思想家ハラミッタの面白ブログ

主客合一の音楽体験をもとに世界を語ってます。

動く細胞と場のクロストークによる秩序の生成 

2015-01-07 16:34:46 | Weblog
http://sci-tech.ksc.kwansei.ac.jp/d_biosci/cross-talk/jpn/outline/background.html

培養下におかれた細胞が不規則な運動を繰り返すことに窺えるように、細胞には「動く」という本質的な性質が備わっています。そして、細胞の動きの確率論的な特性は「ゆらぎ」として捉えることができます。本来自由でゆらぎがちな細胞の動きは、しかし、組織・器官など多細胞による機能システム成立の例においては、じつに秩序だった状態へとまとめ上げられています。このことは、動く細胞とそれを囲む「場」との対話が、ゆらぎを内包する細胞の動きにある種の「拘束」を与え、「秩序」へと向かわせる可能性を考えさせます。一方、粘菌に見られるように、細胞のゆらぎが障害物回避策として役立つと解釈できる例があります。これは、ロバストに「組織」を作る上でむしろ個々のゆらぎ(間違える性質)を積極的に活用している可能性を示唆します。

このように、「ゆらぎ」と「秩序」という見かけでは相反した性質が、細胞・組織・器官など機能システムの成立過程において、「折り合う」ようです。そこで、ぜひそのからくりを解明したいという意欲をそそられます。なぜならば、この「折り合い」を研究することは、ある次元の事象・要素が高次の階層へと構築的に向かう仕組みに普遍的な「本質」を理解することに通じると思えるからです。「秩序」の完成に向けて、個々の分子(細胞)が「ゆらぎ」を活用して細胞(組織)という一つ上の階層を生み(「自己組織化」)、さらにそれは周囲の「場」との連携によって器官というさらに高次な階層を築くと考えられますが、そうした現象群において用いられるきわめて重要な原理を、この「動き・ゆらぎ」と「秩序」の合間を研究することで見いだすことができると期待できるからです。

本領域では、細胞の動きの自由度ないし「場」からの拘束度に関してさまざまなレベルに位置する研究者が、以上の観点を共有して新たに集います。そして、「ゆらぎつつ動く」構成要素の「場とのクロストーク」を通じた「秩序」獲得、すなわち分子・細胞・組織・器官という階層上昇の全体像の理解を深めることをめざします。
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自己組織化 (nakamura3104)
2015-01-07 18:46:23
プリゴジンの自己組織化の本を何冊か持っていますが、なかなか頭に入らないなと思っていましたが、その原因は自己組織化は秩序の生成を計算で示しますが、「主体」が不在なのにあることが分かってきました。

 自己組織化は「主体」不在な理論なのです。従って機械論の範囲に含まれる理論なのです。

 私は「主体」が秩序を産むメカニズムを解明したいと思っています。それはヘーゲル弁証法の数式化と思っています。

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