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人は見たものを信念で捻じ曲げてしまう
【コーチングで世界を創造する】杉本ワークスの杉本浩章です。
人は、人によって、まったく違う世界を見ています。
ふたりの人がいて、並んで同じ景色を見ていても、見えているものはまったく違います。
目の前に車が通って、車好きの人はこの車はどこどこのメーカーで、どういった種類や年式で、性能がどうとか、オプションにこんなのがあるとか、この部分がオリジナルで特徴的だとか、色々なことが瞬時に頭の中を駆け巡ります。
それは車の知識がその人には大量にあるからですが、より本質的に言えば、その人にとって車は「重要なもの」だからです。
車に興味がない人、車が重要でない人にとっては、目の前に車が通っても、車が通ったくらいは思うかもしれませんが、車がどうとか考えませんし、そもそも車が見えていない可能性があります。
人は、自分にとって重要なものしか認識しません。それがマインドの仕組みだからです。
だから同じ景色を同じ角度で見ていても、見えているもの、感じていることは、人によってまったく異なります。
どうしてそのような仕組みがマインドにあるかというと、そのような仕組みにしないと、脳がパンクするからです。目に入った情報、耳で聞いた情報などすべてを脳が認識し、判断していたら、きりがありません。大変なことになってしまいます。
そうならないように、人は、自分の信念やセルフイメージに沿って、自分にとって重要なものを選り分け、知覚し、判断しています。
そうしたフィルターシステムが、人間の脳には生得的に備わっています。それを「RAS(ラス)」といいます。「Reticular Activating System」の略ですが、日本語で「網様体賦活系(もうようたいふかつけい)」という訳語がついています。脳を網目のように覆っていて、脳の全部位を選択的に活性化(やフィルタリング)するネットワークシステムであることから、このような名前がつけられています。
よく、恋人同士や家族間の話し合いの中で、「どうして私の言ってることが分かってくれないの」などという言葉が聞かれると思いますが、それは分からないというより、その人にとって重要ではないからです。RASがフィルタリングしてしまっているせいです。
人間のマインドの仕組みから考えると、ごくごく自然なことと考えられます。
物事の重要性は、人によって違うのです。自身のセルフイメージに合致したものは重要なものと判断され、合致しないものはRASによってフィルタリングされます。
お金を貯めることに重要性を感じている人は、お金を使うことや趣味などに重要性をあまり置かないし、逆に、人生を謳歌したり趣味を満喫したい人は、お金を貯めることへの重要性の評価が無意識に下がります。分かりやすく言えば、重要性の評価基準、つまりは優先順位が異なるということです。
見えているもの、感じている世界が人によってまったく異なるのですから、人間同士、意見が異なるのも当たり前のことと思えるようになってくると思います。
そしてそれは、セルフイメージによって決まっているということ。より正確に言えば、認識のパターンである「信念体系:ビリーフシステム(Belief System)」によって決定されています。
人には意識的、無意識的にかかわらず、その人固有の認識パターンが脳内にはあります。主に、前頭前野(脳の前側部分)にあると考えられています。
こういったときはこういう判断をする、行動にでるという行動パターンが脳内には無数に蓄積されているのです。無意識に判断した、体が勝手に動いてしまったという経験は誰にもありますが、ビリーフシステムによるものです。
「ビリーフシステム」はコーチング用語ですが、認知科学では「内部表現」にあたります。
内部表現とは、その人が脳内で認識している世界、宇宙の在り方そのものです。
人には、その人それぞれの宇宙が目の前に広がっています。それは、さきほどのRASの働きを考えれば、理解して頂けると思います。
脳という存在は、よくよく考えてみると、頭がい骨の中に幽閉されている独立器官です。それが、神経という信号伝達組織によって、外の世界や他の臓器と接続されているだけです。厳密には、ホルモンなどによる伝達経路もありますが。
こうしてみると、私たちは日々、色んなものに触れたり、感じたり、臨場感をもっていますが、それはすべて、神経を通したアナログ信号を数ある感覚器から受け取って、脳が臨場感を感じるように処理をしているだけというシンプルな構図が見えてきます。
この感覚でとらえるならば、わたしたちが見えている現実世界は、幻想であるという考え方も頷けます。
どのような世界が目の前にあろうとも、それはすべて感覚器を通して受け取った単なるアナログ信号にすぎません。それが脳という独立器官に入力されているだけです。
単なるアナログ信号である以上、脳内ではいくらでも変更処理が可能ということです。世界は、内部表現によって、いくらでも自在に変化しうるということでもあります。
こういった認知の仕方やカラクリをつきつめると、私たちが人生を変えたければ、目の前の世界や宇宙を変えるには、「内部表現を書き換える」しかありません。
世界には様々な、内部表現書き換え技術が存在します。自己啓発にはじまり、気功や催眠療法なども、もちろんその範疇です。その中でも、「コーチング」は特に、安全かつ効果的で、悪用のリスクもなく、万人向きであると言えるでしょう。
