日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

キャンプ総括 -用具編-

2014-11-19 23:07:22 | 旅日記
北陸を振り出しに北海道、東北、再び北陸と渡り歩き、先週末の房総で今季のキャンプは事実上の打ち止めとなりました。
街に泊まって酒場を巡る旅が定着して久しい中、今季に限ってキャンプを繰り返したそもそもの発端は、矯正治療の弊害で飲み食いに支障を来したことです。今年の秋が好天の連続で、絶好のキャンプ日和が多かったという事情もありました。キャンプ道具を大幅に拡充したのが、結果としては奏功したわけです。一区切りついたのを機に、今季のキャンプを振り返ってみます。

・テント
mont-bellの名作ムーンライト1型で今季も乗り切りました。とにかく狭いという定評のある1型ですが、遅くに着いて設営し、あとは晩酌して寝袋に潜り込むだけという流れ上、特に不自由を感じません。寝るためだけの空間と割り切るなら、この狭さがむしろちょうどよく、設営が簡単なのも上記の流れに合っています。自分にとってはまさに理想のテントというわけです。
加えて秀逸なのは、遠目にも一目で分かる、蛹のような形をした鮮やかな緑色の外観です。ドーム型に比べて室内が狭い、ソロテントにしては重い、緑のフライシートに虫が寄るといった定評こそあるものの、この個性的な出で立ちが何よりよいのです。

・寝袋
北海道の旅に備えて念のために調達したmont-bellの寝袋が、結果としては非常によい買物でした。人並み外れた暑がりには、従来使ってきた安物の封筒型で十分と思っていたはずが、いざマミー型を導入すると寝心地が段違いで、保温性についても絶妙だったのです。15度前後の夜は単独で使い、10度を切る寒い夜には封筒型を毛布代わりに併用することで、明け方に寒さで目が覚めるということが一切なくなりました。さすが国内一流メーカー製と感服した道具の一つです。

・マット
劇的な変化を感じた寝袋に対し、評判ほどの違いを感じなかったのがエアーマットです。銀マットとは全くの別物という評判を聞いていたはずが、少なくとも保温性に関する限り大差を感じませんでした。圧倒的に安価で取扱いが容易、空気漏れの心配も無用という点では、銀マットも捨てたものではないというのが実感です。もっともこれは、上記の通り寝袋の効果が絶大で、マットの効果が相対的に目立たないという事情にもよります。

・枕
実売価格千円台というColemanの枕で、そば殻、真綿などと比べては元も子もないとはいえ、着替えの袋で代用するのとは大違いであり、キャンプには必要にして十分でした。

・ペグ・ハンマー
Snowpeakのソリッドステークと専用のハンマーを導入。重すぎるという第一印象に反し、何度か使ううちに便利さを実感してきました。それまで使っていた家庭用の小さな金槌とは打撃力が段違いのため、ペグが食い込む手応えも全く違うのです。「最強ペグ」と「ペグ専用ハンマー」の触れ込みは伊達ではありませんでした。

・灯火
今季導入したSnowpekの「ほおずき」が大活躍してくれました。本来想定していたテント内での使用はもちろんのこと、暗くなってからの到着が多いため、設営時にも重宝するのです。その一方で、LEDの眩しい明かりと、ガスランタンの自然な明かりは別物だということにも気付きました。やはり晩酌のときにはガスランタンを灯すに限ります。

・調理
自分にとって、キャンプでの調理は晩酌の一部に過ぎず、調理自体は目的でも何でもありません。よって、下ごしらえが要るような調理はしたことがなく、今後もするつもりはありません。しかし、スーパー、コンビニで調達したものに一手間加えるだけで、俄然楽しくなってくるのがキャンプというものです。
ストーブとクッカーしかなかった調理器具に、今季は俎板、ナイフ、焼き網を加えました。焼き網は、焼鳥、油揚げ、干物などを温める程度、俎板もトマトと油揚げを切るといった程度の使い道ながら、それだけでも肴の選択肢は思った以上に広がるというのが実感です。

以上の通り、現有の戦力はどれも期待以上に活躍してくれました。今のところ、ソロキャンプにはこれが必要にして十分な装備と実感しており、これ以上の大幅な拡充は考えていません。とはいえ、あれもこれも揃えたくなるのがキャンプ道具というものです。再び暖かくなった頃、あれこれ思案を巡らせている可能性は十分にありそうです。

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