9月4日(火) ときどき いちじ
夜中に、いい雨があったようだ。3時ころ、乾燥機を見に行くと、庭には水溜りが出来ていた。その時間は、薄雲の向こうに、月がうっすらと見えるぐらいだったが。もう一眠りをして、目が覚めると、弱い雨音。また降り始めたようだ。急ぐ必要はないやと、6時近くまで、布団の中。雨は、6時過ぎには上がり、その後も、雨雲が通過する予報だ。刈れるとしても、午後からかと、ゆっくりとコーヒーを飲んだり。
乾燥籾の排出をして、貯蔵。田んぼには、10時をかなり回ってから出かける。降る気配はなくなり、すっかり晴れ上がった。昨日と違い、風があるので、露も早めに飛んでしまうだろう。11時ころから、刈り始める。タンクへの籾の溜まり具合で、家に向うから、昼飯は、時間外れに取ることになる。5時過ぎには、予定通りに刈り終える。乾燥機も一杯になる。我が家の稲刈も残り一日。この地域の田んぼも残す所、二割を切っただろう。黄金色に実る田んぼは、点々と残すだけとなった。
この時期、田んぼの表情は、目まぐるしく変化する。刈り取られた田んぼは、コンバインで細断された藁が多面を覆い、薄茶色の枯れ葉色になる。稲刈が終わった人や、年寄の手がある家は、乾燥した切藁に火を付ける。藁焼きの白い煙が上がり、田んぼはまっ黒に化粧する。しばらくすると、雨が降ったりすると、数日で、切株に緑色のヒコバエが芽を出す。藁焼きをした田んぼでも、いくらか遅れるが、イネの根はしっかり生きていて、緑色に代わってゆく。うっすらとした緑の田。、早生田などは、すっかり緑色に覆われている。もっと手の回る人は、トラクターを走らせ、ロータリー耕だ。「秋田をうなう」と云うが、もう来年の準備が始まる。
イネを作る人の個性そのままに、田んぼも様々な表情を見せてくれる。