畑のつぶやき

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田畑を取り巻く自然の移ろいの描写
食、農への思い

賞味期限

2007-12-08 19:52:00 | 食、農への思い
今日は  たり  たり

最近、食べ物について、何かと問題がニュースにならない日はない。その全てが加工された食品といってよい。そして、ほとんどが、加工業者のモラルのなさ、経済性重視に原因を見ているようだ。食べ物の大元を生産していると自負している農業者から見ると、なんともおかしいと思えることが多くある。
そのひとつが、賞味期限の問題である。私たちは、タマゴと野菜の一部を自然食品店に納入している。幸いにして、野菜は賞味期限は要求されない。しかし、タマゴには要求される。最初のころはなかったと思うが、2年位前から要求された。
賞味期限とは、(製造者が安全性や味・風味等の品質が維持されると保証する期限を示す日時)だそうだ。タマゴの消費期限はどうすればよいだろうと、悩んだ。直販でなく卸をしている友人に聞いたりして、おおむね2週間位と教わりそのようにした。
でも何かふに落ちない。新しいタマゴは生タマゴで食べ、ちょと古くなったら火を通して食べる、というのが昔からの生活の知恵であったと思う。それは、農家も、消費者も同じだった。誰か第三者に、何時までは食べられますよ、などと決めてもらうのでなく、食べる人それぞれが、自分で決めていた、と思う。
消費者の立場からしたら、判断する基準がないと言われるかもしれない。私は製造(産卵)月日がよいと思う。かつてはそうだったのだから。
自分で食べるものを、自分で判断して、食べるという動物的本能を、賞味期限という表示に奪われてしまうなんて。そう思いませんか?

畑の野菜 ネギ


作業 出荷 ヤーコーン収穫
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2 コメント

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Unknown ()
2007-12-08 23:17:36
確かに。
既に珍しいとも感じなくなった連日のNews。
食に関する考え方や関心も様々な方向に。
先日Sから面白そうな
ドキュメンタリー映画を紹介された。
「いのちの食べかた」
かなり興味を引かれる内容。
食物産業のグローバルスタンダード
というものを見せてくれるらしい(笑)
見てみて面白ければまた薦めます。
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賞味期限 (みやび)
2008-01-03 22:51:08
実は現在とある大手ファミリーレストランの本部で購買の仕事に関わっています。しかも「食材チーム」です。

賞味期限だけでなく、異物混入や原産地/生産者表示まで 最近はとにかくいろいろうるさくて大変です。私自身、この手のニュースが流れるたびに何百という食材の調査を依頼せねばならず…。大切なことではあるけれど、不必要に神経質になるようマスコミがあおり立てているなぁ、と。

卵の賞味期限も変ですよね。だって、卵って生きてるからちゃんと保存すればかなり長期間普通に食べられますよ(私は1ヶ月近くOKだと思っております)。
その他の食材も、賞味期限(消費期限も)は目安であって、実際はにおいや色等で判断すべきだし、現実にはそうしている消費者の方が多いと思うのですが。
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