日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

東北縦断花見の旅 2018 - 観音寺川

2018-04-21 13:55:41 | 東北
舟津浜から猪苗代湖を半周すると国道49号線に合流し、少し走ると猪苗代へ向かう県道が分岐します。その途中にあるのが観音寺川の桜並木です。
この桜並木も去年は大型連休の最初と最後を飾ってくれました。行きに五分咲きだった桜が、戻ったときにはあらかた散り終わっていたものの、一番絵になる枝垂桜がわずかとはいえ咲き残り、淡い夕日に染まっていたのでした。

最新の情報が正しければ今日にも満開と予想される一方、舟津浜が去年とほぼ同じ眺めだったことを考えると、見頃にはまだ早い可能性がわずかとはいえありました。しかして現地に乗り込むと結果は前者でした。下流から上流まで、ソメイヨシノが軒並み満開なのはもちろんのこと、駅前に咲く八重桜も満開です。しかも空には雲一つありません。去年は鶴ヶ城で空前絶後の見事な桜を眺めましたが、ここについていえば今回が空前絶後といってよいのではないでしょうか。
それはよいのですが人出も半端ではありません。満開、快晴の条件が揃ったこと自体初めてではないものの、今日の人出はそのときの比ではないような気がします。早咲きにより鶴ヶ城の花盛りが先週末に繰り上がった結果、あちらへ行くはずだった花見客がそのまま流れてきたかのようです。今日はよほどの早朝でもない限り取り付く島がなかったのでしょう。
こうなると長居は無用、枝垂桜に挨拶だけして切り上げたくなるところですが、一つだけ収穫がありました。川の流れが段差で小さな滝になったところへ、桜の枝が覆い被さるように伸びており、それを堤の上から切り取ると、川の流れを右下に、桜の枝を左上に置いた非対称の画が撮れたのです。河原にも堤にも橋の上にも見物客がひしめいて、どこにカメラを向けても通行人が映り込む中、試行錯誤を重ねた末の結果であり、まさしく怪我の功名でした。

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