日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

解けて流れる真清水で(13)

2010-02-07 16:57:46 | 東海
今日は富士の頂まで一点の曇りもない快晴でした。平地は既に山の影になりましたが、富士を遮る山などあるはずもなく、一面が暮れ行く中で富士山だけが夕日に染まっています。しかし、どんなに高い山にも当然ながら夜は来るわけで、そんな当たり前のことがよくよく考えると不思議に思われます。遥か彼方の地平線に日が落ちた時、最高峰は遅い日の入りを迎えることになります。下界より時間をかけて少しずつ暗くなる姿は、旅人にとってはそうそうお目にかかれるものではありません。先を急ぐわけでもないので、このまま富士の夕暮れをしばし見届けることにします。

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