畑のつぶやき

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欠乏症

2017-03-03 18:52:14 | 農作業

3月3日(金)  ときどき 

午後は曇りがちになり、夕方には、パラパラある。

昨日夕方、家畜保健所から電話がある。雛の病理検査の中間報告が出たとのことで、簡単に説明を受けた。今日、午前中にその報告がてら、残る雛の採決をしたいとのことだった。まず、私たちが疑っていた、鶏脳脊髄炎の疑いはなく、ほかの感染症の様相はないとのこと。解剖の結果は、骨が柔らかく、生育していない。カルシウム欠乏の疑いがあるので、採決し、血中カルシウムを調べてみたいとのことだった。

連れ合いは出かけていて、帰りはかなり遅くなる予定だったので、とりあえず、メールを打っておいた。

カルシウム不足ということで、もしやと、その原因について、思い当たることはあったが、ニワトリの世話は、ほとんど連れ合いの担当。細かなことは、話を聞ける明日にして、床に就いた。

朝確認。原因がはっきりした。

20014年までは、友人の養鶏場から、ベースになる餌を譲ってもらっていた。そのベースをもとに、自家配合餌を作っていた。そのベースには、炭酸カルシウムが含まれていた。友人が養鶏をやめ、15年からは、農協から、トウモロコシ、大豆かす、蛎殻、魚粉など、単飼料を購入し配合していた。初生雛用の餌には、蛎殻を配合していないことが確認された。中火菜くらいからは、蛎殻を配合していたという。

もうこれで、原因ははっきりした。長年、ベースを使い続けていたことで、クズ米玄米とベースを配合して、育雛していた慣れから、カルシウムである牡蠣殻を配合することなく、育てた雛が、骨や嘴などが育つことなく、弱って死んでいっていることに、気づきもしなかった。その症状が、鶏脳脊髄炎とかなり、類似していたことから、疑うことすらなかった。14年、15年と中雛を導入。まったく問題なく育ち、元気でいること。この結果もはっきりしている。

早速に、保健所にも電話し、経過を説明する。とりあえずはうかがうとのことで、来てくれた獣医さんに資料提供し説明。因果関係がはっきり。決着はついた。

しかし、きちんと確認することなく、慣れのままに、育雛したことで、二度、小さな多くの命を失わせたこと、大いに反省。また、感染症が原因でないことに、保健所ともども、ほっとする。

24日には、また雛が入る。きちんと餌を計算し、失敗なく育てることで、償うしかない。

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