれないかもしれない。ただ、それが彼らの本質だということだ。







安保法案が与党単独で可決 衆院・特別委員会(FNN 15/07/15)


安全保障関連法案 怒号が飛び交う中、与党の賛成多数で可決(FNN 15/07/15)


戦争法案 赤嶺議員の質問/強行採決(日本共産党)

強行採決の様子は、赤嶺議員の質問の後、動画最後の5分。25:25あたりから

安保関連法案 大荒れの中、与党単独の賛成多数で可決(FNN 15/07/15)


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《関連記事》
「安保法案 衆院特別委で可決」(NHK 7月15日 12時28分)
「安保法案:支持なき強行に怒り 衆院特別委で可決」(毎日新聞 7月15日 13時34分)
>「野党は欠席」との観測もあった委員会には結局、全野党が出席し、定刻の午前9時にスタートした。
>「強行採決するんですか?」。民主党の長妻昭代表代行が質問でそう切り出すと議場の空気は一変する。
>野党席から「ナチスのようだ!」「うそをつくな!」と怒号が飛んだ。委員席の後ろの議員傍聴席は満席。立ち見の議員もいる。
>騒然とした雰囲気のまま最後の質問者、赤嶺政賢議員(共産)が審議続行を求める動議を提出。しかし、浜田靖一委員長は「起立少数」と即座に宣言、審議は打ち切られた。
>野党議員は委員長席に殺到し「安倍政治を許さない」「強行採決反対!!」とプラカードを掲げて抗議。しかし、数の力にはかなわず、怒号の中で与党議員の起立で法案は可決された。


プラカードを掲げ、テレビカメラを意識する野党(主に民主党)国会議員の姿や、辻本議員の「お願い、やめてください!」の叫びに、それをパフォーマンスだと見る向きもあるだろう。
今日に至っての浜田委員長による採決、国会議員の「反対!反対!」のシュプレヒコールまでをひっくるめて「予定調和」だと見る向きもあるかもしれない。つまりはシナリオ通りであると。
だがそれは、経過における一つの結果論でしかない。民主党の岡田代表曰く、「やれることをやった」のだと。
そう、斯くも「数の力には敵わない。数の前には無力だ」ということをまざまざと見せ付けられた瞬間でもあった。


しかし、明白に「国民の支持や理解が得られていない」のにもかかわらず、強行するという暴挙。
採決の前、締めくくりの総括質疑で、安倍総理は「まだ、国民の理解が進んでいないのも事実だ」と認めた。
以前、自民党の佐藤勉国対委員長は7日の記者会見で、「皆さん(報道陣)も含めて、全て理解するなんてことはちょっと不可能だと思う」と述べていた。
また、昨日は石破茂地方創生担当相が、報道各社の世論調査では国民の理解が進んでいない実態を指摘され「あの数字を見て、理解が進んできたと言い切る自信は、私にはあまりございません」と語った。
更に、公明党の幹部が、「これ以上やっても法案への理解は深まらないし、政権の支持率もやればやるほど落ちる」と話したという(朝日新聞より)。
だったらやめろ! それが筋というものだ。

だが『理解』って何だ?

いみじくも、昨日東京日比谷野外音楽堂で開かれた「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」が主催する反対集会で、民主党の枝野幸男幹事長があいさつで言っていたが、正しくは『国民が理解するに従って反対が増えている』ということなのであって、『理解』していないということでは決してない。

『理解』は『了解』とは違う。

改めて「理解」の意味を調べてみると、「物事の道理を悟り、知ること。また意味・内容をのみこむこと。」とある。
「了解」を見てみれば、「物事の内容や事情を理解して承認すること。」とある。

国民一人ひとりが身に迫った問題だとして興味を持ち、徐々に「戦争法案」の内容に対する理解は深まっている。それ故に「反対」しているのである。「理解していない」のではなく、どうにも「承認」できないのである。
その意味では確かに安倍らの言う「理解」には程遠く、おそらくは永遠に国民に理解が及ぶことはないだろう。

とにかく言えることは、ただでさえ安倍政府は支持を失いつつあったことに加え、これで更に大きく信頼を損ない、権威も何も失墜したということだ。もうおいそれと信頼は回復しないだろう。
すっかりイケイケ応援団に成り下がってしまった一方の公明党。あの創価学会でさえいい加減愛想を尽かすはずだ。

いずれにせよ、政府与党は国民感情を尚更に逆撫でし、国民の怒りを尚一層増幅させたに過ぎない。こうなると最早、政府が国民に喧嘩を売っているに等しいと言わざるを得ないだろう。こうしてはっきりとした以上、徹底的に糾弾して「戦争法案」の廃案はもとより、何としても安倍政府、自民党、公明党を退陣に追い込むしかない。もう彼らは「日本の政府」を騙る資格はないだろう。

* * * * *

昨日の集会は、これから改めての運動における前哨戦かもしれない。
今日の「強行採決」により、この国民パワーは今後何倍にも膨れ上がるはずである。



2015.07.14 戦争法案廃案!強行採決反対!7.14大集会&国会請願デモ(Fullバージョン)

まずは、「制服向上委員会」のライブからお楽しみを(笑)。(歌唱楽曲「第九」「Ohズサンナ」「­歌う場所があれば」)

《関連記事》
「安保法案:「戦争させない」2万人超が反対集会」(毎日新聞 7月14日)
「「強行採決、絶対反対」 安保法案巡り、東京などで集会」(朝日新聞 7月15日)
「戦争法案 採決許さない 国会包む2万人の熱気 東京・日比谷 「戦争する国」絶対反対」(しんぶん赤旗 7月15日)


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1 コメント

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声なき声 (桂)
2015-09-19 20:31:32
シールズだかフールズだか山本太郎と愉快な仲間達だか知らないけどそんな物には負けないで安部首相はどうか真っ当な日本人の声なき声をしっかり聴き、真っ当な安全保障政策を行って欲しいのです。

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