畑のつぶやき

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食、農への思い

一日目

2017-02-12 16:58:41 | 農作業

2月12日(日) 

味噌つくりの一日目。今日の予定は、我が家の大豆13kgと、地元の友人の11kg。久しぶりに、6時前に起床する。6時には、火をつける予定なので、まだ暗い外に出る。ものすごい寒さだ。すぐに失敗したと気づいた。昨日の朝は冷えるというので、元栓を閉め、外流しの蛇口を開けておいた。昨晩は、予報によると、最低気温は少し上がるようだったので、凍結予防をしなかった。案の定、外流しの蛇口は、ハンドルが回らない。

まあ、陽が出ると溶けるだろうくらいの気持ちで、釜戸に薪をくべ、火をつける。井桁に組んだ太い薪の間に、焚き付け用の小枝と丸めた紙を突っ込んでマッチをする。細い枝は良く乾いているからすぐに燃え上がり、本命の薪に燃え移る。一つの窯がしっかり燃えてから次の窯に。今度は、火を移せばよい。すぐに順調に燃える。最初のうちは、窯から離れずにしっかり火の番。どんどん薪をくべガンガン燃す。30分もしないで、湯気が上がり木蓋の上の雨粒の氷も解け始める。

次第に明るくなり、太陽も顔を出す。しかし、気温は一向に上がらない。7時前には、釜の中のお湯は沸騰始める。ここまで来たら、火は、ちょろちょろ燃えて、静かに沸騰し続けるほどを保つのが理想。火が強すぎると、湯が湧きたち、釜からあふれる。大豆も一緒にこぼれてしまう。程よい太さの薪を適宜くべて、燃え具合を調整する。釜戸の前につきっきりでなくてよい。

家に入り朝の仕事。新聞を読みながら、コーヒーを飲んだり、洗濯したり。時々外に出て、火の様子を見て、釜の中の水の具合も点検する。大豆が完全に湯から出ては良くない。ひたひたぐらいを保つよう、刺し水をする。外は水が出ないから、大きな薬缶で、水を汲んで出る。地面の水たまりは、凍って、がちがちだったけど、次第に溶けて、ぐちゃぐちゃになってくる。しかし、蛇口はまだ凍ったまま。

9時近くなる。順調に燃え続ける釜の中で、大豆はかなり柔らかになる。10時ころから予定していた作業は早まりそうだ。しかし、水が出ないので、作業用のポリタルや、ポリザルは洗えない。友人たちも到着する。部屋のストーブの上の夜間からお湯をもらい、タオルを浸し、熱々を蛇口に巻き付ける。凍結を溶かし、ようやく、水を使えるようにして、道具を洗い、作業を始める。9時半過ぎだった。

味噌つくりを経験してみたいと、野菜のお客さんも参加して、作業は順調。我が家の味噌仕込みも終えたのは、ちょうど、昼のチャイムが鳴るころ。今日は、朝の寒さ、凍結と、庭のぐちゃぐちゃがなければ、風もなく、穏やかな晴天は、最高だった。

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