日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

晩秋の大地を行く - 悲しい性

2015-09-20 15:55:54 | 東北
腹ごしらえしてから一風呂浴び、再び船尾のデッキに出てきました。右前方には男鹿半島が接近しており、久々に電波が通じたところです。
時折日差しが陰る場面はありながらも、大きな雲が浮かんだ青空は出航以来一貫しています。雲が刻々と形を変えつつ前から後ろへ流れて行くため、眺めとしては雲一つない快晴よりも楽しく、一瞬たりとも退屈することがありません。逆に、この空が曇ったり雨が降ったりしていれば、ひたすら退屈な航海になっていたでしょう。前回に続き好天に恵まれたのは幸いです。
今となっては詮方ない話ではありますが、結局新潟も予報に反して晴れたようです。あのまま残っていればと死んだ子の歳を数えてしまうのは、悲しい性というしかありません。しかし、強く後悔しているかというと、それほどでもないというのが本音ではあります。稲刈りが大分進んでいたのは事実であり、黄金色の絨毯を期待するのは難しい状況でした。天候不順が四週続いた時点で、大勢は決していたともいえます。そもそも、去年のうちに手を打っておけば、115系のみならず「はくたか」も「北越」も「くびき野」も撮れたわけです。その機会を逃してきた以上、これもある意味当然の結末ということでしょう。先月一度だけでも撮れてよかったと、自分に言い聞かせている次第です。
このように、今日新潟を見送ったことで、復路に再訪する可能性は低くなりました。あくまで今後の流れ次第ではありますが、終盤は函館まで南下して津軽海峡を渡り、一時帰京をはさんで東北を縦断するか、苫小牧から太平洋航路で帰るかのいずれかになりそうです。

コメント    この記事についてブログを書く
« 晩秋の大地を行く - レストラン | トップ | 晩秋の大地を行く - 晩酌 »

コメントを投稿