日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

晩秋の大地を行く - モスバーガー留萌店

2015-09-23 13:42:41 | MOS
今回の活動ではMOSの出現頻度が高めです。留萌を出る前にMOSでお昼をいただきます。
札幌を除けば、道内のMOSの数はたかが知れており、道央以外ではなおさら密度が希薄になります。しかし、遠隔地のMOSであっても、名寄、稚内、網走、紋別など、郊外型商業施設の集積地にできた店舗は味気なく、はるばる訪ねる価値も大きく減じられます。その点、到達しづらく、なおかつ店の造りも個性的という点で、白眉といえるのがこの留萌店です。
赤看板時代としては比較的後期に開店したこちらの店舗ですが、店内は意外なほどに古きよき時代の面影を残しています。玄関を入ってすぐ左手に四組並んだ造り付けのテーブルとベンチシート、大理石で造ったレジカウンター、その脇にある持ち帰り客用のベンチ、さらにはダストボックスまで、何もかもが往年のままです。唯一惜しまれるのは、天井から下がった丸いランプシェードの電球がLEDに取り替えられていて、冷たい感じがしてしまうことだけでしょうか。
しかし、この店の真骨頂は往年のまま残る店内ではなく、むしろ店舗全体の造りにあるといってもよさそうです。正面に四角い平面を立て、そこから屋根をまっすぐ後退させるのは、昔も今もMOSの店舗の定番ながら、そのような見慣れた出で立ちとは明らかに違い、語弊を恐れずいうなら看板建築の商店のようにも見えます。ドライブスルーはなく、駐車場は店舗の脇の三台分と、それに接した縦列駐車の区画二台分のみ。と思ったところが、店舗の裏手に整備工場か何かかと思うような屋内の駐車場があり、そこから店内に直接入れる扉まで造られています。既にドライブスルーが常識化していた当時、あえてそうせずこのような構造にした理由は何だったのでしょうか。興味を引かれる店舗です。

モスバーガー留萌店
留萌市花園町4-1-1
0164-42-4000
700AM-2300PM
第1387号

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