畑のつぶやき

畑や田んぼの作物の生育や農作業の報告
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田畑を取り巻く自然の移ろいの描写
食、農への思い

芽出

2009-03-09 21:36:14 | 米作り
3月9日(月)  のち 

日中は、薄日も射す。夕方、降り始める。
種籾の芽出し。21日から、水に浸しておいた、種籾。たっぷりと水を吸っている。(水に浸しておくことを、目覚ましと云う) この種籾に、適度の温度と、十分な酸素を与えるとと、生命活動を始める。 もみ殻の中の、玄米。その胚芽部分が活動をはじめ、芽と根となって、もみ殻を破って、出てくる。発芽、発根だ。
今まで、休眠していた、米が、水、酸素、温度の、三つの条件が満たされ、命を蘇らせる、瞬間だ。しかし、種まきは、機械で行う。芽や、根が出過ぎると、播種には不適だし、傷つけてしまう。だから、籾を突き破る直前の状態で、ストップさせる。これを、鳩胸状態という。籾の胚芽部分が芽や根となるに充分に、細胞分裂し膨らんだ様を、ハトの胸になぞらえて、そう云う。手播きの時なら、少し発芽する位にしたし、その方が、その後の生育も良かった。機械の場合は、発芽する前の、鳩胸で止めたい。
結構、デリケートなもんだ。農業って。
で、今日は、種籾を水からあげ、ハウス内で、保温する。今日はあいにくの曇りなので、容器の底に、沸かしたお湯を入れて、暖を取るようにした。すのこを敷いて、種籾を並べ、ポリシートを被せる。温床用の電熱線のスイッチを入れ、約二日位で、鳩胸になるだろう。



苗代にポリシートを張り、完成させる。



その後、苗箱を準備し、ハウス内に運んでおく。と云っても、昨年、田植え後、洗って片付けなかったので、一年ぶりの、洗浄、片付けと、同じ仕事で、済ませてしまう。
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