人は見たものを信念で捻じ曲げてしまう
【コーチングで世界を創造する】杉本ワークスの杉本浩章です。
人は、人によって、まったく違う世界を見ています。
ふたりの人がいて、並んで同じ景色を見ていても、見えているものはまったく違います。
目の前に車が通って、車好きの人はこの車はどこどこのメーカーで、どういった種類や年式で、性能がどうとか、オプションにこんなのがあるとか、この部分がオリジナルで特徴的だとか、色々なことが瞬時に頭の中を駆け巡ります。
それは車の知識がその人には大量にあるからですが、より本質的に言えば、その人にとって車は「重要なもの」だからです。
車に興味がない人、車が重要でない人にとっては、目の前に車が通っても、車が通ったくらいは思うかもしれませんが、車がどうとか考えませんし、そもそも車が見えていない可能性があります。
人は、自分にとって重要なものしか認識しません。それがマインドの仕組みだからです。
だから同じ景色を同じ角度で見ていても、見えているもの、感じていることは、人によってまったく異なります。
どうしてそのような仕組みがマインドにあるかというと、そのような仕組みにしないと、脳がパンクするからです。目に入った情報、耳で聞いた情報などすべてを脳が認識し、判断していたら、きりがありません。大変なことになってしまいます。
そうならないように、人は、自分の信念やセルフイメージに沿って、自分にとって重要なものを選り分け、知覚し、判断しています。
そうしたフィルターシステムが、人間の脳には生得的に備わっています。それを「RAS(ラス)」といいます。「Reticular Activating System」の略ですが、日本語で「網様体賦活系(もうようたいふかつけい)」という訳語がついています。脳を網目のように覆っていて、脳の全部位を選択的に活性化(やフィルタリング)するネットワークシステムであることから、このような名前がつけられています。
よく、恋人同士や家族間の話し合いの中で、「どうして私の言ってることが分かってくれないの」などという言葉が聞かれると思いますが、それは分からないというより、その人にとって重要ではないからです。RASがフィルタリングしてしまっているせいです。
人間のマインドの仕組みから考えると、ごくごく自然なことと考えられます。
物事の重要性は、人によって違うのです。自身のセルフイメージに合致したものは重要なものと判断され、合致しないものはRASによってフィルタリングされます。
お金を貯めることに重要性を感じている人は、お金を使うことや趣味などに重要性をあまり置かないし、逆に、人生を謳歌したり趣味を満喫したい人は、お金を貯めることへの重要性の評価が無意識に下がります。分かりやすく言えば、重要性の評価基準、つまりは優先順位が異なるということです。
見えているもの、感じている世界が人によってまったく異なるのですから、人間同士、意見が異なるのも当たり前のことと思えるようになってくると思います。
そしてそれは、セルフイメージによって決まっているということ。より正確に言えば、認識のパターンである「信念体系:ビリーフシステム(Belief System)」によって決定されています。
人には意識的、無意識的にかかわらず、その人固有の認識パターンが脳内にはあります。主に、前頭前野(脳の前側部分)にあると考えられています。
こういったときはこういう判断をする、行動にでるという行動パターンが脳内には無数に蓄積されているのです。無意識に判断した、体が勝手に動いてしまったという経験は誰にもありますが、ビリーフシステムによるものです。
「ビリーフシステム」はコーチング用語ですが、認知科学では「内部表現」にあたります。
内部表現とは、その人が脳内で認識している世界、宇宙の在り方そのものです。
人には、その人それぞれの宇宙が目の前に広がっています。それは、さきほどのRASの働きを考えれば、理解して頂けると思います。
脳という存在は、よくよく考えてみると、頭がい骨の中に幽閉されている独立器官です。それが、神経という信号伝達組織によって、外の世界や他の臓器と接続されているだけです。厳密には、ホルモンなどによる伝達経路もありますが。
こうしてみると、私たちは日々、色んなものに触れたり、感じたり、臨場感をもっていますが、それはすべて、神経を通したアナログ信号を数ある感覚器から受け取って、脳が臨場感を感じるように処理をしているだけというシンプルな構図が見えてきます。
この感覚でとらえるならば、わたしたちが見えている現実世界は、幻想であるという考え方も頷けます。
どのような世界が目の前にあろうとも、それはすべて感覚器を通して受け取った単なるアナログ信号にすぎません。それが脳という独立器官に入力されているだけです。
単なるアナログ信号である以上、脳内ではいくらでも変更処理が可能ということです。世界は、内部表現によって、いくらでも自在に変化しうるということでもあります。
こういった認知の仕方やカラクリをつきつめると、私たちが人生を変えたければ、目の前の世界や宇宙を変えるには、「内部表現を書き換える」しかありません。
世界には様々な、内部表現書き換え技術が存在します。自己啓発にはじまり、気功や催眠療法なども、もちろんその範疇です。その中でも、「コーチング」は特に、安全かつ効果的で、悪用のリスクもなく、万人向きであると言えるでしょう。