駅を再訪する以外に、留萌方面へ引き返した理由がもう一つありました。当地に残る国宝級の機関車、クラウス15号を訪ねることです。
草創期の九州鉄道を振り出しに、関東、北海道と時代ごとに北上し、留萌の炭坑で現役を終えるまで、実に80年近く働いたのがこの機関車で、現存する我が国最古の小型蒸気機関車というのがその触れ込みです。僚機の17号は絵本の題材にもなり、今なお語り継がれているため、愛好家以外にも広く知られた機関車の一つといえます。
そのような来歴もさることながら、特筆すべきはその保存状態です。晩年を過ごした炭礦鉄道の沿線にある、宿泊施設併設の公園の一角に、機関庫を模した建屋が造られており、そこが本機の棲家となります。屋内で大切に保管しつつ、外から眺めることもできるという仕掛けです。しかしそれだけではありません。日中は機関庫のシャッターを開け、機関車を専用の移動機で庫外に出すのです。機関車自体の古風な出で立ちもさることながら、機関庫を背にして休息をとっているかのような佇まいがよく、程よい距離を置いて立ち並ぶ白樺もよい点景になっています。鉄道草創期を知る古豪にふさわしい、心憎いばかりの演出です。
草創期の九州鉄道を振り出しに、関東、北海道と時代ごとに北上し、留萌の炭坑で現役を終えるまで、実に80年近く働いたのがこの機関車で、現存する我が国最古の小型蒸気機関車というのがその触れ込みです。僚機の17号は絵本の題材にもなり、今なお語り継がれているため、愛好家以外にも広く知られた機関車の一つといえます。
そのような来歴もさることながら、特筆すべきはその保存状態です。晩年を過ごした炭礦鉄道の沿線にある、宿泊施設併設の公園の一角に、機関庫を模した建屋が造られており、そこが本機の棲家となります。屋内で大切に保管しつつ、外から眺めることもできるという仕掛けです。しかしそれだけではありません。日中は機関庫のシャッターを開け、機関車を専用の移動機で庫外に出すのです。機関車自体の古風な出で立ちもさることながら、機関庫を背にして休息をとっているかのような佇まいがよく、程よい距離を置いて立ち並ぶ白樺もよい点景になっています。鉄道草創期を知る古豪にふさわしい、心憎いばかりの演出です。
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