Cafe de MOSSA

気が向いたときだけぼちぼちと日記のようなものを。
最近食べ物日記になっている気がしないでもない...。

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神々の山嶺

2005-03-18 06:19:02 | books
一気に読んでしまった。
しかも下巻後半は号泣しながら...。
目をつぶると光景が目に浮かぶほどの圧倒的な描写と、
練りこまれたストーリーが胸をえぐりっぱなし。

昔から冬山登山する奴はただの馬鹿だくらいに思ってた。
何で死ぬ危険を犯してそんなことをするんだろうと。
捜索隊に金かけさせて、それ以前に自分で膨大な金かけてまで。

「そこに山があるからだ」

よく耳にする言葉だ。
意味はわかる。でも身体ではわからない言葉。

ストイックにピークを目指す。
日本でぼんやり生きているボクには真似できないし、
真似をしたいとも思わない。

でも馬鹿みたいにかっこいい。

「そこに山があるからだ」

読み終えた今なら少し登山家の気持ちが解る気がする。

★★★★★(星5つ)


サブイボ部分を一部抜粋。
--
いいか。
やすむな。
やすむなんておれはゆるさないぞ。
ゆるさない。
やすむときは死ぬときだ。
生きているあいだはやすまない。
やすまない。
おれが、おれにやくそくできるただひとつのこと。
やすまない。
あしが動かなければ手であるけ。
てがうごかなければゆびでゆけ。
ゆびがうごかなければ歯で雪をゆきをかみながらあるけ。
はもだめになったら、目であるけ。
目でゆけ。
目でゆくんだ。
めでにらみながらめであるけ。
めでもだめだったらそれでもなんでもかんでもどうしようもなくなったらほんとうにほんとうのほんとうにどうしようもなくなったらほんとうにほんとうにほんとうにほんとうのほんとうにどうしようもなくほんとうにだめだったらほんとうにだめだったらほんとうに、もう、こんかぎりあるこうとしてもうだめだったらほんとうにだめだったらだめだったらほんとうにもううごけなくなってうごけなくなくなったら---
思え。
ありったけのこころでおもえ。

想え---
--


この魂が震える名著を教えてくれたSGW氏に感謝。
そしてここ読んでくれた人、マジで読め。

--
神々の山嶺
夢枕 獏

sgwノセカイ
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7 コメント

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「神々の山嶺」 (よっちゃん)
2005-03-18 13:09:03
夢枕漠がこういう作品を作れることに驚きながら読んだものでした。ある意味でアナーキーな、また独りよがりな生き方なのですが、大自然に命をかけたそれ一筋の男に魅了させられました。最近の文学賞作品がぐちぐちした男を書いてばかりいるのに腹を立てたてたくなります。

大自然の倫理と向き合うぐっとくる男の生き方で印象的であった熊谷達也『邂逅の森』(昨年の直木賞)もおすすめです。
Re:「神々の山嶺」 (MOSSA)
2005-03-18 13:20:28
コメントありがとうございます。

久しぶりに清々しく読めた小説でした。

「日記風雑読書きなぐり」も偶然見つけたBlogだったんですが、膨大なデータベースに驚きました。

リコメンド頂いた「邂逅の森」も読んでみます。

そしてまたトラバさせていただきますね。
tbサンキュです (dayan)
2005-03-19 05:02:26
TBありがとうございます。

ネパールでは5000m以下は山歩き(トレッキング)で

それ以上が登山って分類されています。

まだ山歩きの域を出ませんが、あの頂を見たら最後・・・

いつかは、きっとあそこへって思ってしまうのです。

カテゴリー→

山科山岳会であの頂をみながら獏ワールドをお楽しみください。

キレイな写真ですね (MOSSA)
2005-03-22 14:34:56
日本国内では全部トレッキングになっちゃうますね。

8000mが普通の国の人の感覚って違いますな。



またこの本は読み返すことになると思います。

いい写真をありがとうございます。
3月のネタなのに今さらスミマセン… (かむかむわんわん)
2005-08-15 23:49:33
実はジブンのジンセーをプチ変えた作品でして。

ちょうど読んでから一周年記念だったものですから、本日、今さらながら熱くアップしてしまいました。

熱くなりついでに「神々の…」で検索しましたならば…同じく熱くなっていらっしゃる方がいたので、思わずトラックバックさせていただいた次第です!



>馬鹿みたいにかっこいい。



ほんと、それしかない、って感じ。

かっこいいんだけど、それが「馬鹿みたいに」なんですよね(笑)

食べ物日記、面白いですね。

また、寄せていただきます~
最近更新サボってまして...。 (MOSSA)
2005-08-17 19:12:42
コメントありがとうございます。

正直ここまで熱く読んだ小説ってあまりなかったですから。

こちらもTBさせていただきます。

またよろしくです。
 (株なでしこ)
2008-09-06 12:47:42
はじめまして、私もやっと読むことができました。
登山小説は初めてでしたが、とっても面白く読むことが出来ました。
登山小説を読み漁って行きたくなっちゃいました。
またお勧めの本があったら紹介して下さい。

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